この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

中盤からの雑さが残念だった『アビゲイル』。

2024-09-18 22:44:07 | 新作映画
 マット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレット監督、アリーシャ・ウィアー主演、『アビゲイル』、9/16、イオンシネマ福岡にて鑑賞(サービスデーにつき鑑賞につき鑑賞料金1100円)。2024年41本目。

 この映画の存在を知って以来、公開を心待ちにしていました。
 なぜかっていうと、同じ監督コンビの『レディ・オア・ノット』が頗る面白かったからです。
 監督が同じなら当然同じぐらいの面白さを期待しますよね?
 で、実際観ての感想ですが、残念ながら『レディ・オア・ノット』ほどの突き抜けた面白さはなかったかなぁ(『スオミの話をしよう』に比べたら断然面白いんだけど)。

 誘拐した少女が不死身のバンパイアだった!
 という開幕はすごくいいと思うんですよ。
 そこから、バンパイア少女と誘拐団との攻防も面白いと思います。
 ただ中盤から物語がすごく雑になって、それがとても残念でした。

 どこら辺が雑だったかというと、、、
 バンパイアに噛まれるとバンパイアになる、っていうのはバンパイアもののお約束ですよね。
 ただ、噛まれたバンパイアがホストのバンパイアの忠実な下僕(レンフィールド)になるかどうかは作品によって違うんですよね。
 ではこの『アビゲイル』はどっちだったかというと、どちらでもないんですよ。
 レンフィールドになる者もいれば、ならない者もいるのです。
 噛まれた者がレンフィールドにならないという設定のバンパイアものがあっても別にいいと思います。
 しかし、レンフィールドになるかどうかのルールが特に決まってないバンパイアものはさすがにそれはないと言いたくなります。

 あともう一つ言いたいことがありました。
 最終的に一人の人間が屋敷から解放されるんですよ。
 めでたしめでたしではあるのですが、その人間、全身血まみれなんです(主に返り血で)。
 そんな状態で解放されたってホテルはもちろん、警察にも行けないんじゃないですかね。
 せめてシャワーを浴びせ、着替えさせ、ついでに報酬を与えてから解放しても良かったんじゃないでしょうか、、、って細かいところが気になりすぎかもしれません。笑。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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