KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★顔写真

2005年12月14日 | KAORUの好きなものギャラリー
                 【ノバラとヒムロスギ】

12月10・11日の東京ビッグサイトでの
イベント「癒しフェア2006」は予想を
はるかに超えた大盛況。

目標人数20,000人を初日に軽々と超えてしまった。
初日は美輪明宏さんの講演会もあった影響で
入場するだけで1時間待ち。入ってからも講演会を
聞くための整理券やら抽選で長蛇の列。
土曜日の朝、開場早々から熱気に包まれた。

私のブースも2日間ともおかげさまで、めいっぱいの
予約が入り、午前中で最長5時間待ちとなったほど、
多くの皆さまがKAORUのブースにお越しくださった。

でも、初日のわずか30分近くはポコッと時間があき、
美輪さんの列に並んでいる方々にパンフレットを配った。
そばにいた母が、パンフレットの顔写真と実物を
見比べている人が多かったわよ。と後から教えてくれた。
ブログのトップページにもある私の写真は、
サイトだけでなくパンフレットにも使用しているが、
実はすこぶる不評なのである。
通常、本人がこんな写真はいやだわ、写真うつり悪いから。
というと、周りが大丈夫よ!というパターンが多いが、
私の場合、本人は結構いいじゃない!と思っているのに
こんなに周囲からブーイングが出るなんて
あまりないタイプだ。

私のHPやパンフだけをご覧になって、セッションに
お越しくださる方の第一声はほとんどが
「写真と実物はぜんぜん違う~」と驚かれる。
「写真から想像していたよりも、ずっと元気のいい
明るい感じですね!」「もっとおとなしそうな人を
イメージしていました」などなど。

「なんかこの時、疲れていたんですか?」という質問には、
待ってました!その通りです!と答えている。

プリザーブドフラワーのデザインを依頼されて、
作品作りを連日深夜まで行っていて、くたくたに疲れていた。
ちょうど、作品を作っている横でフラワーデザインの撮影を
行っていたので、カメラマンの方にお願いしたのだ。

「すみません。ついでに私も撮ってください!
なにかの時に使えそうだから。」とお願いすると、
快くライティングなどの位置を変えて何カットかを撮ってくれた。

季節は2月の寒い冬。地下での作業だったため、
ハイネックのセーターを着込んでいた。

1度、カメラに向かって笑顔を作ったが、
ファインダー越しに、「う~ん、なんかさ、セーター暑苦しいんだよね」
と言われた。そうだよな、もしこの写真を夏に見たら、
見てる方もドッと汗が噴出しそうだ。
トイレで急遽、セーターを脱いで茶色のシャツだけにした。
カメラマンはそれでもまだ「う~ん…でもま、しょうがないか」
などとつぶやきながら、パシャパシャとシャッターを切っていた。
連日のハードワークで顔色も悪いし、衣裳も作業用&防寒モードで
化粧も髪型もそこそこだが、このチャンスを逃すと
いつまでも10年近く前に写した写真を使うことになる。


ほどなくして、データの入ったCDが送られてきた。
ついでの撮影だからお金はいらないからね、と
プレゼントをしてくれたことに、感謝しつつ
顔写真が必要なたびに、使わせて頂いてきた。


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スピリチュアルな仕事をスタートするようになってから、
HPから検索してお見えになる方や、人からご紹介で
パンレットだけをご覧になってくる方々は、
まず写真の私でイメージを膨らませる。

そして、HPもパンフレットも見ずに口コミで来てくださる
人の多くは「なんだ~!想像していたより若いのね!
魔法使いのおばあさんのような人なのかと思ったわ」と
かなり驚かれるようだ。

そう、人と少し違う力を持っていると
“人間離れした”イメージをつい持ってしまうし、
お花を教えていると“少しお高く止まっている”イメージがある。

「特別である」という立場をアピールするのが
今までの慣習だったが、これからの時代、そんなことをしていては
ボロが出て足元をすくわれる「諸刃の剣」となりかねない。
必要以上に人間臭さをアピールする必要もないが、
あえて隠して着飾るのもなんだか不自然だ。

とにかく心地の良いスタンスで自然体で生きること。
それが一番無理なくていい。

「特別ではないけれど、特別なんだ」という気持ちを
忘れないでね!と私の先輩の矢口恵子さんから
アドバイスをもらっている。
いつもその言葉は心の片隅にいつもあって、私の姿勢の柱である。

そして学校を卒業してすぐ、アルバイトをしていたお花屋さんの
社長が教えてくれた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という
格言も私の生き方に大きく影響している。




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そんな顔写真のことを考えていたら、父のことを思い出した。

亡くなってから、ある日のこと。
妹か母のどちらかが「ブラシ工業会名簿」なる小冊子を見つけた。
歯ブラシ工場は東大阪に密集していて、さまざまなメーカーから
町工場などが軒を連ねている。
金型やハンドルの成型、植毛など目には見えない作業が多く
ブラシ関係に携わっている会社が「工業会」を結成し、
ブラシ業界を取りまとめている。そして毎年発行される
その名簿は創業年数や資本金、従業員数など会社のプ
ロフィールを更新しながら年に1回発行させているのだ。

そしてその横スペースに、社長の顔写真が掲載されて
いたのだが父はなんと、海の砂浜で海パン姿で写っていた。
しかも、丸顔で満面の笑みをたたえて。

その他の方はビシッと背広姿で、思いっきり
「ビジネスモード」である。
それはそうだ。何しろ会社の顔でありイメージである。
少しくだけてゴルフシャツにスラックスのような、
「リラックスムード」の写真もあった。

なのに、ファイン株式会社の社長であった父ったら
上半身裸でまるっきり「バカンスモード」なのであった。
しかもあれだけ幸せそうな笑顔なら、誰も何も言えない
ぐらい隙がない。つまり100%本気なのである。

父は顔写真を提出して下さい、と言われたとき、
どんな思いであの写真を選び、そして封筒に入れ送ったのだろうか。

会社のイメージやポリシーを意識しながら、
あれに決めたのだろうか?
単純にちょうどいい写真があったから、と選んだのだろうか。

それにしても、亡くなってから、そんな楽しい写真が
見つかるなんて父も粋な計らいをするものだ。
この世にはもういない父と、思いがけず再会したような
暖かい気分になった。

写真はやっぱり、ポカポカっとした方がいい。

私も次の撮影できる方とめぐりあうチャンスをねらっている。
そして次回はいかにも楽しさあふれたり、パワーがありそうな
写真になることをめざしていこう。



コメント (2)
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