この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

百瀬、こっちを向いて。

2007-09-07 23:20:57 | 読書
 祥伝社文庫恋愛アンソロジー『I LOVE YOU』より、中田永一作『百瀬、こっちを向いて』読了。

 恋愛アンソロジー、普段なら絶っっっっっっ対に手に取らないジャンルなのだけれど、執筆陣が執筆陣だけに文庫ということもあって購入。
 お目当ては中田永一作『百瀬、こっちを向いて』。
 中田永一という名前はまだ無名に近いと思うけれど、実は乙一の別のペンネームだ。
 公表されていることではないけれど、読んでみて確信した。
 絶対間違いない。
 世の中に絶対なんてことはないけれど、限りなく絶対に近いといっていいぐらい乙一=中田永一だ。
 乙一の最古参のファンといっていい自分がいうのだから間違いない。
 でなければ誰が人間レベル2なんて発想をするというだろう?
 乙一以外にこんな卑屈なものの考え方をする奴はいない。

 乙一といえばしばらく前に乙一は『デスノート』の原作者である、という噂がネットでまことしやかに流れたことがあった。
 こちらはまったくもってデタラメ、デマである。
 いろいろと証拠、根拠はあるが、そう思う一番の理由は『デスノート』には乙一らしさがまったくないってことだ。
 『デスノート』の登場人物は主人公も含めてすべて物語を進めていくための駒に過ぎない。
 乙一の小説で登場人物が駒だったことは一度もない。
 『デスノート』の原作者が乙一だと思った輩は乙一の小説のどこを読んでいるっていうんだろう、と強く疑問に思う。
コメント (23)
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