笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「M:i-III」 -その時、悪役たちの目には涙が

2006年07月31日 19時52分11秒 | 映画
またまた「M:i-III」です(笑)
本当はこれが昨日の内容だったのですが、「スパイゲーム」を思い出し、急遽変更になったのでした。

今回私が「M:i-III」を観に行った最大の理由は、9月公開の「カポーティ」の前に、主演でこの作品でアカデミー主演男優賞も取ったフィリップ・シーモア・ホフマンを観てみたかったからなのでした。彼が出ていなければ行かなかったかもね、の「M:i-III」でもあったわけです(笑)
ただ「M:i-III」は「トム・クルーズの映画」なので、それ以外はぜ~んぶ「端役」でしかありません。
イーサンを死ぬほど追い詰める悪役、ホフマン演じる国際的な闇ブローカー、オーウェン・デイヴィアンでさえ扱いは「端役」。
しかしそんなことにめげる彼ではありません。 私、このシーンには思わず唸りましたよ。。。

目に涙を浮かべながら、イーサンの婚約者に拳銃を突きつけるホフマン。。。

このシーン、監督からの指示なのかホフマン自身が考えて演じたのか分かりませんが、彼は口元に半分笑みを、目には涙を浮かべ、その残酷な状況と無慈悲な自分に酔っているデイヴィアンというキャラを、2分にも満たないシーンに凝縮してみせたのです。しかもオープニング早々に!
彼がイメージしたのは、同じように目には涙を浮かべて大観衆の前で演説するヒトラーにも共通する「狂気」だったのかもしれません。
このワンシーンのみで私たちの頭の中に、「M:i-III」におけるデイヴィアンのキャラが確立されたといってもいいでしょう。。
「ワンシーンのみ」とわざわざ書いたのは、このシーン以外ホフマンには満足な台詞すらなく。。。ラストも「え?」と思うヒマも無いくらいあっという間だったから(笑) 監督、アカデミー主演男優にそれはないのでわ。。。

それで思い出したのが、一連のライブドア騒動の時テレビで盛んに流されていたライブドアの社内パーティの映像。そこではホリエモンがやはり目に涙を浮かべながら「株の時価総額世界一の会社にしよう!」と叫んでいましたが、その涙も完全にその状況に「酔っている」涙でした。
罪を犯している(不正な株取引)自分を恥じ「何でオレにこんなことさせるんだ」と自分を哀れむ涙では。。。なかったでしょうね。

さて、後で調べてわかったのですが、私はフィリップ・シーモア・ホフマンを「マグノリア」という作品で以前観ていて、そこでの彼は最後まで私に「こいつは怪しい、本当は腹でなにかを企んでいるに違いない」と思わせた「心から善良な介護士」を演じていました。。その時彼が介護していた老人がトム・クルーズの父親、という設定でしたっけ。
9月の「カポーティ」、本当に楽しみです。

「M:i-III」ネタはさらにしつこく次回も続きます。。。
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「M:i-III」 -孤高のスパイのお話

2006年07月30日 00時28分15秒 | 映画
昨日、
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「ハリウッドにジェームス・ボンドキャラはありえないのだ~」としみじみ思ったしだいです(笑) ハリウッドに孤高のスパイはありえないのか。と。。。
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と書いた後、ふと「スパイゲーム」とういう映画を思い出しました。
R・レットフォード、B・ピット主演の作品! というミーハー気分のみで観たスパイ映画でした(笑)
この中でレッドフォードが演じた人物が、まさに私が言うところの「孤高のスパイ」、ジェームズ・ボンドばりのキャラだった気がします。
今思い返せば、この作品には古い時代のスパイと新しい時代のスパイが描かれていたように思うのです。

レッドフォードが演じたスパイ、ミュアーは、自分の所属している組織と任務を信じ遂行します。組織や任務は彼にとっての真実であり、人生の伴侶なわけです。
ブラピが演じたスパイ、ビショップは、組織にも任務にも常に懐疑的。なぜならビショップにとっての真実は自分の中の常識や正義だから。
二人の衝突は常にこの一点なのですね。 どちらが新しい時代のスパイかは一目瞭然です。

そして、そんなビショップが真実の望めない状況の中で、別なものにそれを求め、人生の伴侶としようとするのは、人間としてごく自然のこととして今の私たちにも理解できるのです。ただしビショップが見つけた真実には当然リスクも伴います。 彼が見つけた真実…一人の女性への愛に彼は自分の命を危険にさらしてしまうのですから。
結局ミュアーは彼の人生で最も愛してきた伴侶、「組織」に別れを告げ、初めて「自分の任務」を遂行するわけです。こういう展開が「スパイ映画」にあること自体、組織+スパイ→敵という、古典的(というか牧歌的)スパイ映画の時代は終わっていたんでしょうね~。
 
「M:i」が公開された時、「ジム・フェルプスが仲間を裏切るなんて!」と大騒ぎになったけれど、今のスパイ映画は、組織←スパイ→敵(かどうかも分からない)になり、スパイ個人の人間的なキャラが強く求められ、結局こういう流れが、イーサン・ハントハッピーウェディングな「M:i-III」になったのでしょうね。。。スパイ映画的エッセンスを持った、アクション映画。
今の時代、スパイ自身が「スパイ映画」のひとつのツール、では完全になくなったということなのでしょう。

「スパイゲーム」のトレイラーはこちらから

「M:i-III」ネタはしつこく次回も続きます(笑)
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「M:i-III」 -ハリウッド版ジェームズ・ボンドは

2006年07月29日 00時33分30秒 | 映画
「僕は、、、ある組織の人間なんだ。。。IMFという。。」

というわけで、レディスデーの金曜日地元藤沢で「M:i-III」を観てきました。
一言「楽しい」です! 2時間も緊張してたら観客は疲れちゃうよ、という配慮からか、笑いどころが満載。
イーサンを迎えるリムジンが現れた時は思わず噴き出してしまったし、自分に電流を流す直前に「愛しているよ」という場面では場内爆笑。 トム・クルーズだってこの場面でソレを言っちゃあ観客大爆笑でしょう、なことくらいわかっているハズ。つまりいたるところに「確信犯的笑い」を盛り込んだ、娯楽大作に仕上げたわけです。この「笑える」要素ってこれまでの「M:i」にはなかったんですよね(笑)
なんとなく「アルマゲドン」的。

この作品でイーサン・ハントはめでたくご結婚されるのですが、この手の主人公が結婚すると、それが確実に主人公の足かせとなって作品に表れるような気がするのは私だけでしょうか。
ちなみにスパイアクションのヒーローに結婚は似合わない! とういうのが私の持論です。
あ、主人公を女に取られるのがクヤシイ、というわけではありませんから。 あくまでも「仕事に集中して欲しい」だけで(笑)今回も後半の救出劇は?ものでしたし。

そして、晴れてハネムーンに出かけるイーサンの笑顔を観て、「ハリウッドのスパイ映画にジェームス・ボンドばりの孤高のスパイキャラはありえないのだ~」としみじみ思った私なのでした(笑)

ところで私はIMFと聞くと「国際通貨基金」くらいしか思いつかなかったのですが、このIMFってImpossible Mission Force の略なんだとか。不可能な指令を遂行する軍事集団、ってとこでしょうか。
う~ん、「Impossible Mission Team」なら、ひとつやふたつ普通の会社にもありそう。。?(笑)

「M:i-III」ネタは次回も続きます。
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皆様、ありがとうございます。

2006年07月26日 20時05分53秒 | 作品
BOSTOMANIAの壁紙新作をLOFTWORKにアップしています。
公開3日目で14件ものダウンロードを頂きました! 2桁達成の最短記録です(笑)
ダウンロードしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

PCへの負荷を考えてごくごくシンプルに作っている壁紙で、正直見た目の粗さもありますが、このBOSTONというキャラの不思議空間を楽しみながら、これからも展開していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今後の予定としましては、BOSTOMANIAのスクリーンセイバー配布などを計画中です。あとポストカードなど(笑)
ポストカードは印刷に耐えられるものを作りたいな、と。

このようにLOFTWORK内で一人プロモーションを楽しんでいる私です。
いいじゃないですか、夢があって!
BOSTONのメジャーデビューへのオファーはいつでも歓迎しております(笑)
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「The Dark Crystal」 -愛だよ、愛。

2006年07月25日 01時15分11秒 | 映画
「The Dark Crystal」という、知る人ぞ知るファンタジー映画のDVDをようやくAmazonで入手しました。
この作品、25年も前の作品で、セサミストリートのマペットで有名なジム・ヘンソン&フランク・オズが監督した純度100%のマペット映画なのです。
映画館で一度観ていて、もう一度観たいな~とずっと思っていたんです。でもなぜかこれまでDVD化されなかったのですよね。
ようやく数年前にネットで見つけたDVDはめちゃくちゃ高くてとても買う気にならなかったのです。ところが半分の値段の「限定版」DVDが現在販売されているのです。今回購入したのがそれ。

この作品、とてもマペットで作られているとは思えないほどのクオリティで、しかも25年前の作品なのに今観てもぜんぜん古臭くささを感じさせない、本当に素晴らしい作品であることを改めて感じます。
例えCGを使っていなくても、手作りマペットのクリーチャーたちが、「キングコング」のCGクリーチャーに引けをとっていないのです。それは、CGと同じ処理を人間の手作業がしているから、加えてCGでは出来ない作業も人間がしているから。だから製作に5年もかかったのです。

ところでこのDVDには「メイキング特典映像」が54分もあって、本編と同じくらいこれが面白い。
はっきり言って、愛がなければここまで作れません、1体のマペットを常に3,4人で動かし、手足を縛り付けて着ぐるみを装着して。。。これは「映画への愛」というより「マペットへの愛」ですね。
ジム・ヘンソン&フランク・オズの二人は、ピノキオのおじいさんなのです。情熱の全てをかけてマペットたちに命を吹き込んだのですよ。。。
そして命を吹き込まれたマペットたちが「The Dark Crystal」を演じきったのですね。

なんでもこの作品には、ここにきて続編の予定があるそうなのですが、CGになるんでしょうか?
私的には続編もマペットで作ってくれろ、なのです(笑)ジェンとキーラのキャラは好きなのであのイメージは残して欲しいところです。

「The Dark Crystal」トレイラーはこちらから
公式サイトはこちらから
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クローバーの持ち主に思いを馳せる

2006年07月23日 13時31分44秒 | 日々雑記
中古書籍を販売しているbook-offで購入した文庫に、四葉のクローバーが挟んでありました。
海辺で拾ったビンの中から、誰かに宛てた手紙を発見したようなちょっとした「驚き」。
この本の持ち主が挟んだまま本を処分したのでしょう。

この四つ葉のクローバーは私のつたない想像力をかなり刺激したようで、帰りの電車では本を読まず、このクローバーのことをいろいろ考えてしまいました。

まず季節。
クローバーの季節だから、挟まれたのは春かもしれません。

クローバを挟んだ状況。
①持ち主は野原でこの本を読んでいてこのクローバを見つけ、本に挟んだ。。
②持ち主は屋外でこのクローバーを見つけ、丁度かばんに入っていたこの本に挟んだ。。
③それともこのクローバーを見つけた誰かからもらい、本に挟んだ。。
④または、四葉のクローバーを挟んだこの本を誰かから渡された。。

そしてこの本がbook-offに並んだ理由。
これは状況①~④によっていろいろ考えられます。
①、②なら、理由はほぼ同じ。挟んだことをすっかり忘れて、古本として処分した。

③なら、これは貰った相手次第でしょう。。。たとえば恋人の場合。青春の思い出として、そのまま本と一緒に本棚の中に置いておくことは可能かもしれません。でもそういう結果にならなかったこのクローバーは、持ち主にとって本と一緒に「処分」しても構わないモノになったのかもしれません。

④も③と同じ理由が当てはまりそうです。 

もし私に小説家としての才能でもあったら、「古本屋で買った本から出てきた、四葉のクローバーに隠された真実」なんて作品が書けるかもしれません。

ところでこのクローバー、どうしましょうかねぇ。。。(笑)
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バーゲンで負けました

2006年07月17日 12時13分00秒 | 日々雑記
夕方から渋谷に出る用事があり、途中下車した横浜で、時間調整のため「ちょっとバーゲンに立ち寄って」みました。
特別欲しいものがあったわけではないのですが、やはり「通常価格の30%、50%OFF!」のポップが踊るフロア内を「ちょっとしか」覗かないわけがありません。
「そういえば、仕事用に黒系のジャケット欲しかったな~」などと考えたことがそもそもの間違いでした。
通常ならお高くて立ち寄ることもない、国内人気ブランドショップを覗くと30%OFFのハンガーに、いいカンジの黒ジャケが。。。試着するとこれまた私を待っていたかのごとく、サイズもぴったり、イメージもバッチリ。
「30%ならまあ許容範囲でしょう」ということで支払いをしようとしたところ。。。あれ?ぜんぜん30%OFFじゃない、値札と同じ価格が領収書に。おそるおそる店員さんに「あの、30%OFFですよね?」と尋ねると「こちらで30%OFFの価格なんです」とにっこりされてしまいました。続けて「お客様、いかがされますか?」と(笑)

そのにっこりのなかには多分
「普段ここをご利用なら、おわかりですよね? うちは基本的にお高いんですよ。 そんなことも知らなかったんですか? え、普段ご利用ない、あら~それではビビリちゃいますよね。 でも30%OFFくらいでしたらちょっとした百貨店(通常彼らはデパートとは言わない)の標準価格ですよ。 特にうちはバリキャリの皆様には人気のショップですし。 で、買いますか?止めますか?」と。。。。

ここで引いては女がすたる。。。と、こちらもにこやかにカードで応戦。
めでたく、バーゲンのお得感ゼロの商品を抱えてそのショップを後にしたのでした。とほほ。

それにしても、元値の正札を付けずに30%OFFをうたうのは、正直どうかと思うのですよ。
この時期、私のような「普段ご利用のないお客様」もいるはずだし。 まあ、この手のショップは「これからもバーゲン以外の時にちゃんと値札を見にいらっしゃいね~」なのかもしれませんが。
あ、でも対応してくれた店員さんはとても良い方でしたので。誤解の無いように。

その後、他のショップを覗く時も「これ、OFF価格ですよね」と念押しすることを忘れなかったのは言うまでもありません。(笑)
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ケルティック ウーマン

2006年07月13日 00時04分58秒 | 映画&読書&音楽
今、私のCDプレーヤーから流れているのが、これ。
詳しいプロフィールは良く知らないのですが、輸入盤で安かったこともありAmazonで購入しました。
調べてみると、ほとんどが過去の楽曲のカバーのようなのですが、全18曲で1680円はお得かもしれません。
なんともきれいなソプラノで、この時期クーラーの効いた部屋で聞くのに丁度いい感じ。
ケルティック ウーマンというだけあり、ケルトな雰囲気たっぷりです。
オープニングの「Walking in the Air」がいいです。スノーマンのテーマソングかな?

「ロード・オブ・ザ・リング」でエンヤが歌った「May It Be」なども収録されていて、また違った雰囲気を楽しめます。
ただし、この曲はやはりエンヤバージョンがいいような。。エンヤの歌声(と言うかエフェクト)には独特な心地よい湿度があって、「ロード…」の深い森のイメージに良く合います。

このグループが注目されたのが、荒川静香さんの演技のBGMで流れた「You Raise Me up」だそうで、聴くまで気がつきませんでした。
ちなみにこの曲、こちらのサイトで、男性ボーカルでも聴けます。
購入したCDが輸入盤なので歌詞カードなくって、ネットで探したところ、ありましたので貼っておきましょう。
(本当はいけないのですが…)

When I down and, oh my soul, so weary
When troubles come and my heaet burdened be
Then, I am still and wait here in the silence
Until you come and sit a while with me

You raise me up, so I can stand on mountains
You raise me up. to walk on stormy seas
I am strong, when I am on your shoulders
You raise me up...to more than I can be

歌詞の意味は、多分「あなたがそばにいてくれれば、私はずっと強くいられる…」ということを歌っているのではないかと思われます。
相手は神様なのか、恋人なのか。この曲にのって、この歌詞のように力強くかつ華麗に、荒川さんは演技していたのですね。。。

ただ個人的には男性ボーカルバージョンに軍配。。かな(笑)

ケルティック ウーマンの楽曲の視聴はこちらから
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多分世界中が目を疑った  優勝決定戦 イタリア-フランス

2006年07月12日 00時23分59秒 | 2006年ワールドカップ
正直、フランスが1-0あたりで優勝するんだろうな~と、思ってました。
なので、ジダンとイタリアの選手がぶつかって、ジダンが笑って別れるところも普通の試合中のワンシーンだったのです。ところがその後の展開が「多分、W杯の歴史に残る瞬間」になってしまうなんて。。。
それまで眠かった私の意識が一瞬で目覚めました。 別れたイタリアの選手に歩み寄ったジダンがその選手に頭突きを食らわせたのですから。。。

一夜明けた関連ニュースでは、今でもくだんのイタリアの選手が一体何を言ったのかでもちきりです。
「何を言われたにせよ暴力はいけない」という向きもありますし、「内容によってはああなるのもわかる」という向きもありますが、なにしろ何を言ったのか言われたのかがわからないのですから。。真実は結局「藪の中」ということになるような気がしますし、W杯にまた伝説がひとつ増えただけ、なのかも知れません。

それにしても、ジダンとフランスがどうイタリアを攻略するのかを楽しみに、睡眠不足と戦いながらここまで付き合ってきた私としてはなんともかんとも残念な決勝戦でした。それは決してフランスが勝てなかったと言う意味ではありません。
私は、W杯の決勝戦に相応しい、いい試合を見たかったのですよ~。 このイタリア-フランス戦には、これまでの結果からそういう試合が期待できる気がしていたのですね。

もっともジダンだって聖人君子であるはずはなく、いちサッカー選手ですから、場合によっては手が出る(サッカーの場合は手は使えませんが)事態もあるかもしれません。なので「立場を考えろ」とか「人間として感心できない」というつもりも私にはありません。
それにしても、「にんげんだもの」か。。。。はぁ~。

4年後のW杯は、今回の「遺恨試合」になることだけは間違いないようです。

画像は撮った自分もびっくりな「ジダンがレッドカードを貰った瞬間」と、その衝撃ですっかりしらけたイタリアのウィニングラン
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本当は「司令塔」だったフィーゴ  3位決定戦 ドイツ-ポルトガル

2006年07月11日 19時14分46秒 | 2006年ワールドカップ
さすがに先週末は疲れました。。
日曜未明に3位決定戦を観てから、その足でオフ会のバスツアーに参加、帰宅後仮眠を取って、月曜未明の優勝戦を観て、仮眠を取ってその日は乗馬でしたから。でもW杯も無事(?)に終わり、ようやく普段の生活に戻れます。

ポルトガル戦でのフィーゴはベンチスタートで、チームは「若い衆」、もとい未来のポルトガルチームに任された感じでした。(個人的にはミゲルも出ていなくて、残念だったのですが)
「司令塔」と言われていたデコが活躍することなく負けてしまったフランス戦でしたけど、ポルトガルの「司令塔」ってなんだか不思議な位置だな~と思ってました。なんとなくフィーゴが司令塔って気がしていたので。(フランス戦以外デコがいなくても勝ち進んでいたし)
なので今回の3位決定戦でのフィーゴは、状態が良くないこともあるのでしょうけれど、なんだか「自分が抜けてどのくらい出来るか」を観ているようにも感じられました。
それにしてもこの方にも「可愛い顔した少年時代」はあったのでしょうか。。渋すぎです(笑)

前半かなり攻め込んでいたポルトガルでしたが、この試合で登場のカーンにゴールを止められなかなか得点になりません。前半0-0。「これは延長かな~」などとサイアクの事態に備えてビデオの準備を始めました。(オフ会の集合時間を考えると延長が観られない)ところが後半、オウンゴールを許してからはもうチームは完全にボロボロ。。フランス戦同様「観ていて痛過ぎる」試合になってしまいました(涙)。若い衆のチーム、ということで言えばでドイツも若い衆のチームなのですが、そこは「組織力はお任せのドイツ」ですから、勝っている勢いもありますが、組織だった攻め方に迷いはありません。 私はドイツの試合運びってワンパターンで面白くないと感じているヒトなのですが、これほど憎たらしく思ったことありませんでした(笑)

でポルトガルの「司令塔」の話です。後半15分あたりでフィーゴ登場です。
私の気のせい&贔屓目かもしれませんが、彼の参加でそれまで浮き足立っていたポルトガルの選手たちが落ち着きを取り戻したように感じられたのです。それを証明するかのようにフィーゴのアシストで1点を返すことが出来たのですから。
もちろんこれは結果論であって、フィーゴが出ても1点も返せないまま試合を終えた可能性もありました。
「司令塔」ってもちろんチームの中盤でゲームメイクをするプレーヤーをさす言葉なのでしょうけれど、その選手の存在自体が問われる言葉でもあるように思うのです。技術力の高い選手を排出することは出来ても、チームを技術・精神共にコントロールできるプレーヤーを排出することは簡単ではありません(というよりも誰かを訓練して作れるもでないのです)。そういう意味でフィーゴがポルトガルにとっての「司令塔」であったことはある意味間違い無いと思っています。

たとえ負け試合であっても、終了のピッチには立つつもりでいたたんじゃないかな、フィーゴ。

画像は「兄貴がいなくても僕たちでがんばるのだ!」 「そーだ!」
「そうであることを祈りたいぜ…」な表情のフィーゴ
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