久しぶりにくも膜下出血に関する記事です。
今日のYAHOO!ニュースで
「岡山大、くも膜下出血後の血管収縮メカニズム解明 独自治療剤で改善」
というのがありました。
くも膜下出血発症後に、脳の血管が縮んで血液の流れが悪くなる状態がよく起こります。
これを脳血管攣(れん)縮といいます。
例え手術に成功しても、脳血管攣縮で死亡したり、重篤な後遺症が起こることがあります。
原因は不明といわれてきました。
私も手術後、ものすごく頭が痛かった時期がありました。
「脳血管攣縮が起きている状態です。危険な状態です」といわれました。
幸い、無事乗り越えて後遺症は遺りませんでしたが、
このブログにも、後遺症で苦しむことになった方が、何人かコメント下さいました。
岡山大学のサイトを見たら、さらに詳しく書かれていました。
「くも膜下出血後の脳血管攣縮 のメカニズムを解明 治療法開発に向けた大きな一歩に」
これによると、
ラットで、くも膜下出血後に生じる脳血管収縮を誘発するHMGB1という細胞内タンパク質を突き止め、
これを抑制する、抗HMGB1抗体の投与により、劇的に症状を改善させることがわかった。
さらに人に使えるヒト化抗HMGB1抗体の作成に成功していて、
脳血管れん縮の有望な治療法になりそうだということです。
素晴らしいことですね!医療はどんどん進歩します。
ぜひ、実用化され、脳血管れん縮なんて怖くないような日が一日も早くきて欲しいと思います。