またまた「M:i-III」です(笑)
本当はこれが昨日の内容だったのですが、「スパイゲーム」を思い出し、急遽変更になったのでした。
今回私が「M:i-III」を観に行った最大の理由は、9月公開の「カポーティ」の前に、主演でこの作品でアカデミー主演男優賞も取ったフィリップ・シーモア・ホフマンを観てみたかったからなのでした。彼が出ていなければ行かなかったかもね、の「M:i-III」でもあったわけです(笑)
ただ「M:i-III」は「トム・クルーズの映画」なので、それ以外はぜ~んぶ「端役」でしかありません。
イーサンを死ぬほど追い詰める悪役、ホフマン演じる国際的な闇ブローカー、オーウェン・デイヴィアンでさえ扱いは「端役」。
しかしそんなことにめげる彼ではありません。 私、このシーンには思わず唸りましたよ。。。
目に涙を浮かべながら、イーサンの婚約者に拳銃を突きつけるホフマン。。。
このシーン、監督からの指示なのかホフマン自身が考えて演じたのか分かりませんが、彼は口元に半分笑みを、目には涙を浮かべ、その残酷な状況と無慈悲な自分に酔っているデイヴィアンというキャラを、2分にも満たないシーンに凝縮してみせたのです。しかもオープニング早々に!
彼がイメージしたのは、同じように目には涙を浮かべて大観衆の前で演説するヒトラーにも共通する「狂気」だったのかもしれません。
このワンシーンのみで私たちの頭の中に、「M:i-III」におけるデイヴィアンのキャラが確立されたといってもいいでしょう。。
「ワンシーンのみ」とわざわざ書いたのは、このシーン以外ホフマンには満足な台詞すらなく。。。ラストも「え?」と思うヒマも無いくらいあっという間だったから(笑) 監督、アカデミー主演男優にそれはないのでわ。。。
それで思い出したのが、一連のライブドア騒動の時テレビで盛んに流されていたライブドアの社内パーティの映像。そこではホリエモンがやはり目に涙を浮かべながら「株の時価総額世界一の会社にしよう!」と叫んでいましたが、その涙も完全にその状況に「酔っている」涙でした。
罪を犯している(不正な株取引)自分を恥じ「何でオレにこんなことさせるんだ」と自分を哀れむ涙では。。。なかったでしょうね。
さて、後で調べてわかったのですが、私はフィリップ・シーモア・ホフマンを「マグノリア」という作品で以前観ていて、そこでの彼は最後まで私に「こいつは怪しい、本当は腹でなにかを企んでいるに違いない」と思わせた「心から善良な介護士」を演じていました。。その時彼が介護していた老人がトム・クルーズの父親、という設定でしたっけ。
9月の「カポーティ」、本当に楽しみです。
「M:i-III」ネタはさらにしつこく次回も続きます。。。
本当はこれが昨日の内容だったのですが、「スパイゲーム」を思い出し、急遽変更になったのでした。
今回私が「M:i-III」を観に行った最大の理由は、9月公開の「カポーティ」の前に、主演でこの作品でアカデミー主演男優賞も取ったフィリップ・シーモア・ホフマンを観てみたかったからなのでした。彼が出ていなければ行かなかったかもね、の「M:i-III」でもあったわけです(笑)
ただ「M:i-III」は「トム・クルーズの映画」なので、それ以外はぜ~んぶ「端役」でしかありません。
イーサンを死ぬほど追い詰める悪役、ホフマン演じる国際的な闇ブローカー、オーウェン・デイヴィアンでさえ扱いは「端役」。
しかしそんなことにめげる彼ではありません。 私、このシーンには思わず唸りましたよ。。。
目に涙を浮かべながら、イーサンの婚約者に拳銃を突きつけるホフマン。。。
このシーン、監督からの指示なのかホフマン自身が考えて演じたのか分かりませんが、彼は口元に半分笑みを、目には涙を浮かべ、その残酷な状況と無慈悲な自分に酔っているデイヴィアンというキャラを、2分にも満たないシーンに凝縮してみせたのです。しかもオープニング早々に!
彼がイメージしたのは、同じように目には涙を浮かべて大観衆の前で演説するヒトラーにも共通する「狂気」だったのかもしれません。
このワンシーンのみで私たちの頭の中に、「M:i-III」におけるデイヴィアンのキャラが確立されたといってもいいでしょう。。
「ワンシーンのみ」とわざわざ書いたのは、このシーン以外ホフマンには満足な台詞すらなく。。。ラストも「え?」と思うヒマも無いくらいあっという間だったから(笑) 監督、アカデミー主演男優にそれはないのでわ。。。
それで思い出したのが、一連のライブドア騒動の時テレビで盛んに流されていたライブドアの社内パーティの映像。そこではホリエモンがやはり目に涙を浮かべながら「株の時価総額世界一の会社にしよう!」と叫んでいましたが、その涙も完全にその状況に「酔っている」涙でした。
罪を犯している(不正な株取引)自分を恥じ「何でオレにこんなことさせるんだ」と自分を哀れむ涙では。。。なかったでしょうね。
さて、後で調べてわかったのですが、私はフィリップ・シーモア・ホフマンを「マグノリア」という作品で以前観ていて、そこでの彼は最後まで私に「こいつは怪しい、本当は腹でなにかを企んでいるに違いない」と思わせた「心から善良な介護士」を演じていました。。その時彼が介護していた老人がトム・クルーズの父親、という設定でしたっけ。
9月の「カポーティ」、本当に楽しみです。
「M:i-III」ネタはさらにしつこく次回も続きます。。。