この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

リメイク版の『マーターズ』を見ました。

2016-05-23 20:58:52 | 旧作映画
 先月末に5月の予定を立てたときは21日は『ヴィクトリア』という映画を観に行くつもりでした。
 絶対に観たい!という映画ではなかったのですが、5月はほとんど映画を観に行けてなかったので一本ぐらいは観ておきたいなぁと思ったのです。
 が、直前になって止め。やっぱり次週に迫っている折紙探偵団コンベンションの準備(とあとは衣替え)を優先すべきだろう、と考えたからです。

 コンベンションでは講師デビューの予定です。
 でも講師申し込みの仕方を思いっ切り間違っていて、話がお流れになるところでした。いろいろ準備していたので危ないところでした。
 などと言いつつ、今になって講師を申し込んだことを少しばかり後悔しているところなんですが…。
 これがマリッジ・ブルーという奴でしょうか(違うよ)。

 そんなわけで映画は観に行かなかったのですが、代わりに準備をしながら見ようと思ってツタヤでDVDを何本か借りてきました。
 あの『マーターズ』のリメイク版も借りましたよ。
 オリジナルの『マーターズ』は今は無きシネテリエ天神で鑑賞したのですが、劇場鑑賞時、頭をバットで殴られたような衝撃を受けましたね。 
 この先何本ホラー映画を見るか定かではないですが、あれほどの衝撃を受けることはあるまい、そう思っています。
 ホラー映画の一つの到達点だと自分は高く評価しています。

 ただ、高くは評価していますが、決してお薦めではありません。むしろ興味本位で見ることは止めておいた方が無難です。
 映画史上最も怖いと言われる『悪魔のいけにえ』を平気で見る知人が、あまりにエグすぎて途中で見るのを止めたというシロモノなので…。
 正直高く評価しているってこともおおっぴらにはしたくないぐらいです。笑。

 そんな『マーターズ』がハリウッドでリメイクされると聞いたとき、「止めとけー」と思いましたが(元々はフランス映画)、無視も出来ないな、とも思っていました。
 いろんな意味で見るのが怖くもありました。
 オリジナルと同じ衝撃を味わわされたらどうしよう、という畏怖もあり、また、リメイクを見ることで自分のオリジナルについての解釈の間違いに気づかされたらどうしよう、という思いもありました。
 自分の『マーターズ』の解釈はかなり独特で、ネットのレビューを読んでも同様の解釈をしている人に会ったことがないです(自分の『マーターズ』レビューはこちら)。
 『マーターズ』のレビューで多く見受けられるのが「意味がわからなかった」という感想ですね。
 自分にとって『マーターズ』はすごくわかりやすい作品なんだけどな…。

 さて、前置きが長くなりましたが、リメイク版の『マーターズ』の感想です。
 もう、なんて言うか、「ザ・ハリウッド・ホラー」でしたね。
 オリジナルにあったような衝撃などは一切なし。シナリオも凡庸の一言。ヴィジュアルもダメ。役者もダメ。演出もダメ。
 オリジナルを何一つ上回ることのない出来でしたが、一つだけ得たものがあったとすれば、リメイク版を見ることで、自分のオリジナルについての解釈が間違っていなかったという自信が得られたこと、かな。

 まぁ『マーターズ』に限らず、リメイク版を見て満足したことは一度もないのですけどね。
コメント (2)
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