ゴルフ界の大スター、タイガーウッズが2月23日の朝7時過ぎ、ロサンゼルス郊外で自らが運転する車が中央分離帯を越えて反対車線側の縁石に乗り上げ、道路脇に横転するという大事故に見舞われた。

日本の大手紙は事故車の車種を伏せたが、なぜそのような重要なことを報じないのか不審に思い調べてみると、それは韓国現代自動車の高級ブランド、ジェネシスのSUV(スポーツ目的の多目的車)GV80であることが分かった。ちなみに、その標準価格は約500万円。
日本の大手マスコミは、韓国に都合が悪いことは妙に遠慮して伏せる傾向があると感じていたが、今回もその口だった。
では、なぜウッズは決して評判がいいとは言えないヒュンダイの車に乗っていたのか。そのわけは、前の週にロサンゼルス近郊のリビエラ・カントリーで、ジェネシス・インビテーショナルという冠トーナメントが開催され、ウッズは主催側の関係者に貸与されていた車を翌週もそのまま乗っていたということらしい。
事故現場のホーソン・ブルバードは、爺が住んでいた場所に近い(車で10分)からよく知っているが、ロサンゼルスの中心地から南へ約40分の丘陵地帯で、坂道でしかもカーブが多いので事故が多発する場所である。
事故原因は調査中だが、飲酒や麻薬の形跡はないから、運転者の不注意か、または車の欠陥ということになる。そして、この車種にはエンジンの不具合による急発進という苦情が寄せられていた。
韓国ではこの事故が大きな話題となっている。ジェネシスだからエアバッグが適切に作動し、ウッズが命をとりとめたという意見がある一方、エンジン系統に不具合があるから事故が起きたという説もある。
現代自動車は、電気自動車の“コナ”にエンジンの不具合が見つかり、全世界で82,000台をリコールしいる最中で、その費用は1兆ウォン(約9500億円)と言われている*。こうしたトラブルを抱えた現代としては、ウッズ事件の結果も気が気ではないはずで、頭痛の種がひとつ増えた感がある。
(注)* この不具合はLG製の電池に原因があるらしい。
【追記】ウッズは現代の示談交渉に応じたという説もある。