この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ジジィが嫌い。

2024-09-16 21:31:44 | 戯言
 ジジィが嫌いです。
 理由もなく嫌いだと言っているわけではありません。
 理由はあります。

 半年前ぐらいのことだったかな、一人のジジィがうちの会社に来て、ボルトが欲しいと言いました。
 そのボルトが在庫に無い商品だったので、メーカーに問い合わせをして、見積りと納期(1~2日)の回答をFAXしました。
 折り返し、注文のFAXが届いたので(現金のお客さんからは注文はFAXをもらうようにしています。電話だと「言った」「言わない」の不毛な言い争いをすることになるので。)、メーカーに手配をかけました。
 そしたら翌日になってジジィから電話があり、昨日の注文をキャンセルって言うんですよ。
 「はぁ?」と思いながら「出来ません」と答えました。
 だってその商品はもううちの方に入荷していたからです。
 するとそのジジィがブチ切れて、「もうお宅とは取引しない!」と言い出しました。
 何なんですかね。
 どういう人生を送っていたら、納期が1~2日と説明されていた商品を注文の翌日にキャンセルしても良いと思えるのか。
 そしてそれを断られてブチ切れることが出来るのか。
 自分には不思議でなりません。
 
 こういうジジィを一人紹介したら、そういう困ったお年寄りもいますよね、で済むのですが、一人だけじゃないんですよ。
 これはしばらく前のことですが、あるジジィが溶接機の部品(ノズル)が欲しいと言ってきました。
 ただ、その溶接機というのが50年前のシロモノなんですよ。
 昔の日本製品は品質に優れていたので50年前のものであっても動くことは動くのですが、さすがにメーカーはその溶接機の部品の提供を終了していました。
 そんなにおかしなことではないですよね。
 メーカーが製品の保証をするのはせいぜい10年といったところでしょうし(それも別に法律的な決まりはない)。
 でもジジィにはそのことが理解出来ないんです。
 自分がその溶接機を使い続ける限りはメーカーはその部品を提供するのが当然だと考えているのです。
 そうじゃないですよ、と説明しても耳を貸す様子もなく、その溶接機をどぎゃんして使えばよかとね!?という始末。
 結局そのノズルを新たに製作した場合の見積りを出すことになりました。
 そしたらその見積りが現在市販されているノズルの値段よりも何倍もしたんですよね。
 でもそれもおかしなことではないんです。
 部品が安く提供出来るのは同じものを大量に生産しているからであって、オーダーメイドで、しかも最小ロットで生産したら、値段が跳ね上がるのは当たり前のことじゃないですか。
 でもやっぱりジジィはそのことが理解出来なくて、市販されているノズルと材質が同じで、大きさも同じ、形も似たようなもの、だから値段も同じじゃないとおかしい、ぼったくりだって言うんです。
 そうじゃないんですよ、と説明してもやっぱり聞く耳は持ちませんでした。
 最終的にこちらの対応が悪かった、ということでその件は決着しました。
 何でだよ、と思わずにはいられませんでしたね。

 そういうジジィに枚挙に暇がないのです。
 そんなジジィばかり相手をしていたら、ジジィのことが嫌いになっても仕方ないのでは、と思います。

 断っておきますが、自分は高齢の男性すべてを「ジジィ」呼ばわりしているわけじゃないです。
 きちんと理を弁えている老人がいることも承知しています。
 自分が「ジジィ」と呼ぶのは「ジジィ」と呼ばずにはいられない老人だけです。

 今日は敬老の日ですね。
 残念ながら自分は敬老の精神を持ち合わせてはいません。
 相手を敬うのに相手の年齢は関係ないと考えています。

 自分が年を取ったら、「ジジィ」と呼ばれるような老人にはなりたくない、、、でもそうなってしまう気がしてなりません。
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2 コメント

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困ったもんですね (雫石鉄也)
2024-09-17 09:11:26
私の本業は購買仕入れです。ですから、せぷさんの商売相手です。
私も、ジジイですがだいぶん無理難題を取引相手に強いることはありますが、この記事に出てきたジジイみたいな道義にもとることはしません。無理難題を叶えてくれたら必ずなんらかの見返りをします。購買と営業は相見互いです。
溶接機というと、千代田精機か小池酸素ですか。ウチの現場に古くからおるジジイも古い千代田のガス切断器を使ってるのがおって、壊れたから修理して欲しいといってきました。修理代と新品は価格が同じ。それに古いのは売ってません。で、わたしは「職人一人一人に好みの道具は買えん。これを使えと言って」といって千代田の新品を買ってジジイの付与しました。
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どちらでもありません。笑。 (せぷ)
2024-09-17 21:13:08
溶接機のメーカーはどちらでもありませんが、同じぐらいの老舗です。
50年以上続いているのですから大したものですよね。

本来であれば物を大切に使うことは大事なことですが、何事にも限度がありますよね。
溶接機にしろ、ガス切断機にしろ、火を扱うものはある程度古くなったら使用を控えるべきだと思います。

購買と営業は相見互い、はい、その通りだと思います。
何だかんだ言って立場は対等ですよね。
どちらかが一方的に無理を言えるわけではありません。
古い人の中には「お客様は神様」だと思っている人もいるようですが、神は神でも貧乏神はいらないと言いたくなることもあります。
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