すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

全く想像と違った2024年

2024-12-30 | ほっとひといき
焼きたてパンにバターがトロリ。
うーん幸せ!
と今年を振り返っています。




●今年の「挑戦」とは、
    なんだったか?

今年は「挑戦」の年になる
と思っていました。

「永住権」に必要な収入を得る。
そのために
「学校アシスタント」をする。

それは「挑戦」だと
想像したからです。

しかし、
想像とは全く違う年になりました。

「私の挑戦」とは
何だったのか? 

・抱いていたことに執着せず、
もっとも自分に相応しい道を選ぶ。
・その判断に必要なことをする。
(やってみなければ、わからない)

この二つが、
「私の挑戦」だったようです。

●現場に出て、実践して、
  見えてきたこと。

・ 
保育園で。
 二日でも働くことで、
 自分の体の現状、限界を
 知りました。

・ 
小学校現場で一日体験して
 学校に魅力を感じませんでした。

 私が探求したいことは、
子どもと対話しながら、
 子どもの学びに寄り添う
」こと。

私は日本語教室で
いつもそれを考えているのです。

日本語教室は、
私の分に合った
最高の場だったんだ。

他の現場を体感して、初めて
それに気づくことができたのです。

日本教室のクリスマス会。
手打ち(足ふみ)うどんを作りました。

・日本語教室で、
 私はずっと一人だったので、
「協働」がしたかったのです。

・ 
Airbnbは、
 学校アシスタントの傍ら、
 私を助けてくれるはずでした。

ところが、10月末には、
2月のカレンダーまで、
予約で埋まってしまいました。

学校アシスタントの時間がない。
ということで、
学校アシスタントを 
選択肢から完全に外しました。

・ 同時に、
 永住権の可能性も消えました。

その代わり、
予定より早く
「日本に引っ越す」
「ノルウエーでは、
 ただの一旅行者になる」
という選択をしました。

・ Airbnbでは、
 お客さんとのやり取りも多い。
 私が俊敏に反応できないことは、
 私の相方さんがサクサクっと
 仕事の合間にします。
 私の担当は、掃除・サービスと
 ほどほどの会話
(これも大事な要素だと発見。)

 私と相方さんは、
 たえず情報共有し、
 ともに考え、決めます。

 私がしたかった
「協働」が、 
 なんとairbnbで実現したのです。

 お客さんが
 満足して帰ってくださるって、
 ほんとに嬉しいですよ。
 やって、よかったあ~。

●簡単そうで難しい
  「体の癖を変えること」

今年は、
姿勢、歩き方、手の使い方を
変えることになりました。
長い過去がある分、
これこそ、
挑戦だったように思います。

お陰で、
ハープが弾ける、
パンが焼ける、
編み物ができる。

あきらめかけた時間
戻ってきました。

凍った道を歩けているなんて、
自画自賛ものです!

なんと大きな岐路で、
恵み学び多き年だったのでしょう。
多謝。

今年出会った方々
お世話になった方々
ブログの読者の皆さま
今年も

ありがとうございました。

来年も
宜しくお願いいたします。

どうぞ、
よき年の瀬、
よきお年を
お迎えくださいませ。





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アンティークで God jul(Merry Christmas)⭐️

2024-12-16 | ノルウェーの文化
I
今月は、Jul(クリスマス)で、
EDELも大忙し。
もともと品物いっぱいなところに
赤色が増えて賑やかになります。

クリスマスというより
太陽が見えないjulの時季、
気分を明るくする昔からの知恵だと
私は思います。

ほんの少しですが、EDELから
アンティークなJulをお届けしますね。

まずはウインドウ越しに。

1950~70年代のコーナー。



北欧に古くからいるニッセ。
サンタクロースではありません。

さあ、入ってみましょう。





入ってすぐ目につくのが
球状のオーナメント。
1920年~50年代の超薄いガラス製。
今日にない軽さとデザイン。


自分の誕生年を買う人が多いです。


毛糸の刺繍。
ノルウエーで50年代に流行った模様。
この色合いが、JULにいいな。


この壁掛けは、Vardres地方の織物
昔から赤ちゃんの儀式に使われてきた。
でも、この色合い、JULにもぴったり。


この時季のヒーロー・ニッセ
このデザイン、かわいい~。

これも私のお気に入り。



julに作るお菓子の型が並ぶ。
左の壁のベルトはお盆掛け。
これもJUL柄に。


今どきのシンプルモダンな仕様に 
ほっこり映えそう。

小物から大判テーブルクロスまで
大量のクロスが二階で控えてます。(笑)



ノルウエーは銀製品が多いのです。
光物もJUlにはですねえ。

と、このへんで、
お終いにしますね。

24日も私はEDELです。

では、皆さん

★★★ God jul ★★★

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ノルウエー発信ノーベル平和賞から

2024-12-13 | ノルウェーの福祉
ばったり出会った友人から
「おめでとう!」
隣人から メールで
「おめでとう!」

10月、
ノーベル平和賞が発表された日でした。

「被団協」の名前すら知らなかった私は、
慌ててネットで調べました。

「日本人なのに知らないの?」
と言われているような瞬間が
時々あり、
無知な私は、
ほんとドキッとするのです。

ノーベル賞はスウェーデン。
しかし、ノーベルの希望で、
平和賞だけは、
ノルウエーで選ばれ、
授賞式はオスロ市庁舎で行われます。
(この理由は、またいつか)



オスロ市庁舎 壁画は
ノルウエー人の自由と平和の意思を象徴する



「お祝いに来ています」と
オスロに住む日本人の友人が
送ってくれました。

当日、
私は10時から6時まで仕事で、
帰ってから
「生中継」を再生して見ました。


彼らに友人の声が届いただろうか?

これまでも
ノーベル平和賞授賞式を
テレビで見てきましたが、
特別な感動があったわけでもない。

しかし、今年は特別でした。

「日本人だから」だけでなく、
ノーベル平和賞の意味が伝わりました。

まず、3年委員を務め、
今年委員長になった
若手のフリードネスさん。

彼の表情、声色には、
なんとも含蓄がある。

彼は英語、
字幕はノルウエー語。

私は、
画面を止めては翻訳機。
わかりたかったんです。

※ 翌日、広島新聞が、
オスロで彼にインタビューしているのを発見。
もちろん翻訳つき。有難い時代ですねぇ。
https://www.youtube.com/watch?v=jaclQN8vejI



スピーチを終えて

田中さんのスピーチは日本語。
でも、知らないことばかりでした。

心で聞き終わり、
涙まみれで拍手です。

唯一の被爆国で
80年活動を続けてきた
現役92歳の被爆体験者から
世界に発信することができた。
それが、これからの世界の平和に 
どれほど意味があることか。

被爆生存者が減っていく一方、
世界の戦争は絶え間ない。
かろうじてまだ原爆は使われていないが、
世界中が危うい時代。
世界中どこにいても、
情報が得られる時代。

「もはや世界中の責任」

というフリードネスさんが訴えるのは、
「原爆の恐ろしさ、
 決して忘れてはいけない。
 伝えられた私たちが守り、
 選び、行動する時だ」。

この式典に 欠席する国もある。

が、私は、
その発信国ノルウエーにいたのか。
さらに
彼らの声をもっとも聞けるはずの
日本生まれの日本育ち。

普通に生きる私でも、
すべきことがある。

諦めずに生きてこられて
また続けていかれる彼らに、
ただただ敬服、感謝です。

さあ、今から、
仕事に行ってきます。

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12月、アドベントカレンダー 始まりました!

2024-12-02 | アイリッシュハープ
なんと三日連続投稿です!
(だからか・・・ドカ雪)
※でも、あくまで「週一ブログ」です。
 よろしくお願いいたします。(#^.^#)

昨日から12月ですねえ。
NHM(Nordic Harp Meeting)の
アドベントカレンダー
も始まりました。

準備期間3週間ほどでしたが、
私もお粗末ながら、
録音して送りました。
満足満足。

だって、ことができるなんて、
10月には
思いもしてなかったのですから。

● CM母子関節症。

今年は、9か月近く
ハープが弾けませんでした。

CM母子関節症だそうです。
お箸、鉛筆も持てないほどでした。

やっと痛みが治まってきたので、
弾いてみると、痛む。
また悪化したら・・・
と思うと、
怖くてなかなか弾けない。

ハープを弾きすぎたと、
思っていました。
(今思うと笑える)

 鏡で自己チェック

だけど、ハープに限らず、
手の使い方が悪いのでは?
と思えてきました。

ハープでは、
NHMで「姿勢」のアドバイスを。
奈未さんから「構え」のポイントを。
自分なりに思い当たることを。
それらを鏡で自己チェック。

すると、
痛みなく弾ける!

自分の癖は頑固なので、
直すといっても完全じゃないし、
また戻っちゃう。

でも、とにかく
痛みなく、弾ける!

なんて嬉しいんだ、
有難いんだ。

弾きすぎてはいけない、
とセーブすると、
夢の中で弾いているのです。
自分でもびっくり初体験。

「ミスしたままでいいから、
 ゆったりいこう」
という気持ちで録音。
(全然ゆったりと見えませんが)

よろしければ
ドアを開けてみて下さい。
Nordic Harp Meeting 2024 Advent Calendar 

12月、機嫌よく過ごしましょうね。

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古く新しい楽器・ランゲレイクの波を予感して(その②)

2024-12-02 | ノルウェーの文化
●300年前のランゲレイクでも演奏

500周年祭のコンサートは
盛沢山でした。

この祭典の中心になったのが、
Ingrid。

彼女は、自分のコンサートで、
10台のランゲレイクを演奏。


その中には、
200年前、
300年前の物もあって、
びっくり。


300年前のランゲレイク。
右手の当たる部分が、
すり減っている。


若者、「見ろよ、すげぇー」。

博物館に保存されていた物を
専門家の管理の元、
弾いたそうです。

それは、
彼女のレコード(CDでなく)にも
収録されています。
楽器の説明付きです。
貴重な保存版ですね、これは。


YouTubeから、
このレコードを紹介いたします。


Odrunnのお勧め
OleとKnut兄弟も生で聞けました。


他にも
古い曲から、創作曲
歌や、
ギター、笛、
フィドル、ジョーハープ(口琴)、
とのコラボ。






美しいハーモニーに
涙腺が緩んだのは、
私だけではないようでした。

弾き手も聞き手も、
若者もたくさんいたのに、
正直驚きました。


古いようでオープン。
ランゲレイクの可能性は、
まだまだ、ありそうです。

「ランゲレイクを
 楽しんで弾く人がいて、
 喜んで人に伝える人が
 一人でもいる限り、
 1000年祭もあるでしょう」。

Ingrid の言葉が心に残ります。

「伝わる」って、
こういうことなんだなあ。

ランゲレイクは、
ダンスの伴奏も
他楽器とアンサンブルもできます。


初日の夜は、コンサートの後
ダンス!

でも、騒音にもならず、
一人小さな部屋で、
自分だけで音を楽しむのにも
ぴったりだと思います。

繊細で優しい音色は
セラピー作用もあるかも?

ランゲレイクの静かな波が
やって来ているような気がします。

それにしても、
こういう楽器、日本だと、
どの楽器になるんでしょうね。

思い当たる方があれば、
教えて下さい。

では、機嫌よくいましょうね。
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