この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

死刑。

2005-04-19 23:41:33 | 政治・経済・時事
法治国家において死刑制度の存続は常に議論の的となってきました。
死刑廃止論者いわく、死刑は国家による殺人である、冤罪の可能性がある、死刑は単なる復讐に過ぎない、云々。
どれもそれなりの説得力を持っているように思えますが、存続論者の人たちの主張もまた同程度の説得力を有しているように思えます。

さて近年になってどうにも常識では測れない事件がニュースを賑わすようになってきました。
それは自ら死刑を望む者による凶悪犯罪です。
すでに死刑に処された宅間守、そして奈良市女児誘拐殺人の小林薫など、その気になればもっと多くの名前を挙げることが出来るでしょう。
彼らは死刑を自殺の一手段としか考えていない節があります。
死にたい→でも自殺するのは嫌だ→じゃいっそ死刑にしてもらうか?→そのためには何か凶悪な犯罪を起こさなければならない・・・。
本末転倒もいいところですが、およそ彼らの思考パターンはこんなところではないかと想像します。
死刑制度の犯罪抑止力は以前からも疑問視されていましたが、抑止どころか、これでは逆に誘発しているとさえいえるのではないでしょうか。

死刑制度は今すぐにでも廃止した方がよいと思います。
それも出来るだけ早くに。
今この瞬間も死刑制度があるがために罪もない命が危険に晒されているのかもしれないのです。

これまでは死刑廃止論者の主張は主に人道的な立場から為されてきました。
しかしこのような観点から死刑制度の廃止を主張しなければならないというのは、何だか世も末だなぁと思わざるをえません。

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