アメリカンごはんの「ホットドック」は
庭のグリルで。
ジャーマンデリで作っている
ドイツ風のソーセージをパリッと焼いて。
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付け合わせは、ザワークラウト、
ポテトサラダと甘いビーンズ。
それからポテトチップス。
これぞアメリカンを代表するスタイル。
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ここに来て、グリルしない日が
48時間もあるなんて、耐えられないよ。
BBQ担当のリオが言う。
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なにか表で焼くものない?と
毎日でも使いたくてウズウズしている。
夏の名残の陽射しの中、
パラソルを広げてパティオでランチ♪
そして、日曜日のイタリアンごはんは
ジョニー担当。
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朝からハーベストフェストに行き、
帰ってからフットボール、バスケットボール、
全米オープンの男子決勝戦とテレビ観戦が忙しく、
時間が押したので生パスタはまた次回のお楽しみに。
熱狂的にスポーツを観るのが
老いも若きもアメリカン男子たちの
ライフワーク。
コロナで延期になっていたり
一時中断されていたのが
次々と開催されて、ここにベースボールと
アイスホッケーが加わり
このところダンゴ状態で
ゲームが行われるので、毎日忙しい。
こんなコトは今まで一度もなかったんだよ。
いつもなら時期をずらしてシーズンが
始まるからのんびり観られたのに…と
ぶつぶつ言いながら、待ちに待った試合が
ようやく再開されて嬉しそう。
一瞬でも見逃したくないから、
チャンネルを変えるのにも忙しそうだ。
男子たちはテレビの前に座って夢中。
日曜日の夜のディナーは、
最初からこれを作ると言っていた通り
トラディショナルなボロニェーゼ。
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牛ひき肉と仔牛肉を使い、スープストックもビーフを。
それからセロリやタマネギ、キャロットの
みじん切りをじっくりと煮込むこと数時間。
もちろんテレビを観ながら。
最後にミルクを入れて柔らかな味に
仕上げるのがポイントなんだそう。
それから、ペンネ。
このペンネはイタリア産で
この地域で作られたものしか
このマークは与えられないんだ!と
熱く語るジョニー。
ワインもChianti (キャンティ?…
でもイタリア語ではなんか違う発音だった、チアンテみたいな?)と
呼ばれるのはこの産地のだけなんだよ、とこだわりを教えてくれる。
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そのひとつひとつの物語がもうすでに、
美味しさに加わっていく。
グランマが使っていたという
淡く優しい黄色のポッテリとした大皿に たっぷりと盛られたボロニェーゼのペンネ。
テーブルにはこれだけ。
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あれこれと華やかに最初に並べていく
日本の食卓とは正反対なシンプルさ。
ひと口食べただけで、予想をはるかに超越した味に
思わず絶叫してしまった。
見た目からは、そして写真からは
想像できないおいしさで驚いた。
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ミートソースとはまったくの別物。
トマト味のソースではない。
ビーフストックを使って煮込んでいるから
スープがほんのり、でも
スープパスタともまったく違う。
そして、ペンネがモチモチ♪
中にミートが入り込み
これまた絶妙なコンビネーション。
また思わず言っちゃった。
そのへんのイタリアンレストランにはもう行けない〜、と。
そのあと、サラダ、コーヒーゼリーと続くサンデーディナー。
あぁ、みんなで日本に行くのが
楽しみだよ。と言うリオ。
イタリアンごはんも、
ウチの家族に作ってもらいたい!
もちろん。ジョニーに作ってもらおう!
3人とも本当に料理上手だけれど、
一番手となる代表選手はジョニーになるらしい。
なら、ウチの代表選手には料理の腕前が
ピカイチな妹Midori を出すよ〜
スポーツのような日伊米の料理“対決”ならぬ
インターナショナル“友好”料理パーティが
いつか実現する日を心待ちにして♪