前回、米国インフルエンザの深刻性を述べたが、インフルエンザは原因・感染経路が全て把握されている上、予防ワクチンがあるため統制が可能である。ただし、非常にありふれた疾患のため人々が軽く考え、これが被害を拡大させる。
米国のインフルエンザ予防接種の接種率は50-60%程度である(出所:朝鮮日報 2月10日)。一方で武漢肺炎は原因・感染経路が十分解明されておらず、当然ワクチンもない。今後どのくらい拡大するのかも分からない。致死率もインフルエンザの0.05%に対し、武漢肺炎は2-4%とはるかに高い。
こうした事情を踏まえると、日本人として次のような対処が必要だと言える。
(1)日本人が米国に旅行する場合は、予防接種を忘れずに実行することが必要である。
(2)米国から最近帰国した日本人および入国した外国人には十分注意することが肝要である。