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観光経済講演会

2010-02-13 23:22:10 | インポート
 今日は、午後2時から、いわき明星大学で、観光経済講演会『「映画フラガール」から学ぶリストラの本質』が開催された。講師は、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授の星 岳雄先生。大学の講義で、「映画フラガール」を引用されているとのことだ。

 小生、ひたちなか市から戻ったのが午後2時、それからいわき明星大学まで車を飛ばして、遅ればせながら講演会を聴講した。雪がちらちら。

    

 講演を聴く中で、アメリカと日本における「リストラ」の考え方の違いが明らかになった。日本では、「リストラ」というと、いわゆる「首切り」である。先生が言われた中で、「リストラ=新たな事業の創造」ということだ。実は、小生がライフワークにしようとしている「創造都市・創造産業」に結びつくものを感じた。

  

 以前、ブログにも書いたが、「フラガール」を育て上げた常磐炭坑は、聞いた話だが、民間レベルで離職者対策をしっかりとやっていた。ハワイアンセンターもそうだが、陸送の会社、電算の会社などなど、炭坑離職者を受け入れるための器をしっかりと作っていた。石炭産業という部門をリストラし、観光産業、運輸産業など新たな産業をクリエイトした。先生が言うリストラは、こういうことなのだろう。まさに創造都市、小生がこれから理論構築していくための一助となった。

 産業構造を転換していくことは、大きな犠牲、労使の理解、未来への展望など、様々な要因のクリアしていかなければならない。
 今日の講演で先生が言っていた。「夢」。
 常磐ハワイアンセンターは、夢が現実となることを、関わった人たちが信じたこと尽きる。

 創造的なまちづくりを目指すとき、大きいことを考えなくてもいい。ビジネスベースで、いかにクリエィテブなことができるか、その所作が、生産の新たな再分配を可能にしていくのではないかと思う今日この頃である。

 地域の雇用対策として、「企業誘致」というのは大きな要因となっている。ただ、リーマンショック以降、企業のスタンスというものが見えてきた。彼らは、ビジネスベースである。高度経済成長時代であれば、「義理人情」というのもあったのかもしれない。常磐ハワイも「一山一家」という思想が定着していたので、ある意味、「義理人情」の部分もあったのかもしれない。企業としてみれば、今は、ビジネスベースに合わなければ、支出の大きな要因である「人件費」を如何に抑えるか、まず、それを考える。海外移転というのも、生き残り策としては大きな選択肢である。

 今日の講演で、「ゾンビ企業」という言葉もあった。小生、いつも思っているのだが、国が補助制度を作り上げた産業は、殆ど全て衰退している。きつい言葉で言えば、補助に甘えてしまって、補助をいただくための仕事になってしまい、本来の補助の本旨を忘れてしまっている。金の出し方がまずい。補助金をもらうための作業になっている。本来ではない。
 いま、小泉構造改革が見直す方向で動いている。確かに、セーフティネットの不十分さは否定できない。しかし、弱者保護を一歩間違えると、ゾンビ企業を生み出すことになる。

 だからこそ、産業振興策の明確なビジョンが求められる。そこで大切なことは、「失敗した人が、次のステップとして、成功できる」という明確なビジョンを示すことだろう。

 その時、思う。
 文化に寄る「創造型産業」の育成。これが、都市の生きていくための産業振興策だと思うのだが・・・。/font>
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