前回話題だった、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)、前は室内の画面だけでしたが、今回からは担当の審判名前まで表示されるようになりました。そういえば、ピッチの審判名も表示されてましたよね。今までなかった気がします。
さて、VAR判定で話題になったのが、日本vsスペインでの三苫選手のライン際のセーブプレー判定。ボールがラインから出ていたかどうかの判定でした。
肉眼でなら、「アウトオブプレー(出てます)」判定。
が、VAR判定は「インプレー(出てません)」ということで認められたのです、理由は、「ボールは丸く、ラインの一部にでもかかっていればOK」だから。「ほぉ~。そう言われればそうとも言えるか」と。相手にとっては、とんだ屁理屈もんですが(^_^;)これは機械じゃなきゃできない判定ですね
「ボールは、丸かった」
サッカーの審判判定で毎回物議を醸し出すのが、相手へのファウル、オフサイド、そしてハンド。 相手へのファウル(転ばせたの、殴ったの、踏んだの)等、今回はVARで結構厳しく判定されていたように感じます。VAR判定多過ぎで、中断されまくりだった(ように感じた)試合もありましたっけ。
で、オフサイドについては、今回新兵器が投入されましたよ。
その名も、「半自動オフサイドテクノロジー」!
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今大会の半自動オフサイドテクノロジーでは、スタジアムの屋根に12台の専用カメラを設置。各選手から29のデータポイントを収集し、毎秒50回ボールを含めた正確な位置情報を割り出す。また、ボール内部に専用チップを埋め込み、選手がボールに触れた正確な瞬間も自動で検出する。この2つが組み合わさることで、自動的に・短時間で・正確なオフサイド判定を下すことが可能になるという。また、スタジアムの大型ビジョンとテレビ中継画面にはCGアニメーションによるオフサイドシーンの再現画像が表示される。
11/22(火) 20:24配信 Yahoo Newsより
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で、そのアニメーションがこちら
12月2日のクロアチアvsベルギー戦
多分次の大会ではアニメーションがより工夫されてると思います(^^)これ好きかも
でも、どんなにテクノロジーを詰め込んでも、衆人の納得を得られないことって起こるものですよね。例えばハンドの判定。
手を使ってはいけないのがサッカーのルールだけど、「あぁ!!」って、思わず手が出ることってあると思うのね。そういう場面で手を出しちゃったら当然「ハンド」。
でも防戦中に倒されて、衝撃から身体を守るために出した手が、その下に転がっていたボールに触れちゃったのは、ハンドとは言えないのではないのでしょうかね。(ちなみに、これ、審判による"ハンド判定"でした)
これなんか、機械では「手が触れている」の判断は出来ても、その行為に至るまでのプロセスを含めての判断は、人でなくちゃできないと思うのね(あ、でも触ったら、理由が何であれ「ハンド」って決まっているのかな?)。
でも、完全に機械に頼るのは難しいし「危険」でもある、ってことがわかっているからVARには「A:アシスタント」、「半自動オフサイドテクノロジー」には「半自動」って書かれている、と思いたいなぁ。
つまり、最後に判断するのは、人である審判、あなたなんですよ、と。
ところで、審判と言えば、(私が思う)今回のW杯の「目玉」は、なんと言っても"女性審判の登場"です。
サッカーの試合に女性の審判がどのくらいいるのかは存じ上げませんが、いきなり登場してきたわけではないと思うので、黙々と実績を積み上げてきた結果なのでしょうね(^^)。
ちなみに、どうしたらW杯の審判になれるのかな、と、調べてみました。
各国の公認団体(日本ならJFA)で1級を取得し、かつJFAからの推薦を受けFIFAに登録、というプロセスです。ただ、1級は34歳までに取得しなければならず、試合数や実務年数等の実績を持つこと、などが決められているので、なりたい方はお早めに(^^)
それにしても、90分間ピッチを走り回り、場合によっては、(感情むき出しの)強面・マッチョな選手に向き合わなければならない度胸(というか勇気)も必要になるお仕事、並大抵の女性には務まらない気もします。でも、今後人気のお仕事になる気もします(^^)
技術の進歩や時代も後押ししてるし、「ケンカ腰で審判に迫る選手が少なくなるのでは?」って(関係者からも)好意的な意見が多いそうですよ(^_^;)そこ?
みんながんばれ~