★蕗の贈り物

「先日の写真を送ります」というお手紙と一緒に、
四角い箱が入っていた。

なんだろう、ドキドキ。

箱をあける瞬間ってどうしていつもこんなにワクワクするんだろう。

新聞にくるまれた包みをそっとあけると
浅黄色やら、薄紅色の
繊細な蕗が丁寧に並べられていた。

送り主が箱の長さやら量を考えながら、
詰めてくださっている姿を
思い浮かべると、胸の奥にポッっと火が灯る。



ずっと昔、私のお花の先生が
「花を贈られる人より、贈る人になりたいわね。」とおっしゃっていて、
今でも時折思い出す。

私もそうなりたい。


蕗のみずみずしい、緑色の草のような香りと一緒に、
豊かで、温かい想いも届いた、幸せな贈り物。

これから筋取って、さっと湯がいて、氷水につけた後、
鰹だしのしっかりきいたつゆに付け込んだしゃきしゃきサラダ感覚の
「蕗の水煮」を作ろう♪

20年程前に、また別の先生に教わった、お気に入りレシピ。