おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

「第三阿房列車」 内田 百著

2016-01-12 21:45:56 | 雑感
 「第三阿房列車」、百鬼園先生は、ヒマラヤ山系君と長崎、房総、四国、松江、興津、不知火へ。

  

 長崎の旅、東京駅では、いつも見送りに来る「見送亭夢袋」さんがやって来て曰く「どうも、どうも」。それについて百鬼園先生は論じる。
 『役所の彼の周囲の諸君は「どうも、どうも」と云う。・・・何の事だか解らないと云う程の事ではない。あな、ああ、おおなどの間投詞の代用であろう。しかし以前はこう云う風には云わなかった。矢張り人心弛緩の一つの証左かもしれない。』
 確かに、小生も含め、「どうも」という言語を何気に発してしまっている。改めて考えてみると、「こんにちわ」とか、ある意味「毎度」という言葉もそれに合うのかもしれない。

 房総では、面白いルート設定になっている。
 『初めの日に千葉を通って成東へ出て銚子へ行き、次の日に銚子から成田を廻って千葉へ帰ってくるので、そっちの側に楕円を一つ描くことになる。・・・千葉から出て千葉に帰るもう一つの楕円を、東京湾沿いの内房州と太平洋岸の外房州とで描くから、楕円が二つ出来て、千葉を鼻柱とした鼻眼鏡の様な旅である。』まじまじと千葉の路線図を見ると、確かに、百鬼園先生が言う通り、楕円が二つできる。小生の大人の休日倶楽部フリーパスの旅、今回は、五井から「小湊鐵道」と「いすみ鉄道」経由で大原へ、その後、東金線・総武線経由の佐倉、こんな感じで、百鬼園先生とは違った楕円を描く旅である。そして、面白い一説、」ヒマラヤ山系君が「犬吠崎と云うことを知っていますか」、「歌を歌って調子が外れるのがいるでしょう」「そう云うのを犬吠崎というのです」。なるほど、犬吠崎は、銚子(調子)の(が)外れにある。いわゆる「音痴」である。これは受けた。

 この本を読んでいると、昔懐かしい国鉄の仕草や駅名を知ることが出来る。小生が平駅のホームで観ていた光景、駅職員が大きく手を回して運転手か車掌から丸い輪っかを受け取る。それで、列車の発着などを確認して混乱がないようにしていた。「特別急行本来の速さになって、途中の駅を飛ばして走る。・・・・その遠ざかっていくホームの端に、駅長や助役の服装をした人の姿が、こっちを向いて起立し、足を揃えて通過した列車を見送っている。」いわゆる「指さし確認」なんだろう。でも、今は、知る限り、通過列車に駅職員はホームには立っていない。

 興津の旅では、百鬼園先生が学生時代、郷里の岡山に帰る自分の思いで。「郷里の岡山に帰省する途中通った時分には、清水と云う駅は無かった様な気がする。・・・・清水は昔の江尻駅だそうで、・・・。その頃は東海道本線に横浜と云う駅はなく、今の横浜駅の在る所は平沼駅であった。・・・そんな事を云い出せば京都と云う駅もなかった。・・・今の京都駅の在る所は七條駅であった。大阪と云う駅もなく、梅田駅であった。」時の流れを感じる。生活に密着した地名が駅名になっていた様だ。そういえば、平駅もいわき駅になってしまった。小生の心の中では、未だ「平駅」である。

 百鬼園先生の「阿房列車」を読んで、改めて、旅をしたくなってしまった。本を読みながら、パソコンのグーグルマップを眺め、どの様なルートで百鬼園先生が旅をしているか、ワクワクする。
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呑兵衛たちの月9 その273

2016-01-11 22:47:05 | 
 今年最初の三連休。
 土曜日は、前日の酒呑みの余波でおとなしく生活。日曜日は天気も良かったので、布団を干した。本日・月曜日は、久しぶりに、ひたちなか・ジョイフル本田へ。ブルーベリーの植え替え用の土など購入。ブルーベリーは、土壌を酸性にしなければならないので、気を遣う。昨シーズンは、寒肥をしっかり施肥したので、良い具合に実をつけた。今年も期待して、地植えのブルーベリーには施肥、鉢植えのものは植え替えをしよう。その他、諸々、寒肥をしなければならない。実が成り、食せるものは、しっかりと育てよう。

   ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月9、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。

 今日は、秋葉原、類氏は東京メトロ・秋葉原駅で下車。電脳の街、小生、新しくなってから、乗り換えこそすれ、一度も下車していない。以前は、よく電気街で値引き交渉をしながらオーディオを買っていたが、今はどうなんだろう。「価格.com」というサイトがあるので、そこからネット購入してしまうものもある。面白みに欠けるかもしれない。
 そんななか。類氏はまち歩き。類氏は昭和通りから路地へ。「Akiba 卓球スタイル」は卓球場。類氏、やったことはないとのことだが、一応、しっかりとラリーをやっている。そう言えば、小生の愚息、中学校の卓球部時代、小名浜方面の卓球場で特別な練習をするために送迎した。以前は卓球に興味がなかった小生も、愚息が卓球をやるとなると、テレ東の世界卓球も観てしまうほどになってしまった。
 卓球終了後、喉が渇けば、ラウンジでビール。いわきの面々は、卓球場には自家用車で来るので、終わった後の一杯は出来ないと思われる。江戸は公共交通。楽しみのプラスアルファーがある。

 暗がりになり、路地を彷徨う。赤提灯に縄のれん、創業は平成元年の「俵や」へ。カウンターには大皿に酒の肴が並ぶ。
 先ずは「生ビール」、カウンター席は100円引きで432円。座するならカウンターがお得のようだ。お通しは「マグロのぬた」324円。今回は、お隣に座っている御常連にやっかいになっている。御常連注文の「タコブツ」1,080円、1人前であるがボリュームがある。タコはモロッコ産で良い味だ。類氏はアンモナイトのようなタコ足をゲット。暖まりたくなった類氏、焼酎へ。「さつま木挽」のお湯割り432円、で、ボトル2,700円も注文してしまった。
 お隣の御常連はまたまた肴を注文。「メバチマグロの特大カマ焼」756円をお裾分け、ポン酢でいただく。店主お勧めの「豆アジの唐揚げ」432円は店の一番人気。「鳥レバー煮」432円は、しっかり血抜きをして下処理をした絶品、甘辛である。先程来の御常連、類氏のため焼酎お湯割りをつくってくれた。袖すり合うも・・かな。御礼の意味も含めて、焼酎のボトルにサインしてプレゼント。
 「麦焼酎の午後の紅茶(無糖)割」は486円、以外といけるそうだ。そして、〆の肴、「豚たんコロコロ焼」486円、野性味のある料理で満足。

 本日は、「酒縁」を感じることが出来た類氏であった。

 2016年になって、早くも11日が過ぎた。時の流れが速い。月末は、大人の休日倶楽部、房総で暴走する。
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海幸(常磐湯本町)

2016-01-10 12:02:42 | グルメ
 先日、東日本大震災後に苦労を共にした仲間と、恒例の新年会。新年会は、だいたい、常磐線・湯本駅近く「海幸」で行っている。

  

 今回は、急遽、体調不良などで参加できなかった仲間もいたが、いわき駅発17:55の水戸行きで湯本まで。何度も言うが、この店のボリュームはすごい。今回は、セットの金額を少しアップさせ、「量より質」でお願いした。

 相変わらず、すごいボリューム。

  だし巻き卵
  

  アンコウ鍋
  

  舟盛り
  

  煮魚
  

  ウニの貝焼
  

  アン肝
  

  カニのグラタン
  

  カマ焼き・メヒカリ唐揚げ
  

  その他もろもろ。これだけ食しながら呑むので、悪酔いはしない。食べ残したものは、パックをいただいてお持ち帰り。十分満足である。
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呑兵衛たちの月9 その272

2016-01-04 21:47:15 | 
 年末年始の休みも、あっという間に過ぎ去り、本日は仕事始め。休み中は呑み喰い中心の生活、体が重くなってしまったような気がする。昼休みのルーチン、散歩の少し長めに歩いた。呑み過ぎの感もあり、昨日、久しぶりに酒を抜いたら、今日の調子はイマイチ。慣れないことはしない方が良いようだ。

  ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月9、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。

 今日は、京成・立石。最近では、再開発でディープな趣が無くなってしまうような話も聞いているが、相も変わらず「酒場の聖地」、昭和レトロを感じる。
 まち歩きでは、塀に動物が描かれているお寺、本堂の前には、狛犬ならぬ狛恐竜。住職曰く、敷居を低くするためにこのようにしているとのこと。本道の中も一興。住職は天文愛好家で、プラネタリウムがある。仏教を知ってもらうために、プラネタリウムを使って、星座を見ながら仏教の教えを説いているようだ。一応有料のようで「プラネターリアム銀河座」大人1,000円。

 暗がりになり、「小料理 さくらい」へ。創業20年、主人は元公務員。地酒と創作料理の店である。日本酒を売りにしているお店のようで、御常連も既に日本酒をやっている。
 ホワイトボードには全国の日本酒。始めに主人曰く「ここは、徳利やお猪口は酒ごとに変えないので、気になるときはチェイサーの水を使ってほしい」とのこと。これを理解して、まずは、栃木の地酒「鳳凰美田 純米吟醸 無濾過原酒 冬季限定」850円。がつんと来る酒とのこと。
 お通しは「ブリ大根」300円。肴は、お勧めの「笹身ユッケ風」450円、笹身を湯通しして特製タレで和え、卵の黄身をのせ、ユッケ風。黄身がまったり感を醸し出す。お次のお酒は、島根の地酒「月山 純米吟醸」850円。蔵の後継者の名前がラベルになっている。搾りはふなくちのようだ。次の肴は「牡蛎のみぞれ煮」650円。牡蛎の旨味と大根おろしのコラボ。日本酒に合う肴が続く。
 次の酒は、長野の地酒「十六代九郎右衛門 純米吟醸 生原酒」850円。長野の酒にしては甘く感じる、は類氏談。「銀だらの煮付」750円、見かけは濃い味付けのようだが、食感みずみずしい。日本酒は進む。三重の地酒「作 純米」850円は限定品。親しみやすい味。
 〆には「クリームチーズカニ味噌のせ」550円。
 主人が元公務員というのが親しみを感じる。立石、一度訪れたい街だ。

 明日は、所用があって仙台へ。年末に、仙台・阿部酒店で、必要となる日本酒は仕入れてきたので、どこかで肴系を探してみようと思う。
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謹賀新年

2016-01-01 21:45:44 | その他
 皆さま、明けましておめでとうございます。


 新しい年を迎え、間もなく22時間が過ぎようとしています。

 新しい年は、いつものように、BS-TBS「年またぎ酒場放浪記」で迎え、そして、恒例、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。

 今年の指揮者はヤンソンス。新しい曲にも挑んだようです。

 明日は、東京から弟一家がやって来ので、肝臓を駆使して、楽しい一時を過ごしたいと思います。
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