白石和彌監督、草彅剛主演、『碁盤斬り』、5/18、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(鑑賞料金1200円)、2024年20本目。
2024年は3月末の時点で劇場に18本、映画を観に行きました。
我ながら見事なスタートダッシュを決めたと思います。
三ケ月で18本なら、一年だと72本観るペースになり、これだと完全に個人的な年間鑑賞記録の更新は間違いなしです。
が、4月の鑑賞本数は1本で、5月も17日の段階では0本でした。
このままでは記録の更新が危うい、と思ったわけではないですが、昨日、草彅剛主演の『碁盤斬り』を観に行きました。
まぁお袋が観たいというので付き添いで観たんですけどね。
日本の時代劇を映画として劇場で観るのは初めてかもしれません。
さすがは映画だけあって、「画」的にチャチな部分はなく、お金をかけているなぁという印象を受けました。
役者も主演の草彅剛を始め、演技巧者が揃っていたと思います。
ただ、肝心の脚本や演出にツッコミどころが多かった気がしました・
例えば、草彅演じる主人公格之進と國村準演じる源兵衛が10両を受け取るかどうかで囲碁の勝負をすることになるシーンで(格之進が勝てば源兵衛が持ち帰る、源兵衛が勝てば格之進が受け取るという取り決め)、なぜか長屋の連中がその勝負の内容を知っているんですよ、二人が勝負の取り決めをするその場にいなければ知りようがないはずのことなのに。
江戸時代の町民はそんなに耳がよかったのかって思ってしまいました。
そういった細かいツッコミどころが本作にはちょくちょくあるのですが、それは正直ツッコミを入れる気にはなりませんでした。
なぜかというと、中盤、ドでかいツッコミどころがあるからです。
登場人物の一人が、あることをうっかり失念してしまうんですよ。
100人がこの映画を観れば、300万人ぐらいが「そんなことをうっかり忘れる奴はいねぇ」とツッコミを入れるであろうと思えるぐらいのうっかりなんですよ。
買い物に出かけたサザエさんが財布を忘れるのをウッカリ度10だとすれば、ウッカリ度999ぐらいのレベルなのです。
なぜそのような超ド級のうっかりがあるのかというと本作が古典落語の演目を基にした作品だからでしょう。
落語の世界ではこのうっかりも「うっかり忘れちまいやして」の一言で済まされるのかもしれませんが、それをそのままシリアスな本格時代劇でやろうとすると「ありえない」とツッコミを喰らうことになるのではないでしょうか。
そういったツッコミどころを「落語を基にしているから」という理由で流せる人には本作は傑作かもしれませんが、自分はそうでないので、作品への評価が低くなってしまいました。
お気に入り度★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
2024年は3月末の時点で劇場に18本、映画を観に行きました。
我ながら見事なスタートダッシュを決めたと思います。
三ケ月で18本なら、一年だと72本観るペースになり、これだと完全に個人的な年間鑑賞記録の更新は間違いなしです。
が、4月の鑑賞本数は1本で、5月も17日の段階では0本でした。
このままでは記録の更新が危うい、と思ったわけではないですが、昨日、草彅剛主演の『碁盤斬り』を観に行きました。
まぁお袋が観たいというので付き添いで観たんですけどね。
日本の時代劇を映画として劇場で観るのは初めてかもしれません。
さすがは映画だけあって、「画」的にチャチな部分はなく、お金をかけているなぁという印象を受けました。
役者も主演の草彅剛を始め、演技巧者が揃っていたと思います。
ただ、肝心の脚本や演出にツッコミどころが多かった気がしました・
例えば、草彅演じる主人公格之進と國村準演じる源兵衛が10両を受け取るかどうかで囲碁の勝負をすることになるシーンで(格之進が勝てば源兵衛が持ち帰る、源兵衛が勝てば格之進が受け取るという取り決め)、なぜか長屋の連中がその勝負の内容を知っているんですよ、二人が勝負の取り決めをするその場にいなければ知りようがないはずのことなのに。
江戸時代の町民はそんなに耳がよかったのかって思ってしまいました。
そういった細かいツッコミどころが本作にはちょくちょくあるのですが、それは正直ツッコミを入れる気にはなりませんでした。
なぜかというと、中盤、ドでかいツッコミどころがあるからです。
登場人物の一人が、あることをうっかり失念してしまうんですよ。
100人がこの映画を観れば、300万人ぐらいが「そんなことをうっかり忘れる奴はいねぇ」とツッコミを入れるであろうと思えるぐらいのうっかりなんですよ。
買い物に出かけたサザエさんが財布を忘れるのをウッカリ度10だとすれば、ウッカリ度999ぐらいのレベルなのです。
なぜそのような超ド級のうっかりがあるのかというと本作が古典落語の演目を基にした作品だからでしょう。
落語の世界ではこのうっかりも「うっかり忘れちまいやして」の一言で済まされるのかもしれませんが、それをそのままシリアスな本格時代劇でやろうとすると「ありえない」とツッコミを喰らうことになるのではないでしょうか。
そういったツッコミどころを「落語を基にしているから」という理由で流せる人には本作は傑作かもしれませんが、自分はそうでないので、作品への評価が低くなってしまいました。
お気に入り度★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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