前篇よりつづく~
2010年6月12日(土) 朝から一日~
さて~、避けては通れない、憂鬱な失敗部分の修復をしなければ
考えた挙句、裏から”当て木”をして、穴をふさぐことにしたそのため、貫通部分を同じ厚みの範囲で敢えて広げて、裏から木切れを当て、穴を模った。
鉛筆の線に沿って、面の皮?の厚さだけ浮き彫りにしていく。
何度も何度も穴にあてがい、形や浮彫の厚さを調整。
なんとか、穴にフット出来
表から見るとこんな感じ~表面の出っ張りを削って、なだらかに一体化を目指す
同じヒノキだが、色や木目がちょっと違う~
まあ、絆創膏を張った鬼さんと思えばいい
もうひとつ、mixiで笑われた原因が、この貧弱な角
限られた材の容積で角まで作るには、自ずとこの大きさになってしまっていたのだ
だから、いっそのこと切り取って、寄木づくりの角にすることで切断した。
切ってみると、可愛いニャンコの耳の大きさにすぎなかった
2010年6月13日(日) 朝から一日~
さ~て、帰省もせずに、鬼と格闘の週末
昨日の角の切断は、事前に角ぶり・枝ぶりの良い、ヒノキの枝打ちを見つけていたからこその”英断”だった。
実は同じような枝でも、太さや左右対称の枝ってそんなには無いもので、暗くなるまでかかって探し出していた物
これを手づくりのナイフで角らしく削り出していく
角の形が出来た所で、試しにあてがってみた
おおっ、立派な角
いろいろ角度を変えて、取り付けの向き・角度を調整~角の角度ひとつで、バイキンマンの触角みたいになってしまうので、一番怖いところで鉛筆で印を付けた
これは、先代の角を切り落とした所~新しく凛々しい角を受け入れる付け根部分を削り込む~
角が大きいので『ダボ(木製の支持棒)』を入れることにした
角と頭に穴を空け、ダボを突っ込み、木工ボンドで頭にガッチリ固定。
角が出来て一安心~歯と牙のお手入れに移る
サンドペーパーで大方は磨けるが、歯間はルーターで磨いた
歯も良く見れば、失敗部分~鼻の頭から、前歯歯列の真ん中を結ぶ”正中線”がずれている。まあ、いいか
2010年6月28日(月) 夕方~
口蹄疫防除に出た、代休
材が乾燥して来ると、ヒビも入って来る
それを隠す目的と小さな凸凹を均すために、との粉を塗った。
この頃から、仕上げはどうするか悩んでいた~
デジカメで”ペイント”に取り込んで、色々色塗りしてみてシミュレーションをしてみるも、なんともしっくりいかない
『ゲゲゲの女房』であってた、水木しげるのニューギニアかどこかの原住民のお面みたいになってしまう。
2010年7月9日(金) 夕方~
またまた土日に口蹄疫防除に出た代休で、久しぶりの帰省。
『鬼は外~』の鬼がまさに帰って来た
前回の、との粉のふき取り作業を持ち帰り。
妻は家が埃っぽくなるので、大迷惑~レオちゃんだけがまとわりついて様子を見ていた。
目もと・歯間の隙間には行ったとの粉はナイフで掻きだし、シャープな陰影を取り戻した。
2010年9月18・19・20日(土日月)~
敬老の日もある連休となって、久しぶりの帰省。
2ヶ月以上も放置していたので、今度こそは完成させようと。『鬼は外~』の鬼が鬼と共に帰って来た。
妻が嫌がるので、駐車場の隅っこでシートを広げての作業。
完成の前に、気になっていた顎のエラの後ろの出っ張りをスッキリすることにした。
この切り出しナイフもノミも以前ブログで紹介した、マイ道具。鍛冶屋修行で
必要な物を作り、実際に使う~これ最高
陰影を強調するために、ガスバーナーで表面を焦がした。
う~ん、ただの煤けた鬼さんか?
結局、塗装は『オイルステインのオーク』に決めた。真黒も考えたが、木目が残った方が手づくり感が残るだろうとの考え。
おおっ、なんだか怖くなってきたぞ~
裏もちゃんと塗装。
正面から見ると、やっぱり、笑っている感じかな~作者の人柄が出るってか否定はしませんがこれは作品として、怖い鬼にしたかった
乾いたので、家の玄関先に掛けて、『魔除け』にするつもりだったが、『気色の悪るかけん、人吉に持って帰って』の一言で、あえ無く『鬼は外~』となりました
そんな訳で、完成までに長くかかった鬼さんは、人吉で一緒に住む事になった~『ゼペットおじさんは内心、ピノキオのように鬼さんをかわいがり、末長く一緒に住んだとさ~めでたしめでたし』
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