Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

手作り段ボールスモーカー(燻製器)を作ったぞ~!

2016年01月27日 23時13分04秒 | Weblog

2016年1月25~27日製作

先週の1月21日、くまもと農業アカデミー・農産加工講座が南稜高校で開催され、畜肉加工:ベーコン製造が行われた。
その一貫としての、薫製づくりは、完成品の試食はあったものの、時間の都合で実習では仕込みを行い、各自持ち帰り、漬け込み期間を1週間おいて、自宅で薫製を作り上げること~つまり、宿題となってたみたいだ。

今週になり、職場では関係の先生から燻煙の話題が出始めていた。
さあ、どうする?
わざわざ燻煙器を買うお金はない~手作り燻煙器をめぐって、段ボールだの、一斗缶だの、ペール缶だの事例の話は出るが、誰も具体的に材料を持ってきて、作り始める者は居ない。

(おいおい!漬け込み期間1週間なら28日だよ~時間が無いよ!どうするの?)と、他人事で様子を見ていた。ここでヘタに発言して期待され、背負い込む事も嫌だなあ~、と黙って様子を見ていた。

実は、数年前、身近な段ボールで燻煙器を作り、鹿肉とイノシシ肉の燻製をした経験があったので、段ボールにも拘りの形があった。
そして何かの購入で空き箱になった形の良い段ボールを、ずっと確保していた。

(出番が来たかな~)

昼ご飯を食べながら、昼休みの30分くらいで、エクセルを使ってイメージを図面にした。



これが、数年間保管していた、段ボール!



その日の夕方、(仕方ないなあ~作ってみるか~)と、終業時間間際に倉庫に潜り込み、適当なコンパネの端切れを見つけて、丸鋸でカットした。
これは、段ボール筒の底に突っ込み、燻煙容器を乗せる台になる外枠の板。




そしてこれは、段ボール筒に被せる熱源機器を乗せ、かつ燻煙容器を乗せる台を支える底板。



25日の夜の内に、必要な大工道具を車に積んで準備した。
大雪の翌日~まだ寒い26日零下での作業開始時間、AM7:30!
シンシンと冷える自啓館のロビーの上で、一人作業開始。
燻煙容器を乗せる台になる外枠の板を、90度の角度で留めるのも一人では大変!
板の端を90度の角度に成るよう、乗せかけてネジ止め。




ただの四角の箱の様に、4辺が同じ長さにすれば良いわけでなく、段ボール角(画面中央)の、のり付けの厚さの部分を差し引いて、約5mm短い辺にしないと、きつくて入らないと計算した。
鉛筆で番号を振っているように、決めた向きの、この入れ方でないとキツクて入らない。計算どうりに、綺麗に入った。




燻煙容器を乗せる台を支える底板を、コの字型に切り抜くには、ジグソーが活躍。
90度の角では、6mmドリルで2回=10mm程の楕円を開けたら、そこに刃を差し入れてスタート~綺麗にくり貫けた。




さあ、今度は2つを合体させねばならないが、これが難しい~厚さ12mに、板の裏からうまく貫通させるのは、まぐれでは出来ない。
そこで、位置を決めて線引き~板厚12mm幅の口の字の内線・外線を引いた。




その中央6mm位置に、ドリルで誘引穴を空ければ、理論的には綺麗にネジ釘は貫通するはず!



裏に出た穴から、ネジ釘をねじ込み、無事に15本のネジ釘を綺麗に納めた。



実は、前日の終業後は、そそくさとハンズマンに向かった。
段ボール筒の内径は34cm角~それに合う金網を探しに台所用品コーナーで探したが、小さな丸い金網しか無い!
店員に聞いたら、『アウトドアコーナーに大きいのがありますよ!』
なるほど、ちょうどピッタシの34cm角網があった。



5枚の金網を均等に棚にするには、15cm間隔~



金網を支える2本の針金は、両端から7cmの位置とした。



全面の開閉ドアを切り抜く。支点の兆番は、段ボールのりしろ合わせの厚い部分とした。



さて、数年前の段ボール燻煙器では、1回使用でフニャフニャになり使い捨て状態だった。
原因は、吸湿と熱と、重みによる変形~それに燻しの着色のせいで、2回目を使う気にはなれなかった~
今回は、頑丈に作ったし、出来たら加工課程の教材として数回は使えるモノにしたい~の思惑があったので、アルミホイルを内貼りすることにした。




両面テープをアルミホイルの幅にカットして、そこに貼っていく魂胆~この台座までは良かった~



段ボール筒(34×34×88cm)の内貼りには、一番時間がかかった。
24cm幅のホイルを広げながら、両面テープの粘着面を早く出すと、ちょっと触れただけでくっついて破れてしまう。



それに、細長い筒には体も手も十分入らず、『あ~も!わ~くっついた~また、破れた~』の独り言を響かせた。



四苦八苦でなんとか全面を貼った。
さて、今度は金網を支える針金の貫通~
なまし針金が一番安く扱いやすかったので、これを40cmに切って通した。



5段の棚~10本の針金を渡した。



上から覗き込んだところ~



針金の両端はペンチで曲げて、抜け防止。



温度計も取り付けた。



完成!清潔感のあるアルミホイルの輝きが、手作り段ボール燻煙器とは思えない~
使ってみないと分からないが、制作費2000円(自腹)だから、2回使えたら良いでしょう。



 さて、本当に美味く『手作り段ボール燻煙器』で、燻製が出来るか?
あさって、29日実施ですが、残念ながら立ち会えません。
まあ、僕の役割はこれで完了しました。
でも、写真を貰って、報告をしたいと思います。
お楽しみに~。 
 


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