この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ジャケット。

2006-12-17 22:23:54 | 新作映画
 エイドリアン・ブロディ主演、『ジャケット』、DVDにて鑑賞。
 
 アマゾンのカスタマーレビューを読む限り、どうやら本作を見て同様のタイムスリップものである『バタフライ・エフェクト』を思い出した人が多いらしい。
 自分はまったく別の作品が頭に浮かんだ。
 それは何かというとロバート・A・ハインラインのSF小説『夏への扉』だ。
 タイムスリップをした主人公が過去の世界において知り合いだった女性(過去の世界では少女)と未来の世界において結ばれる、というプロットはまったく同じ。
 とはいっても本作にはドタバタやユーモアはなく、もちろん護民官ペトロニウスも出てきたりはしないわけなのだけれど。
 決して『ジャケット』は凡作というわけではないし、むしろ自分好みといってよい作品だ。だがSF小説の傑作である『夏への扉』が頭に浮かんだ時点でもう負け。どうにもならない。霞んでしまう。
 だから『夏への扉』を未読の方、『夏への扉』のプロットがそっくりそのままSFサスペンスとして活かされていることに興味のある方は鑑賞しても損はないと思う。

 あと気になったのは本作にもR-12だか何だか年齢制限が設けられていたこと。
 そんなに見えたか、見えなかったか、わかんないぐらい微妙なキーラ・ナイトレイの乳首が問題なのか。確か『ラブ・アクチュアリー』も同様の制限だった覚えがあるが、何だか年齢制限が先走ってないかと危惧してしまう。乳首が見えたら即制限っていうのは短絡的過ぎる。
 そんなことでは作品の本質を見失うことにもなりかもない気がするけれど、、、まぁいっても詮無いことなのかもしれない。
コメント
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