３．１１

　今日は3月11日。3年目を迎えた。

　振り返ると、2011.3.11、午前中、来賓で中学校の卒業式に参加。ちょうど土日出勤の振替日でもあったので、午後から東京へ向かった。目的は、翌日、すみだトリフォニーホールでのコンサート（ダニエル・ハーディング指揮、新日本フィル、マーラーのシンフォニー5番）を聴く予定であった。途中、常磐線・羽鳥駅の約1キロ手前で緊急停車。強い揺れが数回。どちらかというと、2回目（おそらく茨城沖）のほうが揺れは大きかったような気がする。その場で電車を下車。羽鳥駅まで線路を歩いた。駅前のコミセンで一時滞在、それから、避難所となる小学校体育館へとバスで向かった。いわゆる、帰宅困難者である。茨城県内は停電。体育館では、ラジオが流れていた。津波被害の大きさが伝わってくる。そして、原発の状況。不安に駆られた。羽鳥駅は小美玉市、近くには百里基地があるので、毛布は防衛省のものだった。柔らかいパンとペットボトルのお茶で飢えをしのいだ。
　翌日は、小美玉市長さんが日立までバスを出してくれた。途中大渋滞。その原因は、ガソリンスタンド。日立南ICから常陸多賀駅まで、車は動かなかった。常陸多賀駅からは、いわき方面の数人が、タクシー相乗り。そのとき、福島第一原発1号機の爆発を知った。
　いわきに着いたのは夜の8時過ぎ。茨城県内は停電で真っ暗だったが、勿来のトンネルを過ぎると、いわきは明るかった。電気のありがたみを感じた瞬間である。
　そして、3月13日から、災害業務を開始した。

　それから3年。

　いろいろと思いはあるが、着実に一歩ずつ前に向かって動いている。

　今日、14:46、職場のみんなと目を閉じて、御霊安らかなることを祈った。