【紫陽花】
この前買ったトイレットペーパーより今回の方が柔らかくない?
今度買う時も柔らかいのにしてちょうだいね、と母が言う。
私はすかさず、気がついた?とちょっぴり得意気に返事をした。
いくら今流行りの、エコを十分に取り入れながらも、
リーズナブルが売りのネットショップオリジナル
トイレットペーパーとはいえ、ちょっとゴワつきが気になった。
だからこっそり別メーカーにして100円だけランクアップしたのだ。
地球環境のための“エコ100%”を取るか、
ソフトな風合いを自分のために満喫するか、究極の選択を迫られる。
もちろん、エコ70%で適度にソフトならまるっきり問題ない。
たまたまそのネットショップにはどちらかしかなかったのだ。
かといって、わざわざ買いに行くほどでもなく、送料無料でその日のうちに
届けてくれるそのシステムをどっぷり活用している。
末の妹は、そういえばシングルを目の敵のように嫌っていた。
ついうっかり間違って買おうものなら、急に不機嫌になる。
やっぱりダブルしかないでしょ!そう断言する彼女が、
今回のソフトか否か、の件ではちっとも話に加わろうとしない。
不機嫌になる前に聞いておこうと、確認してみると
「へ?ゴワゴワ?ソフト?…前となんか違ってた?
その柔らかいとか硬いとか、そんな事を1度も気にしたことがなかったわ」という。
…じゃあなんでシングルかダブルに
あんなにこだわっているのだろうか???
柔らかさじゃないとするなら厚み?
シングルもたくさん重ねれば、ダブル並みに厚みがでるのに。
会社の女性は絶対シングル派!だという。
なぜなら家族が湯水のごとく使うので、巻きの長さからいくと
倍は違うシングルしか考えたことがないらしい。
そしてすぐ下の妹(清水3姉妹のまんなか)は
花柄つきのフワフワタイプにこだわっている。
20年近く前、結婚したての彼女は家計が苦しくて、
生活に余裕ができたら、花柄を使うことを心に誓っていたようである。
ただのシンプルなタイプはミジメなあの頃を思い出して
しまうから使いたくないわ、といまだに
彼女はピンクやブルーのお花を欠かすことなく使いつづけている。
同様の話をまったく別の知人から聞いたことがある。
花柄はデザインのかわいらしさ、よりも豊かさの象徴、という意味が強いのだろうか。
なにげなく、いつものようにためらいもなく購入しているようでいて、
みんなそれぞれのささやかなこだわりやポリシーを持っているトイレットペーパー。
フタを開けて聞いてみると、
機能性だけでなく、人生のドラマや家族構成や台所事情など
さまざまな思いが交錯する。
******************************
私は、先にも述べたように、エコ70%でそこそこリーズナブル派で
とくにこだわりはない。
でも、やっぱりとびきりでなくても、そこそこソフトな風合いがうれしい。
まさに私の生き方そのものを反映しているような気がする。
「たかが」だけど、「されど」。
意外な角度から人間模様や価値観などを垣間見ることが、
またきっと私自身のしなやかさにつながっていくことだろう。
この前買ったトイレットペーパーより今回の方が柔らかくない?
今度買う時も柔らかいのにしてちょうだいね、と母が言う。
私はすかさず、気がついた?とちょっぴり得意気に返事をした。
いくら今流行りの、エコを十分に取り入れながらも、
リーズナブルが売りのネットショップオリジナル
トイレットペーパーとはいえ、ちょっとゴワつきが気になった。
だからこっそり別メーカーにして100円だけランクアップしたのだ。
地球環境のための“エコ100%”を取るか、
ソフトな風合いを自分のために満喫するか、究極の選択を迫られる。
もちろん、エコ70%で適度にソフトならまるっきり問題ない。
たまたまそのネットショップにはどちらかしかなかったのだ。
かといって、わざわざ買いに行くほどでもなく、送料無料でその日のうちに
届けてくれるそのシステムをどっぷり活用している。
末の妹は、そういえばシングルを目の敵のように嫌っていた。
ついうっかり間違って買おうものなら、急に不機嫌になる。
やっぱりダブルしかないでしょ!そう断言する彼女が、
今回のソフトか否か、の件ではちっとも話に加わろうとしない。
不機嫌になる前に聞いておこうと、確認してみると
「へ?ゴワゴワ?ソフト?…前となんか違ってた?
その柔らかいとか硬いとか、そんな事を1度も気にしたことがなかったわ」という。
…じゃあなんでシングルかダブルに
あんなにこだわっているのだろうか???
柔らかさじゃないとするなら厚み?
シングルもたくさん重ねれば、ダブル並みに厚みがでるのに。
会社の女性は絶対シングル派!だという。
なぜなら家族が湯水のごとく使うので、巻きの長さからいくと
倍は違うシングルしか考えたことがないらしい。
そしてすぐ下の妹(清水3姉妹のまんなか)は
花柄つきのフワフワタイプにこだわっている。
20年近く前、結婚したての彼女は家計が苦しくて、
生活に余裕ができたら、花柄を使うことを心に誓っていたようである。
ただのシンプルなタイプはミジメなあの頃を思い出して
しまうから使いたくないわ、といまだに
彼女はピンクやブルーのお花を欠かすことなく使いつづけている。
同様の話をまったく別の知人から聞いたことがある。
花柄はデザインのかわいらしさ、よりも豊かさの象徴、という意味が強いのだろうか。
なにげなく、いつものようにためらいもなく購入しているようでいて、
みんなそれぞれのささやかなこだわりやポリシーを持っているトイレットペーパー。
フタを開けて聞いてみると、
機能性だけでなく、人生のドラマや家族構成や台所事情など
さまざまな思いが交錯する。
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私は、先にも述べたように、エコ70%でそこそこリーズナブル派で
とくにこだわりはない。
でも、やっぱりとびきりでなくても、そこそこソフトな風合いがうれしい。
まさに私の生き方そのものを反映しているような気がする。
「たかが」だけど、「されど」。
意外な角度から人間模様や価値観などを垣間見ることが、
またきっと私自身のしなやかさにつながっていくことだろう。