笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

本日より、「STAY HOME 週間」

2020年04月25日 08時32分35秒 | 日々雑記
もうこうなると「歴史の証人になってやる」、の気持ちです(^_^;)
今日から始まる「楽しいゴールデンウィーク」、もとい「家に居ろ、週間」。
冬籠りのリスのように、食料をカリカリと齧りながら、12日間を過ごすのです。(と言うか、私は4月からず~っとリスなのですが。。)

さて、私の手元には、ここ1ヶ月ストックしてきた新聞記事(朝日)の束があります。理由は「アメリカで感染が猛烈に広がっている」というニュース。
好きなんですよね~、ちまちまと資料を集めたり、データを追う、って作業(^_^;)しかも時間はいっぱいあるし。

イタリア、スペインと、あっという間に感染が広がり、アメリカが国家非常事態宣言を出したのが3月13日(ニューヨーク州全域の非常事態宣言はもっと早くて3月7日)。どれだけ増加しているんだろう、と、3月30日の記事から感染者数に注目し始めたら(データを元に大まかにExcelで作成)、



いきなり12万人からですが(3/8 511人、3/16 3,000人、3/22 30,000人)、ホントだ、毎日数万人の単位で増えてる。しかも最初の頃は1週間くらいで倍になっている。
日本で緊急事態宣言が発令されたのが4月6日。24日までの推移グラフを見ると3月25日(1,386人)から1ヶ月で約10倍(12,413人)になっていることがわかります。



感染対策や社会制度、人口が全く違うので何とも言えないのですが、新型コロナが強い感染力を持つウィルスであることは洋の東西を問わない事実です。

本日から12日間の「STAY HOME 週間」の結果が出るのが2週間後の週末でしょうか。今の倍、2万人越えちゃうのか、このまま平行線、あるいは、減少するのか。渦中の国民としては非常に気になるところです。
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お悔み 岡江久美子さん

2020年04月24日 10時33分29秒 | 日々雑記
女性から「好感」を持たれる女性タレントはそれほど多くはない、と個人的には考えている。
女性が女性を観る評価はそれほど甘くない。

その評価を"高得点で"勝ち取っていた女性タレントが岡江久美子さんだったと思っている。
昔、両親が夢中になって見ていたNHKの「連想ゲーム」での、機転が効くチームリーダも、「はなまるマーケット」での身近な主婦感覚も、全部ご本人のキャラそのものだったことだろう。

気取らず、明るく、きれい。
女性なら、「あぁ、ステキだな~」とあこがれるエッセンスに溢れていた女性だったと思っている。

昨日、岡江さんは、新型コロナが原因の肺炎で亡くなった。
発症、重体、緊急措置、その間3週間程であったようだ。

ご本人も、まさか、21世紀の日本の医療で命を落とすなど思ってもみなかっただろう。
臨終にも立ち会えず、最後のお別れもかなわなかったご家族の気持ちを想像するだけでも胸が痛む。

心よりご冥福をお祈りいたします。
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文庫版 「ローマ人の物語」  8巻~13巻(カエサル上下)読了

2020年04月11日 17時39分02秒 | 読書

この本、出版当時から気になっていたのですが、ずーっとそのままになっていました。
で、なんで今回読んだか、という理由を時系列に書くと、

1.年末年始のお休みに、アマゾンプライムで「ROMA」を観たこと
2.NHKのお正月番組に著者である塩野七海さんと学生たちとの対談番組を見て、「そういえば、ローマ人の物語、読みたいと思ったまま読んでなかったな~」と思い出したこと
3.1月下旬に父が亡くなり、休日毎に出向いていたホームへのお見舞いが無くなってしまい、一気に「することが無くなってしまった」こと
4.「心の穴は"活字"で埋める」が、昔からの私の"悲しみの癒し方"であること

でしょうか。。しかも登場人物たちのビジュアルが「ROMA」で出来ていたこともあり、塩野さんの本の面白さもありで、どんどん読み進めることができました。

それにしても、私はカエサル(シーザー)のこと全然知らなかった、ということがよ~っくわかりました。正直、「シーザーとクレオパトラ」とか「ブルータスお前もか」程度の知識(知識と言わない)しかありませんでしたから。

カエサルを知らずして、西洋史を語るべからず(自戒を込めて)、です。
(ちなみに、古代ローマ軍を知らずしてイタリアサッカーを語るな、とも思った次第です(^_^;))

政敵から逃げ回っていた10代20代、国政の端っこに身を置きながら力を溜め、時が来るのを待った30代、そして西ヨーロッパ遠征の40代半ばから、スペイン遠征と「来た、見た、勝った」の50代半ばまでのカエサルの人生の大部分は「武人(軍人)」です。西ヨーロッパと地中海周辺のほぼ全域をローマの傘下に納め、政治家として国内改革に着手しようとした矢先(ほんの1年程で)、暗殺されてしまうのです。
また、物書きとしての才能もあり、遠征報告として出版された「ガリア戦記」は当時ベストセラーになったとのこと。「ローマ人の物語」では「ガリア戦記」の記載もあるのですが、もちろんこちらも読んでみました。(講談社 國原吉之助 訳) 

なんなのカエサル、でございます。

「ガリア戦記」には、超能力者も魔法使いもドラゴンも出てきません。
2000年前の"人間"がヨーロッパを歩き回り、ありとあらゆる戦いに勝った記録です。
面白かったのはドラマ「ROMA」に出てくるプッロとヴォレヌスのモチーフがあること(P186-197)。「ROMA」については、また後日書きたいと思います。

カエサルが、なぜ有能なのか、いかにしてその有能さを現実に発揮したか(発揮できたのか)という塩野さんの視点は、2000年前も2000年後の今も大きく変わらない、というのが正直な気持ちです。
特に「指示を箇条書きに書く」という一文に、個人的にはとても魅かれます。
なぜなら、箇条書きって、頭の中がきちんと整理されていないとできないですから。全体を見ながら、緻密に、計画的に、リカバリーも考えながら、作戦を実行していたんだろうな、と思えるから。
そして、カエサルを殺したのが人間の「利権、嫉妬、疑惑、恐怖」にかられた人々によるもの(「不満な人々」12巻 P197)であることも、2000年後の今となんら変わっていないんだな、と、しみじみ思います。

「人間なら誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」

塩野さんが作中何度も引用するカエサルのこの一言を、自戒も込めて、覚えておきたいと思います。

さて現在、同じシリーズ、3,4,5巻の「ハンニバル戦記」を読走中。
「緊急事態宣言」の自粛期間、読書三昧で過ごしますよ~(^^)/♪
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「緊急事態宣言」発令  

2020年04月08日 23時26分24秒 | 日々雑記
本日、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言が発令されました。
とはいえ、これまでの「不要不急な外出をお控えください」の要請に、お国のお墨付きが付いた、だけ、なのですが、やはり"国が動いた"というインパクトは、「(良くも悪くも)場の空気に過剰に反応する」日本人には強烈に効きます。海外からは「まだ甘い!」などという批判もあるようですが、ここは「日本人、舐めんなよおぉ~」というところを見せてやりたいところです。

が、こんな日本人の「我慢強さ、良質な順法精神」に、お国は胡坐をかいていないか? そして「甘えて欲しくない」と、今、心から思っています。

国が推し進めたインバウンド景気とやらで膨らんだ旅行業、サービス業、宿泊業、小売業、その他。観光客の懐を充てにしていた業種がことごとく苦戦を強いられています(もちろん私の所属する教育業界も)。それでも、これ以上の感染を増やしてはいけない、国が亡びる、と、私たちは「今、自分にできることをしよう」と受け入れ、考え、行動することでしょう(現に行動しています)。

布マスク2枚貰って

くだんの業界では、本来あるべき売り上げのほぼ9割が消えた、なんてニュースも聞こえています。 
人件費、光熱費、材料費、家賃などなどなど。。。先月の売り上げが翌月の支払いになるわけですから、「自粛」が長期にわたることは、生業(なりわい)に「死ね」と言うに等しいのではないでしょうか?
この自粛がいつまで続くのか誰にもわかりません。だったら自粛の要請は、支援とワンセットでなければならない。私ごときの市井の素人でもわかる理屈です。
数か月後、空腹で立ち上がれなくなった人に、和牛食え、海産物食え、旅行に行け、とクーポン配っても誰がそれを喜びますか?

歴史や制度、税制の異なる国の支援策と比較をしても意味がないので、(それこそ素人の私などが)あーだこーだ言っても仕方ないので特に言いませんが、それでも、

この国、国民の命と財産(そもそも国の財産は国民)を守る気あんのか、マジで

と、"感じて"しまうのです。
私たちの、この"理屈でない感覚"、を、国の舵取りをする方々は決して"舐めてはいけない"と思っています。
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2020年のエイプリルフールに

2020年04月01日 13時56分56秒 | 日々雑記
「誰か、今の状況は"ウソだ"、と言ってくれ」と全世界の人が呟いていることでしょう。

新型コロナで死亡した人は、
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【4月1日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間1日午前4時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は4万1072人に増加した。
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のだそうです。
遺体は特別な梱包でそのまま火葬されるそうで、感染防止のため家族には入院中のお見舞いどころか、最後のお別れも許されていません。
火葬が追い付かない棺が所狭しと並ぶ映像も見ましたし、袋詰め状態の遺体が深く掘った穴に落とされていく映像も見ました。(まるで映画「アマデウス」で観たシーンようでした。)
父や母の葬儀に立ち合い、静かな表情をみる時間、気持ちを伝える時間、花を添え最後のお別れを言う、"あたりまえの時間"を十分に持った自分としては、それらのすべてができなかった家族の口惜しさ、無念さに胸が痛みます。

今後の雇用が、経済活動が、と新型コロナの影響を不安視する政治家や識者が連日テレビで話をしています。確かに雇用や経済は私たちの生活や国家基盤を支える最重要なことであることは否定しません。
でも経済は、時間がかかっても必ず立ち直せるものだと私は思っていますし、これまでの歴史が、それが事実であることを証明しています。

それよりも、この新型ウィルスの最も悪質なところは、私たちの人としての「繋がり」、「寄り添い(触れ合い)」、「思いやり」といった、"ヒトとして生きていくための基盤"を根こそぎ奪っていることにあると思うのです。

・誰かに感染させられるかも知れない
・感染したら社会から疎外されるのではないか
・国は、自分に救いの手を差し伸べてくれないのではないか

という恐怖は、

・誰かを感染させてしまうかもしれない
・誰かのため、社会のため、国のために、我慢しよう

という意識より勝ってしまうものなのではないでしょうか?

人を信じられない。社会を信じられない。国を信じられない。
新型コロナは、健康な人に、こんな「毒」を吹き付けている気がするのです。
新型コロナで死亡する人よりも、生き残る人の方が確実に多いことは分かります。ただ、コロナの「毒」を吸い込んだ生存者が"完全に解毒"されるまでには、相当な時間がかかる気もするのです。
このウィルスが駆逐された後、どんな社会を、世界を見ることになるのでしょう。。

参考までに90年前のスペイン風邪についてウィキから抜粋しておきます。
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・スペインかぜは、1918年パンデミックとも呼ばれ、極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。1918年1月から1920年12月まで世界中で5億人が感染したとされ、これは当時の世界人口の1/4程度に相当する。その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。
・死者数は1,700万人から5,000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の伝染病の1つである。

・第1波は1918年3月にアメリカのデトロイトやサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり、アメリカ軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5〜6月にヨーロッパで流行した。
・第2波は1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり重篤な合併症を起こし死者が急増した。
・第3波は1919年春から秋にかけて、第2波と同じく世界で流行した(日本ではこの第3波が一番被害が大きかった。)。さらに、最初に医師・看護師の感染者が多く医療体制が崩壊してしまったため、感染被害が拡大した。

<被害者数>
・世界全体の推定感染者数は約5億人とされる。当時の世界人口は18~20億人であると推定されているため、全人類の3割近くがスペインかぜに感染したことになる。日本では、約2,300万人が感染したとされる。
・世界全体の推定死者数は1,700万人から1億人と幅がある。日本では、当時の人口5,500万人に対し少なくとも39万人が死亡し(当時の内務省は39万人と発表したが、最新の研究では48万人に達していたと推定されている。)、アメリカでも50万人が死亡したとされる。
・これらの数値は感染症のみならず戦争や災害などすべてのヒトの死因の中でも、最も多くのヒトを短期間で死亡に至らしめた記録的なものである。

スペインかぜ
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