笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「紫式部ひとり語り」読了 ~ライフ・イズ・ビューティフル

2024年09月22日 16時48分48秒 | 読書
3月の「小右記」から始まった「光る君へ」の読書マラソンが、ようやく"ワタクシ的"ゴールとなりました(^^)v
「紫式部ひとり語り」は、(偶然そうなったんですが)最後に読んで正解だったな、と思える本でした。山本淳子さんのあとがきによると

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人間紫式部の心を、紫式部自身の言葉によってたどる。本書はその試みです。
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とあるように、本当に紫式部が自身の歩みを自ら思い起し書き綴ったようで、しばらく「これって山本さんの妄想?」と混乱したくらいです。山本淳子さんは研究者ですから、あらゆる資料に目を通した上での解釈から成り立ったものであると、自分の中で納得できるまで、正直なところ、ちょっと時間が掛かっちゃいました(^_^;)

それくらい自然に、紫式部が「独りごちて」おります。

彼女が言いたかったのは、「世」と「身」と「心」。
「世」とは、自分が生まれた時代や社会。これは自分では何ともしがたい。
「身」とは、自分が生まれた家庭(当時は身分)、これは何とかなるかもしれないが、なんともならない男女の区別。それらは他人に縛られる。
そして「心」。 これだけは自分だけのもの。自分で決めることができるもの。

「世」に対しても、「身」についても、「心」は自由自在に「万華鏡のように」変えることができる。
限られた人生の、限られた選択肢の中で、自分の心に従って考え、選び、生きていい。

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そう、この身が消えるまで、それでも私は生き続ける。  P304
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なんかね、この本読んでいて元気を貰った気がしました。
それが紫式部の言葉からなのか、解釈文を書いている山本さん個人としての言葉からなのかは、(やっぱり)わからないけど。
まぁ、同じ女子同士、どっちでもいいか(^^)/
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「道長ものがたり」読了 ~そして締めは、紫式部で

2024年09月07日 19時40分15秒 | 読書
「道長ものがたり」は2023年12月に出版された新しい本。
「ドラマも始まるし、道長についても書きませんか、センセイ」な流れで書いたのかなぁ~。

これまで読んだ「枕草子のたくらみ」や「源氏物語の時代」に比べると(失礼ながら)山本淳子さんのミーハー度は低めかと…(ファンの皆さま、ごめんなさいm(__)m) 結局副題の「我が世の望月とはなんだったのか」への作者の結論も見えなかったし(私の読み込み不足かもしれませんが)。

ところで、本と全く関係ないけど、読んでいて何となく思ったのは、道長役はなぜ「柄本佑さん」なのか? ってこと。

演技力が半端ないことは存じ上げておりますが、正直「公達」な感じではない(ファンの皆さま、ごめんなさいm(__)m)。 しかも「藤原道長」は兄弟の死やライバルを追い詰めることで手にした権力を最大限に生かし、「(どうよ)今の俺さまは、あの満月のように欠けなどないのだぁぁ~」と詠っちゃうくらいの嫌な奴。であれば、それっぽい顔した、もっと「濃い」俳優じゃない? って思っちゃう。
あの(体温を感じさせず、表情の読めない)柄本佑さん(誉めてます!!!)を道長に起用したのは、多分そんな「権力の権化感」を一掃するためなんだろうなぁ(まぁ、ヒロインの相手役だしね)。
自分は偶然幸運に恵まれていただけ、でも一家の家長としての責任(家の繁栄と家名存続)は果たさなければならない。たとえ自分の生き方を捻じ曲げてでも。。。そんな「苦悩する青年」なら、柄本佑さんで正解かもね(^^)。

さて、「光る君へ」の読書マラソン(?)も、いよいよ締め、ということで最後もやはり山本淳子さんの作品、「紫式部日記」と「紫式部ひとり語り」を読み進めております(^^)


「紫式部日記」の初版は平成21年(2009年)、15年も前の本ですが山本さんの解説の熱量が凄い(^_^;)彼女が「紫式部から来たヒト」だってことがビシバシ伝わってきます。
「式部って、こんなことを考えていたのか~」って箇所もあり、人間式部を感じられる作品でもあります。内容は内裏生活での回想録。「あ、これって、あのエピソードか」ってことが書かれていて面白かったです。内裏の同僚や彰子の今後も書かれているのでドラマ後半のお伴に最適だと思います。

残るは「紫式部ひとり語り」。読むのが楽しみ(^^)♪
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「源氏物語の時代」読了 ~一条天皇かく戦えり

2024年08月11日 10時52分55秒 | 読書
副題が「一条天皇と后たちのものがたり」とあるけれど、7歳で帝位についた一条天皇が在位25年間を彼を取りまく「キサキ」たちと共に、「いかに戦ったか」が書かれた本である、というのがワタクシの感想です。だからワタクシ的サブタイトルは「一条天皇かく戦えり」。

美しすぎる一条天皇


ドラマで塩野瑛久さん演じる一条天皇の、「心に炎を持ちつつも、嫋やかで優美なビジュアル」がかな~り分厚いバイアスになっていることは間違いないのですが(^_^;)、一条天皇の在り方(自分の想いを死守するための戦い)は、当時としては実資殿でなくても、「マジかよ、これってとんでもない「事件」だろーが!!!!!」、だったことでしょう。

本の後半からは彰子も登場してくるので、当然紫式部についても描かれることになるのですが、ここでふと思ったのは、作者の山本淳子さんはこの分野に「どの入口から入ったのだろう」ということ。

例えば、どこかの時点で「源氏物語」の世界にハマり、そこから遡ってその時代研究に踏み込んだのか(帰納法的な?)。それとも「紫式部と清少納言って、なんでライバル関係って言われるんだろ」に興味を持って研究に踏み込んだのか(演繹法的な?)。

それにしても、一連の作品を読んでいると興味の赴くままにその範囲を広げ、深く掘り下げてゆく楽しさは、本当に格別で幸せな時間の過ごし方だな~、って思います。間違いなく歴史や文学好き女子の憧れの生活ですよね~(^^)
山本さんは、高校教師を辞めて研究者になった、ということですから、「自分の想いに正直に生きている」という地平線でみれば、大げさかもしれないけれど一条天皇に通じる部分はあるのかもしれません。彼女の「スタート地点」、知りたいな~。

さて、ワタクシの涙腺が崩壊したページは一条天皇が臨終で詠んだ歌の解釈のページ(P259-P264)でした。あ~、こんな風に研究者は解釈できるんだ。。この結論を得た研究者は心から「この研究してきてよかった」と思えたんじゃないかな、ってくらい、ワタクシも感動しちゃいました。
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「煙とも雲ともならぬ身なりとも 草葉の露をそれと眺めよ」 定子の歌
「露の身の風の宿りに君を置きて 塵を出ぬることぞ悲しき」 一条天皇の歌
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たしかに、定子への返歌になっている。。。(ToT)

ドラマでは一条天皇はまだ存命でまだまだ道長と戦わなければならないので、今後どんな風に描かれるのか、楽しみなところであります。

あと、ドラマでは藤原道長について、従来的な、権力獲得のためならどんな方法も辞さない「悪役的要素」を一切外した進め方をしてますよね。ドラマの道長は多分今後もこの路線で行くんじゃないかな。じゃ、有名な「望月の歌」の「欠けることのない望月」がなにを象徴しているのか。私は、まひろへの気持ちとか直秀への想い、自分の中の「揺るがしたくない志」みたいなものじゃないのかな、と勝手に想像しています。「どんなに立場が上がろうが、かつての自分の気持ち(や、志)が欠けることはないんだ」ぞ。みたいな。

じゃ、山本流「道長解釈」はどうなのよ、ということで、続けて「道長ものがたり」に入りま~す(^^)/


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「小右記」読了 〜いつか図書館で現代語訳版を借りて読もう

2024年07月07日 13時56分53秒 | 読書
ロバート秋山さんのお導きにより(?)、「小右記」(角川文庫 ビギナーズ・クラシック)読み終えました(^^)/。

ほんの一部であるが、な。


途中「権記」や「御堂関白記」などいろいろ織り交ぜながら読み進めたこともあり、結構時間がかかちゃったけど、秋山さんのビジュアルと彼の醸し出す"あの"藤原実資がなかったら、私など生涯手にすることも読むこともなかった本だったろうなぁ、と思ってます。
読了したけど、実はまた最初から読んでいるのです。読み初めの頃に比べれば、あの時代や出来事、人物が多少なりとも理解できている気もするし、読み返すことでよりこの本を味わえるかも、と思って(^^)

で、そんな「小右記」の中で、できるならばドラマに登場して欲しいな〜と思っているのが実資の愛娘の「千古(ちふる)」。彼女の結婚相手選びに気を揉んだり、彼女にせがまれて藤原彰子(女院)の御幸見物に無理やり付き合わされたり、と実資を"可愛らしく"困らせる千古。そんな彼女をどんな眼差しで実資は見ていたのかな〜なんて想像すると、ロバート秋山さんの実資にその眼差しを演じて欲しいなぁ、なんて妄想しちゃうんですよね~(^^)。

さて、今「小右記」と合わせて読み進んでいるのが山本淳子さんの「枕草子のたくらみ」。この本自体も超面白いんだけど、作者の山本淳子さんがこれまた面白い方で(^^;)。あんまり面白いので、一条天皇と彼を取り巻く時代と人々を書いた「源氏物語の時代-一条天皇と后たちのものがたり(サントリー学芸賞受賞)」を購入。
一条天皇側から見た、「あの時代」をもう少し知りたいと思っております。

この夏の読書は、山本作品に決まりだな~
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「御堂関白記」,「権記」読了 ~再読「枕草子」へ(^_^;)

2024年06月09日 14時00分08秒 | 読書
「小右記」と並行して読んでいた、上記2冊を読み終えました。
同じ時期に同じ事柄(事件)を見聞きしている3人の記録を比べながら読むと(ダイジェスト版ですが)、「個性違うわ。。」と、にわか素人の私でさえも感じることが多く、面白かったです(「小右記」はまだ途中)

道長は、淡泊で自分のための記録(関心のないことはスルー?)・だから短い
行成は、自分と将来の一族のための記録(残しておけばいずれは役に立つかも的な?)・だから長い

という印象を受けました。
読み物として面白いのは「権記」かなぁ。(上の2冊に限っての感想です)
この「御堂関白記」の道長ってやっぱ「冷たい」印象です。定子が皇子を生んだことには一切触れず(実際触れていないらしい)、娘の彰子入内や皇子の誕生には大喜び。ドラマではどんなふうに描かれていくのか、楽しみなところです。

ところで「御堂関白記」にこんな文章を発見!!!

おっと、ネタバレ!?


この記録が1004年で、まひろ(紫式部)が彰子に仕えはじめたのが1005年からだから、ドラマ的には「のぶのり」グッジョブかも!?



そして、今読み進んでいるのが「枕草子のたくらみ」。
もうねぇ、「え~? そうだったの枕草子?」でございますよ(T_T)。高校時代の古文の授業で誰もが習う、冒頭の「春はあけぼの」。平安時代の才女、清少納言が「宮中生活の素晴らしさをこれでもか、って書いた随筆」で、「いとをかし」のオンパレード。はいはい、もうお腹いっぱいです。。が、正直な感想でした(ごめんなさい)。ドラマ見た後だったので、「はじめに」を読んだだけで、ワタクシもう号泣でございました(T_T)これ読んで、もいちど「枕草子」読んでみようと思います。

それにしても、どんどん関連本が読みたくなる、まさに「サブリミナル広告」のような「光る君へ」。
でもね、受験勉強じゃない古文は、「いとをかし(とても素敵)」(^^)v
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「小右記」を読み進んでいる

2024年04月29日 17時57分17秒 | 読書
のですが、「光る君へ」の予習にもなっております(^^)v

最近では歴史的事実を先に話すこと(解説すること)を「ネタばらし」という風潮もあるそうですが(^_^;)意味わかんない、そういう意味ではこの「小右記」、しっかり「ネタばらし」本でございます。

ちなみに解説をしている「倉本一宏」さんという方は、藤原道長研究の第一人者なんだそうで(「光る君へ」の時代考証も担当なんだって。知らんかった)、どうせなら、と「権記(藤原行成)」「藤原道長「御堂関白記」を読む」も購入。


同じ事柄をそれぞれがどのように書いているのかを比べながら読み進んでおります。更には、(妹風に言えば)「藤原パニック」にならないように巻末の系図なんかも拡大コピーして、「この人は誰?」と確認しながら(^_^;)


ドラマの中で、「なぜあのヒトがあんな表情と台詞で、あんな風に演じられているのか」もよ~っく理解できます(実資どの、容赦なし)。

さて、まひろ、というか紫式部はどのあたりから出てどのあたりまで関係してくるのかな~、というのも気になるところ。一条天皇崩御後、(多分)彰子のサロンはなくなっちゃうわけだから、まひろ、どうなちゃうのかな~、と思っていたところ、「小右記」P314にこんな記載(解説)を発見。「そして彰子と実資の間を取り次いでいたのは『小右記』後文に明記されているように、紫式部であった」

う~、がんばって早くそこまで辿りつかなくちゃ~

それにしても、ロバート・秋山さん、もとい藤原実資、「小右記」を読む限り今後も出番は結構ありそう(^^;)
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藤原実資の「小右記」を読んでみることにした!

2024年03月10日 12時05分40秒 | 読書
「光る君へ」の第9回「遠い国へ」は、圧巻の脚本でしたね~。
中途半端な権力では大切なもの守れないことを道長が噛みしめた回、彼のその後の歩み方のターニングポイントになる回でもあるんだろうな、と思えました。
父である兼家の「権力」使い方と道長の「権力」の使い方を2重構造で構成してみせた「神脚本」であったと思っています。もちろん「直秀ロス」の回でもありましたよね~(T_T)

さてさて、作中では毎回、身の回りの"在りよう"に憤懣やるかたなく激怒もしくは愚痴っているロバート・秋山さん扮する藤原実資。ちなみに「日記に書けばいいじゃないの、日記!、日記!」と妻に言われるものの「んな、みっともないこと書けるかぁ!」とおっしゃっていますが、実は膨大な日記を残しているのだとか。調べてみたら「小右記」という名の日記が全66巻(@_@)、さすがに購入も読むのも無理だわ。。と思っていたら、なんと、現代語訳付のダイジェスト版を発見!! 「そうまで言うなら(誰も何も言っていない)、読もう!」と決意。早速購入してみました。


なんと厚さ30mm!


ダイジェスト版なのにこの"分厚さ"。丸々としたロバート・秋山さんを彷彿とさせ、笑えます(^^;)


常に私は大真面目である!!


道長の絶頂期も最後もこの「小右記」に書かれているとのことなので、ドラマのお伴に最適かも。
令和5年7月に初版が発行されて令和6年3月に第4版発行というこの本、大河ドラマ効果もあるかもしれませんが、一番の功労者はロバート・秋山さんじゃないかな~。だって、ロバート・秋山さん演じる「藤原実資」を観て、私ですら「読みたくなっちゃった」んだから(^^)
"有職故実に精通した当代一流の学識人"と言われた藤原実資の「愚痴日記(?)」、がんばって読みたいと思います(^^)

藤原実資について知りたい方は、こちら
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古い本のこと

2023年12月18日 20時45分05秒 | 読書
来年のNHK大河ドラマの主人公は「紫式部」なんだそうです。
紫式部といえば、「源氏物語とライバルが清少納言」くらいの知識(←知識と言わない)しかないワタクシでございます。

そんなワタクシでも先日明石大橋を眺めながら百人一首の句を思い出し、亡き母のことを思い出し、「そういえば、紫色のカバーの百人一首の解説本持ってたな~」なんてことまで思い出しちゃったわけです。で、17日の日曜日に本棚を探したら、ありました!


多分、小学校(中学校?)で百人一首の勉強を始めた頃に、母が(自分と)私のために買ってくれたものだと思うのですよね。そのあたりから毎年お正月に家族で百人一首かるたで遊んだんじゃないかな。。

中を見ると、結構な文字が詰まった本ですわよ。

とても子供向きとは思えない


おそらく、左上の上の句と下の句の組み合わせだけ母と一緒に音読したんじゃないかな~。「自分の好きなこと」を子供と一緒に楽しめる、と当時の母はそんな時間を楽しんでくれたのかな~。(あまりご期待には沿えなかっただろうけど(^_^;))

十分に大人になった今ならこの本も読めるから、ちょっと読んでみようと思います。
私が読まない時は写真の前に置いておくから、ママも読むといいよ。
来年の大河ドラマの事前勉強もしなくちゃ、ね(^^)。。。

そんなことを思う、12月18日の母の命日でした、とさ。
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読書の秋は、再・再・再読、「三国志」!

2022年09月03日 15時10分40秒 | 読書
NHKBSで「レッドクリフⅠ,Ⅱ」の再放送観たり、同じく「100分で名著」の再放送「三国志」観たりで、ここにきて「なんかまた読みたくなっちゃったよ、三国志」、でございます。

そんな中、青空文庫で吉川英治の作品が読める状態であることを知り、早速覗いてみると、、おぉ、あるじゃないですか「三国志」が!

というわけで、今年の秋の読書は「青空文庫で三国志を読む」に決定(^^)/
そして、せっかく仕事場のそばに関帝廟もあることだし、「関帝廟詣でと中華街で食事」企画を隣の席の医療に詳しい同僚に話したところ、「実は三国志大好きで、関羽の大ファン♪」であることが判明。仕事帰りに関帝廟を訪問してみました。


じつは二人とも、関帝廟をしっかり観るのはこれが初めて(^_^;)
(個人的には中華的キンキラキンのその雰囲気がちょっとね~。。。だったのですよね)

でも今はちょっと違うワタシ。建物に施されている装飾や彫刻を丹念に鑑賞するようになっておりますですよ。<(`^´)>えっへん


山門の裏側から見た、阿の龍(正面からは右側)


山門の裏側から見た、吽の龍(正面からは左側)


ちなみに龍の爪が4本なんですよね~。確か"5本は皇帝"だったので、またまた調べてみたところ、

 5本は皇帝
 4本は貴族
 3本は庶民 (日本では3本が一般的)
関羽は、"皇帝並み"の位ってことなんですね~ φ(..)にわかにわか


阿吽の狛犬 
お宝と子宝(?)を持っておられます


山門の龍の足元には群像彫刻が施されています。ひとつひとつがなにかの物語の場面なのでしょうね~。そんな中、山門裏側の中央に赤兎馬に跨った関羽(多分)を発見!


今度は双眼鏡持って行こう、と心に決めましたよ(^_^;)
なんの場面か解説が欲しいじょ~


ところで、なぜ武人であった関羽が「商売の神様」になったのかが、もらったリーフレットに書かれていて、
「武将として、兵站に精通し、記帳にも長けていた。また簿記の方法を発明したと言われている。人として義を重んじ誠を尽くし約束事を守る信義・信用の精神が商人にとって最も重要であることから神様として祀られている」、んだそうです。

かく在りたし、と。  

なので、「ウチの商売がうまくいきますように」と祈るのではなく、「関羽様の精神を商人誰しもが持ち、家業はもとより、地域の、そして国の"商業"が栄えますように~」とお祈りするのが正しいのかもしれませんね。

私は、「帰宅するまで、雨が降りませんように」とお祈りしましたです<(_ _)>ありがとうございました

さて、関帝廟を後にして、前回休業日で行き損ねた南粤美食で「香港海老雲呑麺」980円を頂きました。
人気店だけあって待つこと30分。





大きな海老は殻も一緒に蒸されているのか、歯ごたえと香ばしさがとても良くて美味しいです。この海老雲呑、最強かも。スープはあっさり塩味、麺は極細(いつもこうなのか、はたまた今日がこうなのか不明ですが)やや固め。
ボリュームとしては女性向きかな。男性のお腹にはこれだけではもの足りないかもね。
ごちそうさまでした(^^)

さあ、三国志、読むぞ~♪

トップの写真は、六興出版版「三国志」の表紙絵
イラストは生頼 範義(おおらい のりよし)
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何十年かぶりに、「燃えよ剣」を本棚から出してみた

2021年10月17日 17時39分26秒 | 読書
緊急事態宣言下の影響で、伸び伸びになっていた岡田准一さん主演の「燃えよ剣」が現在公開されておるそうです。原作は言わずと知れた、司馬遼太郎の「燃えよ剣」でございます。

これまでも色々な俳優さんが土方歳三を演じてこられ、今年のNHK大河「青天を衝け」でも、町田啓太さんが演じておられましたが、やっぱ土方歳三は「かっこいい」、の一言に尽きますね。

私が「燃えよ剣」を読んだのは、おそらく高校一年生だったか。なんかね、15,6の子供でしかなかったのに、何とも言えないその「かっこよさ」に夢中になったものでしたよ。
当時のクラスメイトで、同じく読書好きで仲の良かったYさんに、「絶対おススメ!」と言ったところ、「私は「竜馬がゆく」が好きだから、幕軍の味方はできないな~」、と、今から思えばなんとも微笑ましいやりとりをしつつ、じゃ、交換して読もう、と言うことになり、お互いの本を交換したのです。
その後しばらくして、Yさん、白旗を揚げてきましたですよ。

Yさん:「私、土方歳三のファンになった!」と。
私  :「でしょ、でしょ~(*^o^*)」
Yさん:「『それが、漢(おとこ)だ』、という台詞(新潮社版上巻 P255)にぐっときた」、と。

この戦(?)、完全に幕軍の勝ち(笑)。
もちろんその年の京都修学旅行では、私たちの班のコースに池田屋跡が含まれたのは言うまでもありません。

貸した本にYさんは丁寧に紙カバーを付けて返してくれました。
私の「燃えよ剣」はそのカバーを付けたまま、今でも本棚に並んでおります。Yさん、元気かな。

ところで、土方歳三とくれば、相棒の沖田総司も忘れてはいけませんね。
そんなに多くの本を読んではいませんが、お勧めは、新人物往来社 大内美予子著「沖田総司」でしょうか。透明でキラキラした、繊細で心優しい沖田総司が描かれています。

近藤勇が 虎鉄
土方歳三が 和泉守兼定
沖田総司が 菊一文字

彼らの刀の銘からだけでも、人柄を"妄想"できるというものです。
この機会に10代だった自分に思いを馳せつつ「燃えよ剣」をまた読んでみたいと思います。

※それにしても、文庫本のこのち~っちゃな文字を裸眼で読んでいたのか、自分(^_^;)
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