女優の市原悦子さん、哲学者の梅原猛さん、と連日訃報記事が続いています。
職場の同僚で10年来のお友達も年明け早々に配偶者を亡くしました。。
私自身も昨年12月に母を見送りましたが、今この瞬間も、どこかで誰かが自分の大切な人を亡くしているわけです。なので「人が死ぬ」という事実だけを考えれば、そのこと自体はあまりにも「日常過ぎる出来事」なのかもしれません。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た後にクイーン最後の作品「イニュエンドウ」そして「メイド・イン・ヘブン」を購入しました。ただ、今私がよく聴いているのは「メイド・イン・ヘブン」の方。
1995年発表の作品で、もう25年も前のものに今さらコメントもなかろう、と思うのですが、トリビュートという「大切に思っていた人への感謝をこめて」という地平線でみれば、今の私にはこの作品がとても心に沁みるのです。全編「今は亡きフレディへの善き思い出と尊敬を込めた」作品です。フレディはいないけれど、だからこそ、彼の存在を感じざるを得ない。 名盤だと思います。
この中に「My Life Has Been Saved」という曲があって。ジョンの作品だそうです。ライナーノーツを読むと「フレディの状態をそれなりに知っていて書いた」作品ではないかということです。
・どの新聞のページも”死”で溢れている
・神に感謝したい
・今日まで生きてこれたことを(My Life Has Been saved)
間もなく人生が終わろうとしているフレディのことを思いながらジョンはどんな気持ちでこの曲を作ったのでしょう。それをフレディは「気に入って歌った」そうです。
「今日まで生きてこれたことに感謝したい」ということは、「これからの日々も感謝を忘れず大切に生きよう」というメッセージにもなります。ジョンの気持ちはフレディを勇気づけたことでしょう。
聴くたびに、そうだ、明日もしっかり過ごそう、と”ふんわり”した気持ちにさせてくれる曲です。"ふんわり"なのは、ジョンの曲だからかもしれません。
「クイーンばかり聞いていないで、勉強しなさい!」と母親にはしょっちゅう言われていたものです。
ママぁ~、今は朝から晩まで、なんなら寝るまでクイーンばかり聞いていますぜ。。おおおおぉ~