♡RITTLE PRINCESS・5♡
♥この胸の苦しさは?♥
「……なんで、あなたはあたしにソックリなの?」
結衣は、白い闇の中、自分ソックリに進化したバクテリアに聞いた。
ほんとうは、プリンセスに捕まり(プリンセスは捕まえたという意識はない)火星などに連れてこられたことの方が、よほど不思議なのだけれど、たったいま目の前でおこった不思議の方に思考力のほとんどが費やされている。
「わたしを認めてほしいの」
バクテリアは結衣と同じ声で言った。
「認めるって……?」
「あなたと同じ姿に進化したでしょ……」
「そうよ、なんであたしと同じ姿に」
「何億年分の進化を一秒でやったの、サンプルがいるわ」
「でも、どうしてあたしなの? プリンセスもアシスもいるじゃない?」
「アシスはロボット、プリンセスは****だからコピーできない」
「なによ****って?」
「え……通じないの?」
バクテリアは戸惑った。
「****にしか聞こえない、****には意味が無い」
「……仕方がない。とにかく、この姿でいるには、あなたの許可がいるの。姿には、その……著作権のようなものがあるから」
「イヤ!、バクテリアがあたしと同じ姿をしているなんて!」
「そんな……あなたが許してくれなかったら、わたし元のバクテリアに戻ってしまう」
「もどればいいでしょ、頼んだわけじゃないんだから!」
「そんな、残酷だわ。バクテリアが進化して、あなたと同じ姿の人間になるなんて、宇宙のチリが集まって地球や火星ができるほどの確率なのに……」
バクテリアはサメザメと泣き崩れた。
「え……ウ、ウ……なに、この胸の苦しさは?」
「……シンクロしたのよ、ソックリだから、わたしの胸の痛みが伝わったんだわ」
「そんな……たまらないわよ……ア、痛い、苦しい……分かった、許す!、認めるから!」
胸の痛みに耐えかねて、結衣が叫ぶと、風が吹いてきて、元の谷にもどった。
「どっちがユイなの?」
プリンセスが不思議そうに聞く。
「遺伝子マデ、ソックリデス!」
アシスがビックリした。
「わたしがコピーで、こちらがオリジナルです」
バクテリアが恥かみながら事情を説明した。
「アア、人間ニナッタノナラ、火星ニ残シテオクワケニハイキマセンネ……」
バクテリアを進化させた責任があるので、アシスは気まずそうに、バクテリアを連れていくことを提案した。
「ややこしいから、あなたはホクロをつけましょう」
プリンセスは、バクテリアの目の下に泣キボクロを付けた。
「名前ハ、ドウシマショウ?」
「テリアってよんでください」
「テリア、良い名前ね!」
火星の地平線に太陽が沈むころ、テリアを加えた四人はケトル号に戻った。
『ノラ バーチャルからの旅立ち』
ノラ バーチャルからの旅立ち:クララ ハイジを待ちながら:星に願いを:すみれの花さくころの4編入り(税込1080円)
『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』
(税込み799円=本体740円+税)
東京から転校してきた坂東はるかが苦難を乗り越えていっぱしの演劇部員になるまでをドラマにしました。店頭では売切れはじめています。ネット通販で少し残っています。タイトルをコピーして検索してください。また、星雲書房に直接注文していただくのが確実かと思います。
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』

青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説と戯曲集!
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結衣は、白い闇の中、自分ソックリに進化したバクテリアに聞いた。
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「……シンクロしたのよ、ソックリだから、わたしの胸の痛みが伝わったんだわ」
「そんな……たまらないわよ……ア、痛い、苦しい……分かった、許す!、認めるから!」
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「どっちがユイなの?」
プリンセスが不思議そうに聞く。
「遺伝子マデ、ソックリデス!」
アシスがビックリした。
「わたしがコピーで、こちらがオリジナルです」
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「アア、人間ニナッタノナラ、火星ニ残シテオクワケニハイキマセンネ……」
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「ややこしいから、あなたはホクロをつけましょう」
プリンセスは、バクテリアの目の下に泣キボクロを付けた。
「名前ハ、ドウシマショウ?」
「テリアってよんでください」
「テリア、良い名前ね!」
火星の地平線に太陽が沈むころ、テリアを加えた四人はケトル号に戻った。
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