笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

これからの就職試験で問われるスキルについての一考察

2017年07月27日 16時17分43秒 | お仕事関連

糸井重里さんの「ほぼ日」の、昔からの読者です。
時々「乗組員募集」という中途採用をしていて、毎回興味深く拝見しているのですが、上場後初めての募集が最近ありました。
上場したからといっても仲間募集における「ほぼ日イズム」みたいなものは健在で、

とにかく「手をかける・手をかけさせる」。

どんな内容かというと、まず「仕事内容」にはこうあります。
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(略)中核メンバーの一員として担い、収益事業として成長を支えてくださることを期待しています。
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文章こそ優しいですが、仕事に対する「コミットメント」をしっかりと求めています。(当たり前のようですが、ここまで書いている求人広告はなかなか見ませんよね)
で、ここでまず興味本位の応募者が消えます。

さらに応募課題へと進むと。。
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(略)長文でご記入いただく項目がございます。
必須、任意記入項目も含めて5項目あります。
いずれも1000文字以内に収まるようにしてください。

・あなたの取組(必須)
これまで携わってきた業務上の取り組みについて、
代表的なものを2つ、教えてください。
記入方法は自由ですが、実施時期、参加人数とあなたの役割と貢献について
わかるようにご記入ください。

・課題(必須)
1)株式会社ほぼ日を志望する理由を教えてください。

2)あなたが思う存分、
自分の力を活かして仕事ができるとしたら
どんなことをやりたいか、教えてください。

3)あなたが心から好きなものについて教えてください。
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ここで、更に半分が消えることでしょう。。
まるで書類が面接を受けているようですね。(書類は自分の分身ですからね)

上場したことで、いかに利益に貢献できるかも乗組員の資質になってきたのかもしれませんね。
でも上場しようがしまいが、企業は利益集団ですから、自分は貴社のここにこのように貢献できる(力を発揮できる)と表明することは応募者として当然でしょう。

それにしても、必須課題4つ書いて4000文字。原稿用紙10枚(^_^;)へたなSPI試験よりよっぽど「地力」が問われると思えませんか?

ちなみに、改定された学習指導要領でも言語活動の重要性から「文章表現力」「対話力」に力を入れ、更に今後の入試では「論述」などが取り入れられる方向だとも言われています。
SNSや音声入力機能が発達することで逆に「文章を書ける(構成できる・表現できる力)」が、就職・再就職の場で今後求められる最もベーシックな基本能力(スキル)になることは間違いないように思われます。
試験に論述が取り入れられると、採点(評価)する方も時間労力共に大変ですが、双方手抜きなしの真剣勝負になるし、その後の面接だって逆に雰囲気の良いものになるような気もします。

新卒では人数的に難しいかもしれませんが、中途であれば、
・最近のニュースについて
・最近読んだ本について
くらいのテーマで300字程度書かせてみるくらいはあってもいいのではないかと個人的には思いますけど。

「ほぼ日」のこの採用方法、今後きっと他社がマネしてくると思うよ。


「新しい学習指導要領等が目指す姿」文部科学省についてはこちら
※写真は、デニーズの抹茶あんみつ
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藤井くんは「個人事業主」

2017年07月02日 16時18分22秒 | 日々雑記

2017年7月2日の大きなニュースと言えば「東京都都議会選挙」なんでしょうけれど、個人的には将棋の藤井四段(14歳)の公式戦30連勝なるか!? ってこと。
もちろん将棋なんてしたこともなければルールもわからんのですが(^_^;)にわか以下。。。

なんで藤井くんに興味を持ったのかといえば「藤井くん、学校は大丈夫なんだろうか?」という素朴な疑問。

中学校は義務教育だから、卒業しなければいけない訳で、妹に言わせれば、負けなければ連勝記録は続くわけだから、このあたりで学業に戻らせ、しっかり卒業した後で、記録更新してもいいのではないか? とのこと。

う~ん。わからんでもないが、とりあえずやれるところまで(本人がやりたいところまで)やらせてみてはどうだろうか? というのが私の意見。人生にこんな経験もう2度とないかもしれない、彼にとっては「今でしょ!」なのでは?。。

この夏、同じ年頃の子供を持つ親たちも、仮に「わが子が藤井くんだったらどうよ?」と(無理にも)妄想していることでありましょう。記事によれば、こちらは今のところなんとか勉強もがんばれているそうだし、対局も週末を中心に組むなど大人たちの暖かい配慮と応援もあるようで、なんとかなるのでしょうね。ホント将棋界の方々とファンって(新聞などのコメントを読んでいても)暖かいなぁ、と感じます。

さて、私的もうひとつの興味は「14歳の子供に深夜まで戦わせて(労働させて?)いいのか?」ということ。
少し前に子役俳優に深夜労働を強制した番組製作が問題になったばかりだったし。
子供の労働について、実はある相談で「スポーツメーカーとプロ契約した14歳の孫の社会保険をどうすればいいか?」という質問を受けたことがあり、「え?」と一瞬考えてしまったこととも関係があるのですよね。

藤井四段についての労働時間問題は、結論から言えば「個人事業主」なので大丈夫。ということです。つまり労働者としての「雇用契約」が連盟とないので基準法の年少者の深夜労働には当たらない、と。
対局も自分の裁量で時間管理するわけだし、止めたければ止めるのも自由。
確かに「個人事業主」ですね。
プロダクションに所属している子役たちは、時間管理と成果を求められ、その行為に対しての対価が払われるわけだから確かに「労働者」的。。ふぅん、そうなんだ、って改めて思いました。

今の世の中、10代で起業して社長です、とかプロ契約してます、なんて子供たちが結構いそうだし、この「個人事業主」って在り方、大人だけでなく、力と根性のある子供たちにもこれからのキーワードになりそうな気がします。

ところでくだんの「スポーツメーカーとプロ契約している14歳の孫」の社会保険ですが、個人事業主は基本国民年金ですが、国民年金の加入年齢は「20歳以上60歳未満の自営業、農林漁業、自由業、フリーター、学生、無職の人など」ですので、親御さんの健康保険の被保険者になると考えます。(ただしその収入が年間130万円以上の場合もありますね。多分プロだから軽く超えてる(^_^;))

念のため加入している健保組合か協会けんぽなどにお問い合わせください。と伝えました、とさ。
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