この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ミラクル。

2005-03-28 23:38:15 | 新作映画
カート・ラッセル主演の『ミラクル』という映画を見ました。
先日のブログでも紹介しましたが、紹介した当の本人が未見のままではどうかと思っていた折り、近くのレンタルビデオ屋に入荷していたので借りてみました。
結論から述べると、『ミラクル』は傑作でした!
映画秘宝五月号でこの作品を絶賛していたレビューは決して誇張でも何でもなかったです。
主人公のハーブ・ブルックスを演じるのはカーペンター映画の常連といった感のあるのカート・ラッセル。
脳みそまで筋肉で出来てるイメージがあったんですけど、ちゃんと演技が出来る人だったんですね。笑。

物語はレークプラシッドオリンピックの七ヶ月前、ハーブが全米ホッケー協会から監督を任せられるところから始まります。
協会の狙いはオリンピックでアメリカチームがあまり恥ずかしくない成績を収めること。
当時のアメリカチームは弱小といってよく、せいぜい最下位でなければ彼らには御の字だったのです。
そう、アメリカチームがオリンピックで活躍することなど、協会の人間も含めて、世界中の誰一人夢にも思っていなかったのです。
ただ一人ハーブを除いて・・・。

『ミラクル』はいわゆるスポ根ものです。それも並大抵のスポ根ではありません。
気の抜けた試合をした選手達をリンクに残らせるハーブ。
試合が終わったばかりだというのにそこから特訓!
係員が体育館の施錠をしたいからといってきても鍵を預かったハーブはさらに特訓!
照明が落とされて、ようやく帰れると安堵する選手達にハーブは発破を掛けるとさらにさらに特訓!
その姿はまさに鬼。鬼だよ、あんたはハーブ!!
しかし、オリンピックが間近に差し迫り、最終メンバーを選考する際、こいつらは七ヶ月間、俺についてきてくれた・・・(メンバーから誰も外せやしない)とつぶやくハーブの姿は見ていて思わず涙をそそります。
あんたは男の中の男だよ、ハーブ!!!

そしてオリンピックで勝ち進んだアメリカチームは準決勝で当時世界最強といわれたソ連チームと激突することになります。
オリンピック四連覇中、十五年以上無敗のソ連チームに対して、平均年齢二十一歳のほとんど寄せ集めといっていいアメリカチームは誰の目から見てもあまりに脆弱に映った・・・。
果たして奇跡は起こるのか!?

ストーリーは感涙必至の面白さ!
ホッケーシーンの迫力といったらもうそりゃキ○タク主演の『プラ○ド』なんざとは比べ物になりません!!(といっても『プ○イド』は未見なんですが。笑。)
『ミラクル』、ビデオスルー作品にも傑作は隠れているといういい見本だと思います!
コメント
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