劇団K.O.Sの旗揚げ公演『侍ロック』を観に行ってきました。
去年、何かとお世話になった不思議博物館の不思議子ちゃん(わかりやすく言えばメイド)の一人であるミシェルさんがこの劇団に所属しているのです。
ずいぶん前のことになりますが、その時テレビで見た『世にも奇妙な物語』がつまらなくて、このブログで酷評したことがありました。
すると、「このドラマを作った人たちも頑張って作ってるんだから、そんなひどいことを言わなくてもいいじゃないですか!」というようなことをコメントした人がいました。
頑張って作ったんだから、その頑張りを評価してもいいじゃないか。
一見すると作り手のことを慮った発言のように思えます。
しかし、頑張りがそのままストレートに評価に直結するのは、幼稚園のお遊戯会まで、です。少なくともプロの仕事ではそれはありえません。
つまり、頑張ったんだから評価しろ、というのは、幼稚園のお遊戯会と同じ評価の仕方をしろと言ってるのと同様で、一見慮っているようで、その実もっとも侮蔑した発言なのです。
だから、、、今日観た劇についてもかなり厳しいことを言わせてもらいます。
厳しいことを言う、というのは言い換えれば、今日観た劇がつまらなかったことに他ならないのですが…。
まず、ストーリーが、絶望的につまらない。
今から八十七年後の日本を舞台に、織田信長や豊臣秀吉、宮本武蔵、坂本竜馬(などの子孫)が天下統一する力が与えられるとされる黄金石めぐって、争いを繰り広げる、というお話です。
しかし、織田信長と豊臣秀吉の子孫が登場するからといって二人が主従関係を結んでいるわけでなし、また宮本武蔵の子孫は別に二刀流というわけでもない。
単純に名の知れた武将や傑物の名前を挙げていっただけという理由以外に、歴史上の有名人(の子孫)が登場する必然性がほとんど感じられませんでした。
そもそも織田信長や豊臣秀吉ならともかく、男娼であったとされる森蘭丸や早逝した坂本竜馬に子孫がいたのだ、といわれても、例えフィクションであっても、はい、そうですか、とは受け入れられるものではありません。
本作は妖艶な美女たちの踊りによって幕を開けます。
それはいいのです。
が、その踊りが本筋とは全く絡まない、というのは問題だと思いました。
自分が脚本家か演出家だったら、美女たちの踊りは雨乞いのためのものであり、そして黄金石は雨を降らせるための重要なアイテムだった、というような設定にします。
そういうふうに設定を工夫するだけで、本作から受ける印象はずいぶん違ったものになったのではないでしょうか?(逆に言えば本作には脚本上の工夫がまったく見られない)
また、本作ではギャグがまた致命的につまらなかったです。
そりゃ、大の男が女物のブラジャーをして、オムツをつけて舞台に出れば、受けはするでしょう。
でもそれは舞台芸というより宴会芸でしょう。
舞台において宴会芸で笑いを求めるというのはまったくもって感心しません。
演劇では笑いは重要な要素だと思いますが、もう少しマシな笑いを期待したいです。
先ほどプロの仕事では結果がすべてなのだ、というような主旨のことを述べました。間違ったことを言ったとは思いません。
では経過はどうでもよいのか、というとそうは言っていません。
なぜなら経過をおろそかにする人間が結果を出せる、とは到底思えないからです。
結果かすべてだというのは、やるべきことをすべてやった人間だけが言えることなのでしょう。
さて、本作は劇団K.O.Sの旗揚げ公演です。
記念すべき旗揚げ公演ですから、少しでも観客動員を増やすべく、全団員はやれることをすべてやるべきです。
しかし、それについても大いに疑問符が付きます。
劇団K.O.Sには公式ブログが存在します。こちら。
プロの演劇は結果こそすべてだ、と述べましたが、観に行く以上はどのような練習風景なのか、また劇団員の横顔などには当然興味があります。
さて問題です。旗揚げ公演が行われる前月、一月の公式ブログの更新回数は何回でしょう?
答えは三回。
では今月に入っての更新回数は?
答えは0回。
ビックリします。
さすがに公演前日ぐらいは更新されるだろうな、と思っていたので。
これで、俺たちは演劇が好きなんだ!!俺たちの演劇を一人でも多くの人に観てもらいたいんだ!!俺たちは旗揚げ公演に当たってやれることは全部やったんだ!!と言われても、へー、そうなんだ、としか言いようがないです。
ずいぶん厳しいことを言ってしまいましたかね。
自分としても、出演者の方々はみんな一生懸命頑張ってましたよ、とまとめた方がいろんな意味で楽です。
とんがったことを言うと、後でしっぺ返しが怖いので。
それでもあえて厳しいことを言ったのは、この劇団に、それなりに期するものがあるからです。
だから、次回公演も観に行くつもりです。
今回よりもつまらない、ということはさすがにないでしょうから。
ただし、公演場所が福岡市近辺であること、ミシェルさんが出演されること、また本記事に劇団関係者の方からのコメントが付くこと(「お前は演劇の見方がまったくわかってない!」というような開き直りのコメントでも構いません)が条件です。
あと、個人的に一番腹立たしいのが、パンフレットとHPのミシェルさんの写真写りが悪すぎること!!本人はすごくチャーミングな方なのに。パンフレットは手遅れですが、HPの写真だけでも一刻も早く差し替えて欲しいです。
ほらね、チャーミングな方でしょう?
それがHPでは悲しいぐらいに写真写りが悪くて、、、その一事だけでも団長さんはやる気がないのかな?って思います。
去年、何かとお世話になった不思議博物館の不思議子ちゃん(わかりやすく言えばメイド)の一人であるミシェルさんがこの劇団に所属しているのです。
ずいぶん前のことになりますが、その時テレビで見た『世にも奇妙な物語』がつまらなくて、このブログで酷評したことがありました。
すると、「このドラマを作った人たちも頑張って作ってるんだから、そんなひどいことを言わなくてもいいじゃないですか!」というようなことをコメントした人がいました。
頑張って作ったんだから、その頑張りを評価してもいいじゃないか。
一見すると作り手のことを慮った発言のように思えます。
しかし、頑張りがそのままストレートに評価に直結するのは、幼稚園のお遊戯会まで、です。少なくともプロの仕事ではそれはありえません。
つまり、頑張ったんだから評価しろ、というのは、幼稚園のお遊戯会と同じ評価の仕方をしろと言ってるのと同様で、一見慮っているようで、その実もっとも侮蔑した発言なのです。
だから、、、今日観た劇についてもかなり厳しいことを言わせてもらいます。
厳しいことを言う、というのは言い換えれば、今日観た劇がつまらなかったことに他ならないのですが…。
まず、ストーリーが、絶望的につまらない。
今から八十七年後の日本を舞台に、織田信長や豊臣秀吉、宮本武蔵、坂本竜馬(などの子孫)が天下統一する力が与えられるとされる黄金石めぐって、争いを繰り広げる、というお話です。
しかし、織田信長と豊臣秀吉の子孫が登場するからといって二人が主従関係を結んでいるわけでなし、また宮本武蔵の子孫は別に二刀流というわけでもない。
単純に名の知れた武将や傑物の名前を挙げていっただけという理由以外に、歴史上の有名人(の子孫)が登場する必然性がほとんど感じられませんでした。
そもそも織田信長や豊臣秀吉ならともかく、男娼であったとされる森蘭丸や早逝した坂本竜馬に子孫がいたのだ、といわれても、例えフィクションであっても、はい、そうですか、とは受け入れられるものではありません。
本作は妖艶な美女たちの踊りによって幕を開けます。
それはいいのです。
が、その踊りが本筋とは全く絡まない、というのは問題だと思いました。
自分が脚本家か演出家だったら、美女たちの踊りは雨乞いのためのものであり、そして黄金石は雨を降らせるための重要なアイテムだった、というような設定にします。
そういうふうに設定を工夫するだけで、本作から受ける印象はずいぶん違ったものになったのではないでしょうか?(逆に言えば本作には脚本上の工夫がまったく見られない)
また、本作ではギャグがまた致命的につまらなかったです。
そりゃ、大の男が女物のブラジャーをして、オムツをつけて舞台に出れば、受けはするでしょう。
でもそれは舞台芸というより宴会芸でしょう。
舞台において宴会芸で笑いを求めるというのはまったくもって感心しません。
演劇では笑いは重要な要素だと思いますが、もう少しマシな笑いを期待したいです。
先ほどプロの仕事では結果がすべてなのだ、というような主旨のことを述べました。間違ったことを言ったとは思いません。
では経過はどうでもよいのか、というとそうは言っていません。
なぜなら経過をおろそかにする人間が結果を出せる、とは到底思えないからです。
結果かすべてだというのは、やるべきことをすべてやった人間だけが言えることなのでしょう。
さて、本作は劇団K.O.Sの旗揚げ公演です。
記念すべき旗揚げ公演ですから、少しでも観客動員を増やすべく、全団員はやれることをすべてやるべきです。
しかし、それについても大いに疑問符が付きます。
劇団K.O.Sには公式ブログが存在します。こちら。
プロの演劇は結果こそすべてだ、と述べましたが、観に行く以上はどのような練習風景なのか、また劇団員の横顔などには当然興味があります。
さて問題です。旗揚げ公演が行われる前月、一月の公式ブログの更新回数は何回でしょう?
答えは三回。
では今月に入っての更新回数は?
答えは0回。
ビックリします。
さすがに公演前日ぐらいは更新されるだろうな、と思っていたので。
これで、俺たちは演劇が好きなんだ!!俺たちの演劇を一人でも多くの人に観てもらいたいんだ!!俺たちは旗揚げ公演に当たってやれることは全部やったんだ!!と言われても、へー、そうなんだ、としか言いようがないです。
ずいぶん厳しいことを言ってしまいましたかね。
自分としても、出演者の方々はみんな一生懸命頑張ってましたよ、とまとめた方がいろんな意味で楽です。
とんがったことを言うと、後でしっぺ返しが怖いので。
それでもあえて厳しいことを言ったのは、この劇団に、それなりに期するものがあるからです。
だから、次回公演も観に行くつもりです。
今回よりもつまらない、ということはさすがにないでしょうから。
ただし、公演場所が福岡市近辺であること、ミシェルさんが出演されること、また本記事に劇団関係者の方からのコメントが付くこと(「お前は演劇の見方がまったくわかってない!」というような開き直りのコメントでも構いません)が条件です。
あと、個人的に一番腹立たしいのが、パンフレットとHPのミシェルさんの写真写りが悪すぎること!!本人はすごくチャーミングな方なのに。パンフレットは手遅れですが、HPの写真だけでも一刻も早く差し替えて欲しいです。
ほらね、チャーミングな方でしょう?
それがHPでは悲しいぐらいに写真写りが悪くて、、、その一事だけでも団長さんはやる気がないのかな?って思います。