すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

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穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

ノルウエー発信ノーベル平和賞から

2024-12-13 | ノルウェーの福祉
ばったり出会った友人から
「おめでとう!」
隣人から メールで
「おめでとう!」

10月、
ノーベル平和賞が発表された日でした。

「被団協」の名前すら知らなかった私は、
慌ててネットで調べました。

「日本人なのに知らないの?」
と言われているような瞬間が
時々あり、
無知な私は、
ほんとドキッとするのです。

ノーベル賞はスウェーデン。
しかし、ノーベルの希望で、
平和賞だけは、
ノルウエーで選ばれ、
授賞式はオスロ市庁舎で行われます。
(この理由は、またいつか)



オスロ市庁舎 壁画は
ノルウエー人の自由と平和の意思を象徴する



「お祝いに来ています」と
オスロに住む日本人の友人が
送ってくれました。

当日、
私は10時から6時まで仕事で、
帰ってから
「生中継」を再生して見ました。


彼らに友人の声が届いただろうか?

これまでも
ノーベル平和賞授賞式を
テレビで見てきましたが、
特別な感動があったわけでもない。

しかし、今年は特別でした。

「日本人だから」だけでなく、
ノーベル平和賞の意味が伝わりました。

まず、3年委員を務め、
今年委員長になった
若手のフリードネスさん。

彼の表情、声色には、
なんとも含蓄がある。

彼は英語、
字幕はノルウエー語。

私は、
画面を止めては翻訳機。
わかりたかったんです。

※ 翌日、広島新聞が、
オスロで彼にインタビューしているのを発見。
もちろん翻訳つき。有難い時代ですねぇ。
https://www.youtube.com/watch?v=jaclQN8vejI



スピーチを終えて

田中さんのスピーチは日本語。
でも、知らないことばかりでした。

心で聞き終わり、
涙まみれで拍手です。

唯一の被爆国で
80年活動を続けてきた
現役92歳の被爆体験者から
世界に発信することができた。
それが、これからの世界の平和に 
どれほど意味があることか。

被爆生存者が減っていく一方、
世界の戦争は絶え間ない。
かろうじてまだ原爆は使われていないが、
世界中が危うい時代。
世界中どこにいても、
情報が得られる時代。

「もはや世界中の責任」

というフリードネスさんが訴えるのは、
「原爆の恐ろしさ、
 決して忘れてはいけない。
 伝えられた私たちが守り、
 選び、行動する時だ」。

この式典に 欠席する国もある。

が、私は、
その発信国ノルウエーにいたのか。
さらに
彼らの声をもっとも聞けるはずの
日本生まれの日本育ち。

普通に生きる私でも、
すべきことがある。

諦めずに生きてこられて
また続けていかれる彼らに、
ただただ敬服、感謝です。

さあ、今から、
仕事に行ってきます。


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