この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

序盤の波に乗り損ねた『ロスト・バケーション』。

2016-07-23 23:35:17 | 新作映画
 ジャウマ・コレット=セラ監督、ブレイク・ライブリー主演、『ロスト・バケーション』、7/23、Tジョイ久留米にて鑑賞。2016年25本目。


 映画は一人で観に行くことが多いのですが、最初から「一人で観る!」と決めて見ることはりません。
 一応数少ない知り合いに声はかけるんですよ、今度、『○○』っていう映画を観に行くんだけど、よかったらどう?って。
 でもだいたい、「あー、その日はちょっと…」とか「その映画はDVDで充分かな」と言われて断られます。
 そういうとき、自分は「ふっ、愚か者め」って思いますね。
 自分が人を誘うとき、観に行く映画にはそれなりに面白い映画であるという自信があるので、その面白い映画を劇場で観る機会を逸するのは愚か者じゃないですか。
 まぁ歪んだ自尊心がそう思わせているだけですが。涙。
 ともかく、『ロスト・バケーション』も観る前は(面白さに)自信がありました。

 で、実際観てどうだったかというと、面白いことは面白かったけど、正直ちょっと引っ掛かるところもあったかな…。
 まずどこが引っ掛かったかというと、ヒロインのナンシーは亡き母から教えられた秘密のビーチに向かう際、人の好いスペイン系の農夫のオッサンの車に乗せてもらいます。道中ナンシーはこれから向かうビーチの名前をオッサンに尋ねるのですが、オッサンはほんの一瞬前まで「スマホで写真なんて見ていないで、窓の外を見なよ、素晴らしい風景が広がっているだろ」とか調子のいいことを言ってたくせに、ナンシーの質問には無視するんです。しかも二度も。
 なぜオッサンがビーチの名前を教えようとしないのか、自分にはとても不思議でした。見ているときは、そっか、ビーチの名前を教えないことが後々の伏線になっているんだろうなぁと思いました。結局伏線でも何でもなかったのですが。
 っていうかですね、亡き母から教えられたビーチの名前を娘が知らない、正確には調べてなかったというのはおかしくないですか。
 今どきネットで検索すれば簡単にわかりそうなものだけど。
 さらに言えば名前も知らないビーチまでの道案内をナンシーはどうやって頼んだっていうんでしょう?
 たまたま行き着いたのが目的のビーチだったからよかったものの、もし違ってたらどうするつもりだったのか?
 またナンシーは帰りは一体どうするつもりなのかとオッサンから聞かれ、曖昧に微笑んでやり過ごしました。
 当然自分はナンシーが帰るための算段があるのだろうと思いました。誰かに迎えを頼んでいるとか。
 しかし最後まで見てもそういった様子は窺えません。ナンシー、どうやって帰るつもりだったんだ…。
 本作は一人岩場に残されたナンシーと巨大な人食いザメとの死闘を描いた映画なのですが、仮にナンシーがサメと戦うことがなかったとしても、帰りの道で行き倒れになってたんじゃないの?と思っちゃいましたね。
 ナンシーとオッサンの会話は序盤も序盤だったんですが、序盤の波に思いっきり乗り損ねました。
 今述べたことは重箱の隅をつつくような真似だってことは承知しているのですが、脚本でどうにでもなったことじゃないのかと思うと作品自体高い評価が出来なくなっちゃいますね。

 何だか辛口なコメントを書いてしまいましたが、序盤のそこさえ乗り越えれば、あとはまぁまぁ楽しめる映画にはなっています。
 何といってもビキニのねーちゃんがウエットスーツを着たり脱いだりするだけで、もう充分だ、っていう気にはさせられます。笑。
 夏を堪能したいという方にはお薦めです。

 
 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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2 コメント

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家でDVDを見る、、、 (せぷ)
2018-12-22 13:04:29
家でDVDを見ることのメリットの一つにながら見が出来ることがありますよね。
自分も大概はそうですよ。
部屋の片づけをしたり、折り紙をしたりしながらDVDを見ます。
本当に面白い作品であれば、自然と見入ってしまうものだと思いますが、そこまで面白い作品には残念ながら最近出会えていません
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暇つぶしになるかな と思って見ましたが (たかこ)
2018-12-10 01:00:02
映画を見るのに、今日は頭使いたくないなぁ~と思う時があります。
最近は老眼も出てきたので、DVDで吹替があれば吹替で見ます。ただ「字幕切」にしてしまうと、ストーリー上必要な、英語で書かれた手紙などにも字幕を入れてくれないので、仕方なく吹替プラス字幕で見たりするのですが、セリフと字幕が違うと、ちょっと気になってしまいます。
そんな 頭使いたくない時に見た「ロストバケーション」ですが、家事をしながらの ながら見で十分な内容でした。ラストシーンで懲りずにまだサーフィンしてたのには、なんだかなぁ~でした。星1つです。
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