この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

カンフーアクションに期待した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。

2023-03-04 21:45:27 | 新作映画
 ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督、ミシェル・ヨー主演、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、イオンシネマ福岡にて鑑賞(ACチケットBD7②にて鑑賞料金1000円)。2023年12本目。

 今年になってワケがわからない映画をやたら見ているのですが、この『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』もしっかりワケがわからない映画でした。
 まぁそれはいいんですよ。
 そういう映画なのだろうと予想して観に行ったので。
 問題は別にありました。

 公式サイトにこんなキャッチコピーが書いてあるんですよ。
 マルチバースとカンフーで世界を救え?!って。
 そんなキャッチコピーが書いてあったら、この映画を観に行けば、超一流のカンフーアクションが見れるんだろうな、と思うじゃないですか。
 それが見れないんですよ。
 いや、ヒロインのエブリンがカンフーを披露する場面は何度となくあるのですが、そこまでのレベルじゃないというか。
 考えてみればマルチバース(多元宇宙)を利用してエブリンがカンフーを習得するにしても、襲い掛かってくる相手がそこらのおばちゃんだったり、運動不足気味の警備員だったりするので、彼女がカンフーの達人になる必要がないんですよね。
 おかげでエブリンがカンフーを披露するシーンのかったるいことといったら!
 ミシェル・ヨーが主演する以上、キレキレのアクションシーンが見れるに違いないと期待したのですが、如何せん彼女も御年60歳ですから、それを期待する方が間違っているのかもしれません。

 さて、本作はアカデミー賞の作品賞にノミネートされたことが話題になりました。
 果たして本作はアカデミー賞の作品賞を受賞するのでしょうか。
 ズバリ、受賞すると思います。
 そんなにこの作品を高く評価するのかと思われたかもしれませんが、むしろその逆で、2000年代に入って、え、この映画がアカデミー賞の作品賞を受賞するの?と思うような作品が多くアカデミー賞の作品賞を受賞しています(こちら)。
 あれが受賞するんだから、これも受賞するんじゃないの?と思うわけです。
 根拠としては薄弱ですが、まぁ間違いないでしょう。
 他のノミネート作品にこれといった対抗馬もないしね。

 アカデミー賞の発表は3月13日です。

 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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