すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

一日中お日さまを浴びることができる贅沢

2022-06-14 | ノルウェーの自然


2022.6.02. 夜8時頃 
このチューリップ、もう3週間咲いている。
まだまだ枯れる気配なし。

トロムソでは、5月21日頃から、
24時間太陽が出ています。

もう何回目でしょう? 
私がトロムソで、この季節を過ごすのは。

最近つくづく思うのです。

太陽が見れない時間があるからこそ、
この時間が
嬉しくて、有難くて、
愛しくてたまらない。

この時期は、なんと贅沢なんだろう。

また、最近気づいた知恵。

家に場所があるなら、
一か所に限らず、一脚でも、
テーブル・椅子が置いてある。
ベランダや庭はもちろん、
玄関の横、ガレージの横、庭の片隅にも。

いちいち小屋から椅子を出さずに、
違う風景、雰囲気を楽しんでいるのですね。
思いついたら、すぐできる!
これ、最高!

私たちは仕事を終えて
お天気が良ければ、夕飯はベランダで。
その後、時間があれば、
庭や畑仕事。

庭仕事、大工仕事の音は、
近所からも聞こえてきます。

ひな鳥も返り、親鳥はせっせとえさ運び、
ハチも ぶんぶん蜜集め。

皆、残業ならぬ、夜働きです。

休憩は、もちろん庭で。

少しずつ花がほころんできています。

雪の下で冬を超え
彩りを放つ花を見るこの時間。
穏やかに眩しい光がこぼれる時間。
いくら過ごしても、
ゆっくりたっぷり過ごせるこの時間。

これを贅沢と言わず何という?

「太陽がない時季も、私は平気。
 冬の分も、
 夏のうちに光を充電しておけるからね」。

かつて聞いた友人の言葉に 
心から頷ける昨今です。 

今このブログも
外で書いています。

お花を見ながら、
それも、庭仕事の合間です。

皆さん、暑くなり始めたでしょうが、
機嫌よくおれますように。








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鳥が教えてくれる

2021-10-09 | ノルウェーの自然




北欧のデザインには、鳥がよく登場します。
巣箱が、庭や林、あちこちに描けられています。
私にも 鳥が身近になってきました。


「鳥が 教えてくれる」

朝、瞼に 明るさを感じる。
耳には 鳥のさえずり。
鳥たちが 帰ってきたんだ。

ああ、春が来るんだな。


きた、来た。
ショットメイスに フルエスナッペル・・・
どこで卵を産もうかと、
巣箱を覗きに来る。

ああ、夏が来るんだな。


せっせせっせと えさ運び。
それでも、ピッピピッピと 休みなし。

おー、いつの間に。
おっととっとと 
枝から枝へ 飛ぶ練習。
ついには、長距離に挑戦か。
巣箱が、しーん。

ああ、秋が来るんだな。



きた、きた、戻ってきた。
一回りも 二回りも 大きくなって。

記憶にとどめるように、
一羽ずつ
育った巣箱を覗いている。
餌箱でも 順番っこ。



なんだか、今日は静か。
次の日も、
その次の日も・・・。

そっかあ、長旅に発ったんだ。

ああ、冬が来るんだな。


赤い実を揺らすのは、
冷たい雨風ばかり。




昨日の朝、こんな詩を思いついて、
起きたら、山は雪化粧。

ほんとうに、鳥はよく知っているのです。



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夏至、雪の下で冬を越す花々に癒されて

2021-06-21 | ノルウェーの自然

今日は、夏至ですね。

(※夏至については、こちらもどうぞ

白夜期でも今日が最も太陽が高い。
でも、温かい陽ざしを受けて嬉しくてたまらないのは、
今日に限りません。

両親の荷物をいっぱい引き受けて、
我が家は、その片付けが続いています。

そんな中、夜、庭に出るのが、
今の私の癒しの時間。

必ず確認、「耐寒度数」

雪の下で冬を越す花々に惹かれ、
苗を買ったり、頂いて、
うちの庭に植えてきました。

苗を選ぶ適性の目安は、
日当り、湿気の他に、
ここでは、もう一つ大事なことがあります。

耐寒度数。

山を除くと、「H8」が最高度数。
「H8,7」がうちの庭で生きています。



芽を出すか? 未だに私は半信半疑です。

「花」に至る前の「芽が出る、蕾をつける」。
これだけで感動しています。

消えて行ったものもあるし、
4年目にして初めて咲いたり、
場所を変えて育ち始めたり、
と、すぐに結果が出るとは限らない。

日本では、
ポットの花の寄せ植えを玄関先に置いて、
満足していた私です。

気が長くなったのか、ただの歳のお蔭か。
変わるものですねえ。

まだまだ小さく少ないですが、
夜の日差しを受けて、
「これから」といううちの蕾・花たちを見てやってください。

※ 全て、夜9時から10時の写真です。


雪が解け一番に、エールを送ってくれるポピー。
毒気のある蕾と裏腹、
数日で散る、儚い健気な子。


葉っぱから「花」を演出するオダマキは、
秋まで咲く貢献者。


黄色の花が多い時期に ピンクのプリムラ。
可愛い顔して、その忍耐強さには頭が下がる。


私がここに来て以来、初めて咲いた!
食べれないラバールブラの花バージョン。

そして、何と言っても、強靭なのは、
べりーたち。
実までつけちゃうんだから。


今年は豊作間違いなし!?
花もふさふさ、赤スグリ。


去年まで小さく実も少なかったSOLBÆR、
初めて花を見れた!


場所を自分で選ぶと言われる野生のbringebaær。
ついた!しかも小ーさな蕾まで付けてる!


こちらは、鳥が運んでくれたブルーベリー。
昨年パラパラだったのが、ほら!


これも鳥からの贈り物。その名も「森の星」。
ん?北斗七星か?


室内のもの、と思い込んでいた多肉植物。
こんなに、寒さ、岩場に強かったなんて!


苔のような葉から、ひょろり、ひょろり。
「けなげ」の代表。


ビロードのような優美なコートに包まれた蕾。
顔を出した花は、意外なほどシンプル!

4年目にして、急に大きくなり、
蕾を放っている!


ぽ~と頬を染めてから、ポンポンに開く。
その純白は、心も弾ませる。

秋までに
どれほどの花が咲くでしょう。

待たせてもらう分、
楽しみもひとしお大きくなります。

※ 今年こそは、
名前を調べて、覚えようと思います😅
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始める人、受け継ぐ人がいてこそ

2021-06-17 | ノルウェーの自然

トロムソに来て4年。

トロムソは温暖とは言え、
北緯69度、北極圏。
屋外で花が咲く期間は、
6月から9月の4か月のみ。

一体どんな花が咲くのでしょう?

「ここで冬を越す花がこんなにあるんだ!」
と花恋し病の私を勇気づけてくれたのは、
世界最北に位置するトロムソ植物園。(以前の投稿から

見事に高山植物などの花でいっぱいになります。

この季節にいらしたなら、ぜひお勧めいたします。

Euriklerが初めて花をつけた!

6月のトロムソ植物園の看板の一つが、
Aurikler(アウリクレル)

Auriklerは、
プリムラの高山種と肉厚種が交配したもの。
(つまり、サクラソウの遠い親戚とも言える?)


雑草化したプリムラがあちこちに咲く。プリムラは、寒さに強い!

ノルウェーの教会の庭作りに
欠かせない花でしたが、
教会の衰退とともに、
Auriklerも姿を消していきます。

幸い、
教会の庭仕事をしていた人たちの自宅の庭に
Auriklerが残りました。

トロムソ植物園は、1998年から
北ノルウェーに散在するAuriklerを
24か所から集め育て、現在に至ります。


すべてAurikler (トロムソ植物園)写真:トロムソ植物園発行誌”CASSIOPE"より

3年前、トロムソ植物園での
Auriklerの講習会でこの話を聞き、
私も挿し木を分けてもらいました。

でも、うちの庭についたのは、
9本中2本。

それが、今年初花をつけたんです!


6月6日 19:00 陽射しを受けて
 
 
雪のある生活には無縁で いつも手探り。
もう嬉しくてたまりません!
 
それにしても、
 
始める人、受け継ぐ人がいてこそ。
 
「当たり前」の裏には、
そういうことがあるよなあ。
 
とつくづく思うのでした。
 
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白夜、時間を気にせず、1年分を貯蓄

2021-05-26 | ノルウェーの自然

トロムソでは、先週から
完全に白夜になりました。
ここに引っ越してきてから、もう5回目。

24時間、太陽が沈まぬ上に
まだ高くなります。

極夜と白夜で、
一年の帳尻合わせ。

時間を惜しんで、
この時季にできることをする!

何をするのも、ワクワクしてきます。

その一つが、畑仕事。

北ノルウエーでは、
畑の時期が、5月から9月(ビニールハウスでなく)

新鮮野菜に飢えている私たちは、
「庭に畑を作れるのなら」
と、頑張っちゃうわけです。

この冬は、生ごみとボカシ
土の素を作ってきました。

日本で馴染のボカシ
ここでも使うことになるなんて!

ボカシ。甘~く、いい香りです。


この中で、発酵し、プラスティックの箱で冬越し。

ボカシはネットで買えて、
香りもよく質がいい。(と思う)
しかし、お値段もよろしく、 
2㎏で、269kr‼ (2㎏は、かなりあるが。)


 
2、3週間で「いい土」になる・・・予定・・・
 

あの西向きの部屋で
芽を出した苗たちは、
ひょろりとしている。

光が足りないんだわ、きっと。


そこで、もう少しがっちりしてもらおうと、
相方さんが、大急ぎで
日の当たる場所に
ビニールハウス(???)を作りました。



ま、見かけはともかく・・・ がんばれ~!

今年のプロジェクト、
出だしが早い!(と今のところ、自己満)

先日、お昼もお茶も庭で、庭仕事。

気づいたら、8時(もちろん夜)!!! 

太陽は、さんさんと輝いているので、
時間感覚が、狂いまくるんです。

時間を惜しむが、時間を気にしない。

これが、白夜シーズンでしょうか。

さあ、太陽の光も、エネルギーも、
一年分、蓄えるぞ!!!



日本では定番、さやえんどう。
ここでは、あまり見かけないけど、日本式でトライ
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曇天の春ドライブ、水墨画の世界へ

2021-04-13 | ノルウェーの自然

先週は、おばちゃんの遠出をしてきましたよ。

トロムソから車で1時間半、Lyngen(リュンゲン)へ。
宿泊は、カワウソヒュッテにて。

カワウソヒュッテとは、
よしえさん以前に登場)が賃貸用に改築した自宅の一階。

 ※ノルウェー人では、Hytte(ヒュッテ・自然の中の小さな別荘)を持つ人が多いが、コロナ期に国内のhytteが、さらに売れたらしい。

考えてみたらこの3年、2~4月は
近場でスキーするので精一杯。
どこかに出かけるなんて
考えたこともなかったんですねえ。

家を脱出、スキーするぞ!

あいにくの曇天。
ところが、これが、水墨画の世界。

道中で、すでに満足してしまいました。

今日は、北ノルウェー・曇天の春ドライブです。

皆さんも ご一緒にどうぞ!

トロムソを出た時点で、ワクワクしてくる。

これは、トナカイ。ヘラジカにも気をつけて。

夏、鏡のようだったフィヨルドが、見事に凍ってる!

むむむ・・・よくみると・・・氷に穴開けて魚釣りしてる!
これが一度してみたいんですよねえ。

ここは、凍ってない。と思いきや・・・川からの流氷。

同じフィヨルドの中の分岐点!
場所によって、凍るフィヨルド、凍らないフィヨルドがあるのです。

ドライブイン。

吹きつつある芽と新雪の紡ぐ様には、ため息が出る。

写真に入り切らないのですが、左の山も美しく海に映っています。

馬が外に出てる! 数少ない種・「リュンゲン馬」。


羊も! 丸くなって食べてるお尻が何ともかわいい。
 
あれは・・・?・・・もしや・・・!
 
やっぱり、ワシだ! 
こんな道路際にいるなんて、さすがリュンゲンだわ!

左手に見えますのは、リュンゲンアルプスの一部でございます。

ギョッ!海岸際まで切り立つ・・・そう、ここは雪崩の名所。

雪崩に備えて、非常電話。


ポッル山トンネル 3230m


トンネルの上を雪崩れてくれたらいいのですが・・・
とにかく、この時期は、どこも雪崩に要注意です。
 
時刻は、夕方4時。でも、太陽が、まだこんなに高い!
雪に惑わされるからか、
日が長くなっているのに、未だ驚きます。
 

カワウソヒュッテに無事到着。

皆さま、お疲れさまでした~!

さあ、カワウソヒュッテでくつろぎましょう。



床暖房に、薪ストーブで、ぬくぬく快適!
食料以外は、すべて揃っています。
 

リュンゲンも、見どころいっぱいです。

今はこんな時期ですが、
日本からのお客様が、安心して
リュンゲンまで足を運んでいただける日を
楽しみにしています!

とにかく皆さん、
元気でいましょうね!

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北ノルウェーの魅力を語るブログが始まった!

2021-01-18 | ノルウェーの自然

2021年が明けて、
皆さんにお勧めしたい友人のブログが始まりました!

笠島克恵(よしえ)さんの
「北ノルウエーをリサーチする」

私が住むのは、トロムソ県のトロムソ市。
同じ県内で、車で2時間弱にある
Lyngen(リンゲン)という地域からの発信。
Lyngenには氷河が多数あります。

トロムソ大学で博士課程(海洋物理学)修了後、
極域(北極、南極)の研究、観測に関わること13年。
「ノルウエーを知るための60章(明石書店)」に執筆もしている。

その彼女が、北ノルウエーの魅力を日本語で発信してくれる。

これを、私は待ってたんです!

専門的に北極圏のことを知っていただきたい。
トロムソに来た人には、ぜひLyngenもお勧めしたい。

そんな願いを込めてご紹介いたします。

Lyngenの夏の氷河と氷河から流れ出る川(よしえさんより提供)

 

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雪がないから、湖上でスケート!

2021-01-11 | ノルウェーの自然

まずは、情報の訂正をさせてください

トロムソで、
クリスマスに雪がないのが、23年ぶり。
お正月に雪がないのは、85年ぶり。

そして、今日もまだ雪がありません。

ここで雪がないと、スキーができず、
さぞかし退屈だろうな、と思っていたら、
思いがけない光景に出逢いました。

湖がスケートリンクになっている!


標高約350mにあるストール湖 2021.1.1.

雪の多いトロムソでは、毎冬湖上には積雪。
スキーはできても、スケートはできないのです。
人工のスケートリンクは、屋内、屋外とあるのですが。

だから、もっと驚いたのは、

ここの人は、スケートもできるんや!
スケートシューズも持ってるんや!

聞けば、体育の授業でスケートもするそうです。
凍った坂道も普通の靴で
滑りながら降りていく子どもたちです。

なるほど、そりゃできるはずだわ。

スキー道具などの無料貸し出し場があるのですが、
もうスケートシューズは品切れ。

それにしても、自由にやってますわ。

 
滑ったり、踊ったり、アイスホッケーしたりは、想定内。
 
 
うちの近所のプレスト湖

スケート靴がなくても、
氷の上を這ったり、歩いたり。

スパルクというソリを普通の靴で押したり。


これが、スパルク。  

自転車まで!(○つきタイヤ)

暗い中も、ヘッドライトつけて。

雪や氷、寒さを厭わず、外に出て楽しめる。

この体質、習慣、もう少し身につけたいものです。

トロムソでは、新種コロナの予防のため
1月4日から2週間、
自宅勤務し、訪問を控えるよう言われています。

日本も感染がひどくなりませんように。
皆さんも気をつけてくださいね。


スケートに気がない私は、こちらに惹かれました。
そーだ、こうやって外で会えるんだ!
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Bærturからの伝言

2020-09-15 | ノルウェーの自然

今こちらは、bærturの季節。

「bær」は「ベリー」、
「tur」は、ちょっとした「外出」から「山登り」まで使われる言葉。

私が思うに、「bærtur」とは、
「バケツを持って出かけるハイキングで、
収穫の量に関わらず、楽しんでくるもの」。

毎年、同じ場所で同じように採れるとは限らない。
摘むことだけを当てにしない、ということですね。

今年は、野生のベリーが豊作で、
念願の2種にもお目にかかれました。

「bærtur」にもルールがある!

一つは、molte(クラウドベリー・ホロムイイチゴ)

molteは、
南極に初到達したロアールアムンセンも保持した程、
ビタミンCたっぷり。

でも、摘み方が悪いと、数年は花をつけなくなるのです。

萼(がく)を残して、実だけ摘む。
未熟な時は
萼と実が固くくっついているので、摘まない。

これは常識だそうです。

最初のmolteturでは、まだ熟しておらず、
摘まずに帰ってきました。

摘めなくても、こんなにたくさんのmolteに出逢えて、幸せ~!

次に完熟の頃を見計らっていくと、
実が一つもない。
萼も残っていない。

常識が常識として伝わっていないのか。
この現実は、かなりショックでした。

bærturにも ルールがあるのです!

正しく摘めば、こうして萼がきれいに残るはず。

それでも、人が行きにくいところを狙い散策。
これが楽しいのです。


molteがお目当てでも、ブルーベリーもしっかり摘んでます。

だんだん見えてくるベーリーの不思議

もう一つは、Tyttebær(コケモモ)。

ベリーというのは不思議で、
歩いていると、たくさん実をつけていても見えません。

ところが、
「あ、ある」としゃがんで、摘んでいるうちに、
だんだん見えてくる。
こっちもあっちもと、目移りさえする。

そこで、
じっくり腰を落ち着けて摘むのが、得策。

Tyttebærは、その典型でした。

可愛らしい色でちらり、と惹きつける。
でも、ほとんどの実は葉の下についているのです。

どれだけ、隠れているか・・・見えますか?

今回は、ラッキーなことに
実が大きくて、熟れていた。
それも、いーっぱい!!

車で片道1時間40分走った甲斐がありました!

食べてみると、
小っちゃな芯なしリンゴに少し苦みがついたよう。

こんなに美味しかったんだ!
市販のは、熟す前に取ってるからでしょう。
全く味が違います。

それにしても、3時間で2人で摘んだのが3㎏。

市販になると、高いはずだわ。

Tyttebærのジャムは、肉料理を引きたててくれます。

ちょうど今は、羊肉も旬で、
新鮮なラム肉が安く出てきました。

今年は、もう少しノルウェー料理を作れるようになろう!
また紹介していきますね。


来年も来よう!バーベキュウも持って!ですって。
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キャンプ場をめぐるうち、納得したこと ‐ひらめきの旅から‐

2020-08-31 | ノルウェーの自然

今日はまず、
ノルウェーに来て、ポカンとしたことを少し。

毎夏、友人の家に7家族くらい集まるのですが、
広い庭に各自テントを張って寝ます。(なるほど~)

去年の夏のこと。
3日間の音楽祭に参加するのに
宿泊について記載がないので、問い合わせた。

「屋外なら、テントでもキャンピングカーでも、
屋内なら、寝袋などで
自由に寝てください」
はい…それって、普通なんですか?)

ノルウェーには、自宅とは別に自然の中に
「ヒュッテ(小さな家)」を持つ人が多いのですが、
その数は、国民約10人に1戸。(お金持ちなんですか?)
(ちなみに、うちはヒュッテを持っていません。)

「どの家庭もテントを持っている」
「ヒュッテには電気も水もガスもない」
そういう時代から、変わってきてはいるものの、
この「野外志向」は、依然強いです。

仕事、学校、近所、友人、時には家族からも離れて、
自然の中で静かに自分の時間を持つ。

これが、従来のノルウェー人が大事にしてきた文化。
そう、私はとらえています。

時代が変わる中、

ノルウェーのキャンプ場は、どんなんだろう?

では、日本でもろくにキャンプ経験のない
ど素人レポートです。

この絶景で、トイレ付で、無料?

私には、旅に出る前に練習がいる!
と、Sommarøy(ソマロイ)でキャンプ。

ここ、ええやん! 
これまで素通りしていたけど、
こんな素敵なキャンプ場があったんだ。

駐車場、トイレ、水が使えて、無料。

念願が叶い、真夜中の太陽をずっと眺めて過ごす。

 夜半、1:17、一瞬隠れたもの、太陽は昇っていった。(テントの前から)


ここがキャンプ場。椅子から、歩きながら、皆さんゆったりしたものです。

驚くことに、相方さん、
キャンプ場を使ったことがなかったそうです。
こんな私たちは、ここに満足して、
キャンプ場渡りをしてみるか!と気が揚がる。

今回の旅、まず驚いたのは、
主幹道路から見える範囲でも
キャンプ場だけでなく
キャンピングカーが停まれるスペースが、続々と現れること。

慣れないからか、ゆっくりできない。

ここにキャンプ場? 
ここ、ええやん!(Bøsanden・ボーサンデン)

駐車場に30kr、トイレ、水使用に20kr。

ゆったりと椅子に腰かけ、

本を読んでいたかと思うと、コーヒーを手に持っている。

いつの間にか、ご飯にビールと、話も尽きないよう。

そんな隣の人が気になる。

どうも不慣れで、ゆっくりしていない自分に気づく。

あれ、何してるんやろ、私。

すると、相方さんが、珍しく気を利かして

ビールが出てきた!

コロナだって!! そうそう、今回のために買った卓上ガスコンロ、大活躍!
 

夜は雨。
すぐそこに雨音を聞きながら
ぐっすり眠れたんだと、
朝、自分で驚く。

右端に見える、あの砂浜が、昨夜のキャンプ場。

シャワーしたいし、テントも干したい!

雨でぬれたテントを干したいし、シャワーもしたい、
とヒュッテを使う。(Fauske・フェイスケ)

トイレ、シャワー、キッチン、食器、冷蔵庫、
ベッド、WIFI付きで、一軒900kr。

リビングにはテレビも、ベランダにテーブルもある。

ゆで卵にしたり、野菜洗って切ったり、準備、充電に ばっちりの滞在。

ホテル代わりに

トロンハイムでは、連泊したく
ネットから大型キャンプ場のヒュッテを予約。

運良く、最後の一軒をゲット!

キッチン、食器、冷蔵庫、ベッド、WIFI付き、
トイレ、水栓は共同場で一軒600kr。
使用後自分で掃除しないなら、+300kr。
シャワー(4分間) 15 kr

車を横づけできて、「私たちのヒュッテ!」感が増す。

ベランダからの眺めも最高!
海風、木漏れ日を受けて、ハープとギターを弾く。
他にも多くの宿泊者がいるなんて、思えない静けさ。

自然の怖さも恩恵も知っているのだ

キャンプ場のいろんなタイプも体験し、満足。
でも、やっぱりキャンプ場でない所も行こうよ。

相方さん、曰く
「ベック(小さな川)か川のそばがいいよ。
 洗い物ができるから」。

そこで、見つけたのが、ここ。
旧道沿いの期間限定行き止まり地点。

なんと、トイレが側にある!

「ここ、ええやん!」

ちょうどテント1戸分。しかも、テーブル、椅子まである!

なんと、デザートまで!

ただし、想定以上の蚊の応酬つき!

虫よけネットをかぶり、
踊るは、大声で歌うは、ガンガン演奏しまくる。

が、びくともしない石畳に、水の勢い。

こんな解放感、初めてだ。

ところが、夜になると全く眠れない。

川の音と共に、
その響きが私の深い部分を揺さぶるのだ。

相方さんは、すでにスーガースーガー。

この人たちは、夏だけでなく、雪の中でも、
こうして身を置いてきたんだ。
水、雪、天候の怖さも恩恵も、体で知っているのだ。
だから、自然を尊重する。
この時間と空間が、
ゴミも 看板も 店もなく、
「自然を大事にする」の根底にあるのだ。

そんなことが腑に落ちる。

ただ静かに、自然の中に身を置く」。

キャンプ場が、その入口になるといいよなあ。

白夜の中、目にTシャツを被せ、
川の響きに包まれるように 
次第に 私も眠りに落ちていった。

日本もそうですが、
こんなことができる安全なノルウェーにいるということ、
実に有難いことです。

 

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