KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★✨ジェルプリント「“未来”への記憶」

2025年02月04日 | ジェルプリント
✨ジェルプリント✨
「“未来”への記憶」


真ん中の木がまるで“未来”という文字みたいね、と母がそう言った。
だから題名に“未来”という言葉を使った。

未来は記憶や思い出やら体験がパッチワークのように繋がり、一枚の絵のように広がり続けていく。

そのひとつひとつに時間や空間が重なって
さまざまな色や形の紋様を織りなしていくさま。

その時はたとえどんなに苦しく
辛く悲しいことがあったとしても

いつの日かやがて
すべてが美しくて、尊くて、愛おしい一枚へと
変化(へんげ)していくのであろう。

大きく鮮やかに咲く花は

今この瞬間、天に向かって
精一杯咲きほこる。

******************

かなり昔から飾ってあった作品がだいぶ
古くなってきていることに先日気がついた。

フレームはまだまだ使えそうだからせっかくなので
ジェルプリントを描こうと思いついた。






サイズは横54cm x 縦77cm

これまでで一番の大きなサイズ。






部屋が明るくて元気になるような
それでいて
落ち着くような気持ちになれるもの。

そんな作品を作ってみようと思った。

ここ数年は、未来への希望や目標や計画も
まったく浮かばないほどに、毎日毎日を
生きているだけになってしまった。


その時々に目の前に来たことや
訪れたチャンスに気が向いたら乗ってみる。
そんなスタンスである。

無気力や諦めや不安な気分からではない。

むしろ、心は以前の私よりずっと“透明”だ。
何かが重くのしかかっているモノもなくて

むしろ“無”の境地だ。

京都の叔父が書いたという“無空虚”という
文字の掛け軸が好きだった。

その時は若くてどんな意味かよくわからなかったし
今だって理解したわけじゃない。

でも、その境地に向かいかけているのだろうか。
そちらにいけるのなら行ってみたい。

そんなことをここ数年、
ふっと思ったりしている。

******************

ジェルプリントは版画に近い手法で、専用のジェルシートにローラーで絵の具を幾層にも重ねながらベースの色を作り紙に写し取ります。
そして自分で描いた絵を切り抜いて作るシートをステンシルの要領でスポンジを使って色を乗せて。基本的に絵筆は使わずそのほかに、スタンプや空き箱、市販の立体シールやワイヤーのメッシュ、木の葉や枝などなど、なんでも使って色をつけて押してみたり、色や形を抜いて残してみたり。油絵でも水彩画でもなく自由に心の風景を映し出しています。

 #gelprint#handmadestencil

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