【ノバラとヒムロスギ】
12月10・11日の東京ビッグサイトでの
イベント「癒しフェア2006」は予想を
はるかに超えた大盛況。
目標人数20,000人を初日に軽々と超えてしまった。
初日は美輪明宏さんの講演会もあった影響で
入場するだけで1時間待ち。入ってからも講演会を
聞くための整理券やら抽選で長蛇の列。
土曜日の朝、開場早々から熱気に包まれた。
私のブースも2日間ともおかげさまで、めいっぱいの
予約が入り、午前中で最長5時間待ちとなったほど、
多くの皆さまがKAORUのブースにお越しくださった。
でも、初日のわずか30分近くはポコッと時間があき、
美輪さんの列に並んでいる方々にパンフレットを配った。
そばにいた母が、パンフレットの顔写真と実物を
見比べている人が多かったわよ。と後から教えてくれた。
ブログのトップページにもある私の写真は、
サイトだけでなくパンフレットにも使用しているが、
実はすこぶる不評なのである。
通常、本人がこんな写真はいやだわ、写真うつり悪いから。
というと、周りが大丈夫よ!というパターンが多いが、
私の場合、本人は結構いいじゃない!と思っているのに
こんなに周囲からブーイングが出るなんて
あまりないタイプだ。
私のHPやパンフだけをご覧になって、セッションに
お越しくださる方の第一声はほとんどが
「写真と実物はぜんぜん違う~」と驚かれる。
「写真から想像していたよりも、ずっと元気のいい
明るい感じですね!」「もっとおとなしそうな人を
イメージしていました」などなど。
「なんかこの時、疲れていたんですか?」という質問には、
待ってました!その通りです!と答えている。
プリザーブドフラワーのデザインを依頼されて、
作品作りを連日深夜まで行っていて、くたくたに疲れていた。
ちょうど、作品を作っている横でフラワーデザインの撮影を
行っていたので、カメラマンの方にお願いしたのだ。
「すみません。ついでに私も撮ってください!
なにかの時に使えそうだから。」とお願いすると、
快くライティングなどの位置を変えて何カットかを撮ってくれた。
季節は2月の寒い冬。地下での作業だったため、
ハイネックのセーターを着込んでいた。
1度、カメラに向かって笑顔を作ったが、
ファインダー越しに、「う~ん、なんかさ、セーター暑苦しいんだよね」
と言われた。そうだよな、もしこの写真を夏に見たら、
見てる方もドッと汗が噴出しそうだ。
トイレで急遽、セーターを脱いで茶色のシャツだけにした。
カメラマンはそれでもまだ「う~ん…でもま、しょうがないか」
などとつぶやきながら、パシャパシャとシャッターを切っていた。
連日のハードワークで顔色も悪いし、衣裳も作業用&防寒モードで
化粧も髪型もそこそこだが、このチャンスを逃すと
いつまでも10年近く前に写した写真を使うことになる。
ほどなくして、データの入ったCDが送られてきた。
ついでの撮影だからお金はいらないからね、と
プレゼントをしてくれたことに、感謝しつつ
顔写真が必要なたびに、使わせて頂いてきた。
***************************
スピリチュアルな仕事をスタートするようになってから、
HPから検索してお見えになる方や、人からご紹介で
パンレットだけをご覧になってくる方々は、
まず写真の私でイメージを膨らませる。
そして、HPもパンフレットも見ずに口コミで来てくださる
人の多くは「なんだ~!想像していたより若いのね!
魔法使いのおばあさんのような人なのかと思ったわ」と
かなり驚かれるようだ。
そう、人と少し違う力を持っていると
“人間離れした”イメージをつい持ってしまうし、
お花を教えていると“少しお高く止まっている”イメージがある。
「特別である」という立場をアピールするのが
今までの慣習だったが、これからの時代、そんなことをしていては
ボロが出て足元をすくわれる「諸刃の剣」となりかねない。
必要以上に人間臭さをアピールする必要もないが、
あえて隠して着飾るのもなんだか不自然だ。
とにかく心地の良いスタンスで自然体で生きること。
それが一番無理なくていい。
「特別ではないけれど、特別なんだ」という気持ちを
忘れないでね!と私の先輩の矢口恵子さんから
アドバイスをもらっている。
いつもその言葉は心の片隅にいつもあって、私の姿勢の柱である。
そして学校を卒業してすぐ、アルバイトをしていたお花屋さんの
社長が教えてくれた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という
格言も私の生き方に大きく影響している。
***************************
そんな顔写真のことを考えていたら、父のことを思い出した。
亡くなってから、ある日のこと。
妹か母のどちらかが「ブラシ工業会名簿」なる小冊子を見つけた。
歯ブラシ工場は東大阪に密集していて、さまざまなメーカーから
町工場などが軒を連ねている。
金型やハンドルの成型、植毛など目には見えない作業が多く
ブラシ関係に携わっている会社が「工業会」を結成し、
ブラシ業界を取りまとめている。そして毎年発行される
その名簿は創業年数や資本金、従業員数など会社のプ
ロフィールを更新しながら年に1回発行させているのだ。
そしてその横スペースに、社長の顔写真が掲載されて
いたのだが父はなんと、海の砂浜で海パン姿で写っていた。
しかも、丸顔で満面の笑みをたたえて。
その他の方はビシッと背広姿で、思いっきり
「ビジネスモード」である。
それはそうだ。何しろ会社の顔でありイメージである。
少しくだけてゴルフシャツにスラックスのような、
「リラックスムード」の写真もあった。
なのに、ファイン株式会社の社長であった父ったら
上半身裸でまるっきり「バカンスモード」なのであった。
しかもあれだけ幸せそうな笑顔なら、誰も何も言えない
ぐらい隙がない。つまり100%本気なのである。
父は顔写真を提出して下さい、と言われたとき、
どんな思いであの写真を選び、そして封筒に入れ送ったのだろうか。
会社のイメージやポリシーを意識しながら、
あれに決めたのだろうか?
単純にちょうどいい写真があったから、と選んだのだろうか。
それにしても、亡くなってから、そんな楽しい写真が
見つかるなんて父も粋な計らいをするものだ。
この世にはもういない父と、思いがけず再会したような
暖かい気分になった。
写真はやっぱり、ポカポカっとした方がいい。
私も次の撮影できる方とめぐりあうチャンスをねらっている。
そして次回はいかにも楽しさあふれたり、パワーがありそうな
写真になることをめざしていこう。
12月10・11日の東京ビッグサイトでの
イベント「癒しフェア2006」は予想を
はるかに超えた大盛況。
目標人数20,000人を初日に軽々と超えてしまった。
初日は美輪明宏さんの講演会もあった影響で
入場するだけで1時間待ち。入ってからも講演会を
聞くための整理券やら抽選で長蛇の列。
土曜日の朝、開場早々から熱気に包まれた。
私のブースも2日間ともおかげさまで、めいっぱいの
予約が入り、午前中で最長5時間待ちとなったほど、
多くの皆さまがKAORUのブースにお越しくださった。
でも、初日のわずか30分近くはポコッと時間があき、
美輪さんの列に並んでいる方々にパンフレットを配った。
そばにいた母が、パンフレットの顔写真と実物を
見比べている人が多かったわよ。と後から教えてくれた。
ブログのトップページにもある私の写真は、
サイトだけでなくパンフレットにも使用しているが、
実はすこぶる不評なのである。
通常、本人がこんな写真はいやだわ、写真うつり悪いから。
というと、周りが大丈夫よ!というパターンが多いが、
私の場合、本人は結構いいじゃない!と思っているのに
こんなに周囲からブーイングが出るなんて
あまりないタイプだ。
私のHPやパンフだけをご覧になって、セッションに
お越しくださる方の第一声はほとんどが
「写真と実物はぜんぜん違う~」と驚かれる。
「写真から想像していたよりも、ずっと元気のいい
明るい感じですね!」「もっとおとなしそうな人を
イメージしていました」などなど。
「なんかこの時、疲れていたんですか?」という質問には、
待ってました!その通りです!と答えている。
プリザーブドフラワーのデザインを依頼されて、
作品作りを連日深夜まで行っていて、くたくたに疲れていた。
ちょうど、作品を作っている横でフラワーデザインの撮影を
行っていたので、カメラマンの方にお願いしたのだ。
「すみません。ついでに私も撮ってください!
なにかの時に使えそうだから。」とお願いすると、
快くライティングなどの位置を変えて何カットかを撮ってくれた。
季節は2月の寒い冬。地下での作業だったため、
ハイネックのセーターを着込んでいた。
1度、カメラに向かって笑顔を作ったが、
ファインダー越しに、「う~ん、なんかさ、セーター暑苦しいんだよね」
と言われた。そうだよな、もしこの写真を夏に見たら、
見てる方もドッと汗が噴出しそうだ。
トイレで急遽、セーターを脱いで茶色のシャツだけにした。
カメラマンはそれでもまだ「う~ん…でもま、しょうがないか」
などとつぶやきながら、パシャパシャとシャッターを切っていた。
連日のハードワークで顔色も悪いし、衣裳も作業用&防寒モードで
化粧も髪型もそこそこだが、このチャンスを逃すと
いつまでも10年近く前に写した写真を使うことになる。
ほどなくして、データの入ったCDが送られてきた。
ついでの撮影だからお金はいらないからね、と
プレゼントをしてくれたことに、感謝しつつ
顔写真が必要なたびに、使わせて頂いてきた。
***************************
スピリチュアルな仕事をスタートするようになってから、
HPから検索してお見えになる方や、人からご紹介で
パンレットだけをご覧になってくる方々は、
まず写真の私でイメージを膨らませる。
そして、HPもパンフレットも見ずに口コミで来てくださる
人の多くは「なんだ~!想像していたより若いのね!
魔法使いのおばあさんのような人なのかと思ったわ」と
かなり驚かれるようだ。
そう、人と少し違う力を持っていると
“人間離れした”イメージをつい持ってしまうし、
お花を教えていると“少しお高く止まっている”イメージがある。
「特別である」という立場をアピールするのが
今までの慣習だったが、これからの時代、そんなことをしていては
ボロが出て足元をすくわれる「諸刃の剣」となりかねない。
必要以上に人間臭さをアピールする必要もないが、
あえて隠して着飾るのもなんだか不自然だ。
とにかく心地の良いスタンスで自然体で生きること。
それが一番無理なくていい。
「特別ではないけれど、特別なんだ」という気持ちを
忘れないでね!と私の先輩の矢口恵子さんから
アドバイスをもらっている。
いつもその言葉は心の片隅にいつもあって、私の姿勢の柱である。
そして学校を卒業してすぐ、アルバイトをしていたお花屋さんの
社長が教えてくれた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という
格言も私の生き方に大きく影響している。
***************************
そんな顔写真のことを考えていたら、父のことを思い出した。
亡くなってから、ある日のこと。
妹か母のどちらかが「ブラシ工業会名簿」なる小冊子を見つけた。
歯ブラシ工場は東大阪に密集していて、さまざまなメーカーから
町工場などが軒を連ねている。
金型やハンドルの成型、植毛など目には見えない作業が多く
ブラシ関係に携わっている会社が「工業会」を結成し、
ブラシ業界を取りまとめている。そして毎年発行される
その名簿は創業年数や資本金、従業員数など会社のプ
ロフィールを更新しながら年に1回発行させているのだ。
そしてその横スペースに、社長の顔写真が掲載されて
いたのだが父はなんと、海の砂浜で海パン姿で写っていた。
しかも、丸顔で満面の笑みをたたえて。
その他の方はビシッと背広姿で、思いっきり
「ビジネスモード」である。
それはそうだ。何しろ会社の顔でありイメージである。
少しくだけてゴルフシャツにスラックスのような、
「リラックスムード」の写真もあった。
なのに、ファイン株式会社の社長であった父ったら
上半身裸でまるっきり「バカンスモード」なのであった。
しかもあれだけ幸せそうな笑顔なら、誰も何も言えない
ぐらい隙がない。つまり100%本気なのである。
父は顔写真を提出して下さい、と言われたとき、
どんな思いであの写真を選び、そして封筒に入れ送ったのだろうか。
会社のイメージやポリシーを意識しながら、
あれに決めたのだろうか?
単純にちょうどいい写真があったから、と選んだのだろうか。
それにしても、亡くなってから、そんな楽しい写真が
見つかるなんて父も粋な計らいをするものだ。
この世にはもういない父と、思いがけず再会したような
暖かい気分になった。
写真はやっぱり、ポカポカっとした方がいい。
私も次の撮影できる方とめぐりあうチャンスをねらっている。
そして次回はいかにも楽しさあふれたり、パワーがありそうな
写真になることをめざしていこう。