2013年正月の新聞(読売)に、円空の円空仏の記事が、次の様にあった
円空(えんくう、は、江戸時代前期の行脚僧であり、全国に「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残したことで知られる。
円空は生涯に約12万体の仏像を彫ったと推定されるが、明治時代の廃仏毀釈により多くが消却されている。現在までに約5350体が発見されているとのこと
そして紙面にはこの 「両面宿儺坐像(りょうめんすくなざぞう)」が大きく載っていた。
荒っぽさの中にある衝撃的な迫力~今年の初彫りはこれだと決めた
さて、材は何を使うかちなみに円空は、64歳で生涯を閉じるまで12万体も彫ったそうで、毎日10体もの仏像を作り続けた計算になり、材は川岸に落ちていた流木「うきき(浮き木?)」などとされているが、さまざまな木を使わないと、1日10体など彫れる訳がない
この端材(はざい)を使った仏像は「木っ端仏」とも呼ばれている。
参考:円空の115体の円空仏のサイトです。
⇒ http://www.enku-rc.jp/link/index.html
2013年2月
さて、自分はどうするか
それから、材木探し~運良く、椿を伐採したのを見つけ、許可を取って手頃な丸太を手に入れることが出来た。
直径18cm×高さ52cm の丸太
チェーンソーでざっくりと形にした
立ちが悪い底面の出っ張りをフラットにカット
一刀両断、水平に一発で切断しないと、やっぱりゴトゴトする~これが、なかなか難しい
ピーラー(皮むき)は、手作りチョウナの出番http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/bbb5591431a220133464ac8b5fcbb220
白い椿の木肌が美しい~
木材チョークで、新聞の写真から、ざっと写し取る~
先ずは、石垣~どうでも良い並びの石垣ではあるが、一応現物に合わせた。
バンバン鑿(ノミ)を打ち込み、石垣を彫っていった
円空は、鉈や斧で一刀彫したとか言われているが、彫っていると、それは絶対違うと感じる
鑿なども使わないと、小さな所は彫れないはずである
まだ水分の残る丸太は刃物が入れやすい~粘りがあるし、柔らかいからだ
新聞の写真を側に置いて、それをお手本に彫っていく
だんだんと、形になっていた
ざっと彫って、矯正~訂正を加えていく。
彫りすぎたら戻れないので、だいたいが彫り足らずに太り気味になるのが癖
二次元の写真を観察して、3次元で矯正していく
さて、あと2~3回はまって彫れば完成かな
と思っていたら、仕事が忙しくなり、休みもいろいろやることあって、放置が続いた
2013年8月
季節も夏に変わり、折からの猛暑続き~久しぶりに彫るか~と、収納庫に押し込んでいたのを出してビックリ
巨大なひび割れが~
頭から石垣まで~クレバスみたいに繋がっていた
『ダメだ~もう、彫れない~諦めるしかない~』
チェーンソーアートの基本技術、半割処理をしていなかった為だ~と反省
基本技術を忘れたら、全て無駄になる!という教訓だった。
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