一昨日、 財団法人小原白梅育英基金奨学生の卒業式があって、 息子は花束と記念品をいただいて帰ってきました。 学部、大学院、ずっと奨学金を出していただいて 無事卒業できたこと、感謝感謝です。 小原白梅育英基金は城南信用金庫創立40周年記念事業として 設立された奨学金制度です。 先日、経済学者で慶応大学名誉教授加藤寛氏が亡くなったニュースがテレビで流れたとき 息子が、 「この人知ってる! 奨学生の会でいつも出席して話をする車椅子の人だ!」 と、大きな声で言いました。 加藤寛氏は政府税制調査会長などを歴任し、 国鉄改革や消費税導入にかかわった経済学者で 財団法人小原白梅育英基金の理事長を務められていました。 加藤氏の書かれた最後の著書 「日本再生最終勧告 原発即時ゼロで未来を拓く」 も記念品としていただきました。 昨日、息子の机の上にあったこの本を読ませてもらいました。 | |
学者の文章ですから、経済について何も知らない私には難しい部分もあったけど、 要するに原子力発電はコスト的にも安全性の面でも無理で、時代遅れだと言うこと。 その通りその通りと思いつつ読んだ。 今や電力が蓄積出来るようになってきたり、 自家発電するようになったり、再生エネルギーも次々実用化され、 アメリカはシェールガスが新しいエネルギー源として実用化しだしたし、 日本ではメタンハイドレート(これは書いてなかったけど)が、 新しいエネルギーとして日本近海でとれることが分かった。 個人がコンピューターを自在に操るようになって世の中が変わったが、 電気も作る側から一方的に流されるものではなくなってくる。 (太陽光発電設備を付けて実感している) これからはどういうシステムで電気の流れを作るかが重要なのだ。 昭和29年に原子力政策がスタートした時点には核廃棄物の問題など、 今頃は疾うに解決しているはずだと思っていたに違いない。 ところが解決しているどころか、事故対策も根本的問題(廃棄物)も 全くダメだということがこんどの事故で露呈した。 新しい時代の中で過去をどう整理するか加藤氏の提言、ぜひ読んでもらいたいです。 そして城南信用金庫の吉原理事長との対談を読んで、 息子はなんて素晴らしい奨学金を受け取っていたのかと感慨新たにしました。 返還する必要のない奨学金でしたが、 いつの日か小原白梅育英基金に頂いた以上に寄付できるくらいになってほしいものです。 |