KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★残り物ランチボックスの世界

2019年01月09日 | Time in ニューヨーク


今日のランチボックスは「アロス コン ポヨ」と
手作り伊達巻きにルッコラのサラダという

冷蔵庫の残り物を詰めたもの。

Arroz con Polloアロス コン ポヨ
(ポヨはチキン)は
キューバンレストランのチキンピラフ。

ブラックビーンズを乗せていただくのが
カリビアンスタイル。
中南米のパラパラとしたライスに
ビーンズの組み合わせは時々むしょうに食べたくなってしまう♪

そして、おせちで使ったハンペンの残りを
どうしよう?また別の料理にしようかと思ったけど

もう一度伊達巻きを作ってみようと
反省点も含めて甘みをさらに抑えた
自分なりの分量にしてみたり
焼き時間を変えて再チャレンジ。

前よりも上手く出来たと思う。








これまでだったら冷蔵庫の隅に押しやられて
いつの間に忘れていた使いかけの食材も
こっちでは貴重な日本の味。

愛おしくて最後までちゃんと使い切ろう、
そんな気持ちになる。

当たり前が当たり前じゃなくなった日常は
こうして離れてみて
心の底からそう思えるものなのだと
気づいた今日この頃。


先日、ある移民の女性シェフの
ドキュメンタリーを観ていて
彼女が言っていた。

「遠く離れた祖国の味を作ることで、
懐かしい自分の国を
近くに感じることができるの」と。


そうそう、私もそんな気分かも。

一方、この間読み終えた本には

さまざまなな国の食文化と
どうやって世界に伝播していったかを
歴史を紐解きながら

(時には戦争で訪れた兵士たちの料理が
そのまま現地に残り
またある時は、戦争から戻った兵士が
自国でその戦地の味を再現して
定着していったり。
はたまた、誰かが食材を持ち込んで
長いこと見向きもされなかったのに
飢饉の時に広がっていったり。)

終わりの章で

「今まで知らなかった味に人々は刺激を感じて
これまでの慣れきった味覚とは
別のものを求めたくなる」と締めくくっていた。

そうそう、それもまさに。

過去の思い出とともにある懐かしい味と

五感を刺激する新たな味の世界が

この小さなランチボックスに
ぎゅっと詰まっている。

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