この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

陰謀論を否定出来なかった『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。

2024-07-20 20:04:29 | 新作映画
 グレッグ・バーランティ監督、スカーレット・ヨハンソン主演、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』、7/20、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(お客様感謝デーにつき鑑賞料金1100円)。2024年33本目。

 ほとんどの陰謀論を「んなわけないって!」と否定する自分が唯一支持する陰謀論が『アポロ計画陰謀論』です。
 なぜ自分が『アポロ計画陰謀論』を支持するかというと、理由はいくつかありますが、まず単純に技術的な問題ですね。
 聞いた話では当時のコンピューターの処理能力は現代でいうところのスーファミ並みだったと言います。
 果たしてスーファミ並みの処理能力のコンピューターで複雑な月への進入角度の計算が出来たのかどうか、甚だ疑問です。
 また犠牲者の少なさも首を捻らざるを得ません。
 1981年から2011年にかけて行われた有人打ち上げ機計画であるスペースシャトル計画で何人の犠牲者が出たのか、ご存知でしょうか。
 答えは1986年のチャレンジャー号爆発事故で7名、2003年のコロンビア号空中分解事故で同じく7名、計14名です。
 それに対して1961年から1972年にかけて実施され、全6回の有人月面着陸に成功したアポロ計画における犠牲者は何名なのかというと、答えは何とゼロ、犠牲者は出ていないのです(映画の中で言及されるアポロ1号の事故は訓練中のものだった)。
 単純な比較は出来ませんが、単に有人機を打ち上げ、軌道を周回させるだけのスペースシャトル計画で14名の犠牲者が出て、有人機を打ち上げるだけでなく、そこからさらに月まで送り込み、地球へと帰還させるアポロ計画で犠牲者がゼロっておかしくないですか?
 例えばエベレスト登山を事故なく6回成功させた登山チームが、富士山登山で14名の犠牲者を出したら、何かがおかしい、そう思いませんか?
 現代の最新科学の技術の粋を集め、天文学的な予算をつぎこんだとしても、人類が人を月に送り込むことは難しい、自分はそう考えます。

 そんなふうにアポロ計画に極めて懐疑的な自分が、アポロ計画陰謀論をモチーフにした『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を観賞するのは必然といっても過言ではありません。
 で、感想はというと、単純に面白かったです。
 困難なミッションをみんなで力を合わせてクリアするというお話はストレートに面白いですよね。
 ただこの映画を観て、そうか、アポロはやっぱり月に行ったんだな、というふうには思えませんでした。
 映画の中でも、フェイクの月面着陸シーンの撮影が行われます。
 その撮影はスタジオに猫が紛れ込んでいたために失敗するのですが、逆に言えば猫さえいなければ、実際の月面着陸と見分けがつかないフェイクの月面着陸の撮影は可能だったってことになりますよね?

 自分は『アポロ計画陰謀論』の支持者ではありますが、だからといって絶対にアポロは月に行っていないのだ、と主張するつもりはありません。
 アポロが月に行ったという決定的な証拠を目の前に突きつけられれば簡単に宗旨替えをします。
 ただこれまでにそういった証拠を突き付けられたことはなく、映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』もその例外ではありませんでした。
 そのことを少し残念に思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 次のライブのご予定は? | トップ | いい加減縁を切りたい。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新作映画」カテゴリの最新記事