2015年10月10日
趣味となった彫刻!実は、その道具にちょっと不具合な問題を抱えていた。
木槌に限界を感じていた。6年間使い、叩き続けたから、それも無理はなかった。
今思えば、彫刻ってのを始めたのは、単身赴任の時(2009年)水上村のログハウス教室に参加してからだった。
ログハウスづくりの暇を見てカットしたものの自分のチェーンソーを持たないために、教室が終われば削る道具がない。
仕方なく、彫刻刀や大工のノミで削ったのが始まりだった。
フクロウチェーンソーアート
チェーンソーアート・フォーレストアート九州でのフクロウ製作~
それから、なんとなく火が点いた。先ずは、我が家のガリちゃん(捨て猫)を彫った。
チェーンソーアート第2段 ガリちゃん、像になるの巻(4日目)
材木は、五木村に勤務していた事で、切り捨てられた根の部分が豊富に道ばたにあった事もあり、容易に手に入った。(イルカとタコ)
イルカのメロンちゃん完成!
タコの八郎君~完成!完結篇
次に、人・人面は避けて通れない技術と思い始めて、鬼の面を彫った。
鬼・般若の面完成!後篇~
さらに、表情や細部の技術向上にと、白衣観音様に挑戦!
白衣観音彫ったド~!(No5:完成)
この頃、ホームページで「波の伊八」こと、武志伊八郎信由(たけし・いはちろう・のぶよし)の彫刻・龍に出会い衝撃を受けた。
江戸時代の人とは言え、素晴らしい感性に、龍や波は何度も夢にまで出てきた。
「波と飛龍」に習い、龍・波に取り憑かれたように彫った。
冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 彫ったぞ~後篇
ドラゴン(龍)を彫ったぞ~完成篇
以前彫った、観音様に技術的不満があり、再挑戦した観音様。
この頃、宮崎県での口蹄疫病発生で、人吉市での防除作業にも参加しながら、報道される何万頭も処分される家畜たち・農家の人たちの悲しみに涙しながら、それを切っ掛けに鎮魂の思いで彫った観音様。
観音様に再挑戦の巻!その3完成
単身赴任が終わり、作品を自宅に持ち帰るも、全て『気色悪い~』の評価もあって、カワイイ系として、彫った作品。
でも、これもやはり酷評だった。
彫刻、キューピーちゃん完成(後編)!
ちょっと間を置いたが、「波の伊八」は、いつも頭の中に波打ち、龍は蠢いていた。
その頃、次男の妻(Tちゃん)が懐妊した連絡があった。
次の彫刻の構図とストーリーが決まった。懐妊した龍が、安産のために観音様に宝珠を貰おうとしている図を細長い材に収めて彫った。
そして出産のホント1日前にやっと完成した。
最近、Tちゃんの告白で分かったが、Tちゃん家族は霊感が強いという。
彼女にも蛇が見えるという。
それを聞いて内心『蛇=龍。入魂ってあるのかもしれない~』と思った作品。
でも、これも気色悪がられて、実家に避難中。
彫刻完成!『孕龍宝珠賜之図』完成しました!
『せっかくなら、もっとカワイイの彫ったら』のリクエストで彫った最近の作品。
人の欲する(ウケる為)に彫るか、それとも、自分の欲する(技術を極める為)に彫るのか~そんな事を考えながらの今年の作品。
まあ、どちらも共通するのは、技術には間違いありません。
『WELCOME フクロウ』
『レオ君・フィガロ君のお出迎えボード』
さてさて、これらの作品を彫るために、ノミや彫刻刀を6年間叩き続けたのは、木槌や横槌です。
ノミや彫刻刀は、場所により次々に交代しますが、槌だけはづっと使い、叩き続けられます。おそらく、何十万回に及んでいると思います。
特にナフコから買った木槌は、数年前に割れて、それに針金を巻いて何とか使っていましたが、かえって重くなり、不便を感じていました。
ホームセンターで買えば、物によりピンキリですが、500~5000円では買えます。
でも、今日の午前中、1時間くらいで作りました。
材木は、5年くらい乾燥させた、イチョウ(直径7cm)と、モップの柄です。
この1本から、木槌と横槌を作りました。
壊れた金槌の柄がありましたので、これを取っ手に使う事にしました。
穴あけの大きさをトレース。
ドリルを使って、木槌に取っ手を付ける穴空け。
彫刻刀で、四角い穴に綺麗に削ります。
子どもが図工で使った彫刻刀も、子どもから親柄へ逆に引き継がれ現役です。
穴もピッタリ、アッと言う間に、木槌が完成しました。
次は、横槌です。横槌は横面で叩くため、柄はこんな感じで、材の中心軸に取り付けます。
ドリル穴空けは、垂直・直角に空けるというのが、本当に難しいです。
槌の柄となれば、曲がった角度だと使い物になりません。
柄の直径は25mmですが、10mmで導入の穴空けです。
次に、ホールソーの25mmで穴を空けました。
横槌を使うメリットは、当たる面積が広い事です。
彫刻の時の視線は、彫り箇所の刃先を見ていて、ノミの頭を見る余裕はありません。木槌では時に外してしまいますが、横槌は面が広いので外す事はありません。
ちょっと緩いですが、接着剤でOKです。
木工ボンドを流し込んで、大丈夫です。
完成した、横槌(左)と木槌(右)です。
今まで頑張ってくれた、横槌(手作り)と木槌と、新作のツーショットです。
古い方も使えない事無いので、捨てはしません。
さて、次の作品は何を彫りましょうか?
~お願いイイネなら、『熊本情報』をクリックして、投票して下さい。
ランキングに参加中。現在 22位~クリックして応援お願いします!