この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

キングダム/見えざる敵。

2007-09-29 23:59:06 | 新作映画
 ピーター・バーグ監督、ジェイミー・フォックス主演、『キングダム/見えざる敵』、試写会にて鑑賞。

 久しぶりの試写会でした。
 今回の試写会は西鉄ホールってところで行なわれたんですけど、ざっと見回した感じ、絶対どんな映画の試写会なのか知らずにきたでしょ?っていいたくなるようなジーチャン、バーチャンが多かったです。
 いや、別に老人が試写会に来ても構わないんですけど、最低限どんな映画の試写会なのか知らないと、心臓が止まっても知らないよ?笑。

 本作は見所の多い映画だと思います。
 まず冒頭の爆破シーンがすごい。
 爆破シーンといってすぐ思い出したのがデンゼル・ワシントン主演の『デジャブ』なのですが、あの作品の冒頭での客船爆破シーンも相当すごかったですよね?
 ただ、あのシーンが、今から爆破するよ?いいね?いいね?と観ている側が心の準備をする間があったのに比べ、本作のそれはあまりに、、、おっと、これ以上はネタバレになるのでやめておきます。
 他にも高速道でのカークラッシュシーンやクライマックスの銃撃戦など、すごい!としかいいようのないシーンが目白押しなのでその手のアクション映画好きな方には必見の一本だと思います。

 また本作は単なるアクション映画の枠に収まらず、社会派映画としての一面も持っているのですが、そちらの方は残念ながら上手く機能しているとは思いませんでした。
 キングダム、つまりはサウジアラビアを舞台にした作品なのですが(実際の撮影はアラブ首長国連邦のアブダビ。カーチェイスのシーンのみアメリカ。)、正直実際のサウジアラビアの内実を描いているようには見えず、自分の目にはほとんど架空の中東の某国Qって感じに映りました。

 あと作品の中の最後の台詞が、え?今までの二時間は一体なんだったの?といいたくなるようなものだったので、個人的にはそれで星一つ減点って感じでした。
 まぁテロリズムが主題の映画なのだから、あの台詞で幕を引くことになるのも仕方のないことなのかもしれないですけどね。


 次に鑑賞するのはギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』(10/6公開)の予定です。
コメント (2)
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