けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

コメント

2012-04-26 22:01:16 | football

メディアには、口もきかないだの険悪な中だの、散々な言われっぷりのカピタン・イケルとモウリーニョ。たぶんPK前のシーンだったんじゃないかと思います。グッとくる画像ではあるんですが、「監督、そこ(=イケルさんの貴重な髪の毛)はつかんじゃダメ」と切実に思ったのも事実……。

イケルはペナルティで2つストップ、120分の試合中も、大ピンチの場面で落ち着いてボールを弾き飛ばし続け、やっぱり大舞台に強いサン・イケルっぷりを見せてくれました。試合中の頼もしさに加えて、心強いというか勇気づけられたのは、試合から数時間後にイケルがFBに載せた、下のすごくポジティブなメッセージ。PKをはずして落ち込んでるであろうカカと一緒の画像付きでした。

イケル・カシージャス via FB
「残念だよ、アミーゴのマドリディスタたち。ミュンヘンへの小さなワンステップを手に入れられなかった。来シーズン、僕たちはまた挑戦していくつもりだ。今はただ、リーガ・エスパニョーラのことを考えるよ。君たちのサポートで、それはもっと楽になるだろうから。この痛手を受け入れるのはつらいけれど、もっと強くなって立ち上がるよ。ファンが勇気づけてくれたことに感謝する。そして何よりも、とてもつらい時にあっても勇敢なクリスチアーノ、セルヒオ・ラモス、そしてカカに、大きな感謝を! 君たちはすごいんだ! 誰もそれを疑わないよ。Hala Madrid!!!!」
(文末がほとんど!!!なんですけど、減らしました)


グティ(試合直後のTwitter12)
「日々、俺のレアル・マドリーをもっと好きになっていく。白であること、このチームが誇らしい。仲間のセルヒオ・ラモスを励ますよ、俺はいつでもお前の傍にいる。」


アルバロ・アルベロア(Twitter12
「やあ、皆。昨夜はドーピングコントロールにあたって、試合後に書き込みができなかった。とてもがっかりしたけれど、でも前へと進むよ。
皆のサポートに感謝している。それが僕たちを進ませ続けるんだ。クリスチアーノ、セルヒオ・ラモス、カカに大きなハグを。君たちは最高だよ。」


ジョゼ・モウリーニョ
私のことよりも、選手達のために悲しい

「これがフットボールだ。うちの子たちはファンタスティックで、驚くほど素晴らしいメンタリティを備えていた。しかし我々は、先週末は「バカンス」状態だった偉大なチームと戦ったのだ。その一方で我々は、リーグの中でも最も重要な一戦を戦っていたのに。こうしたことは、既に過去にも、私がリバプールと対戦した時に起きた。この時点までで、リーガで他のチームにもっと勝ち点差をつけていなかった我々に責任がある。少し足りないものがあったのだ。今日の試合は、闘志あふれるもので、非常に戦術的で、とても強い感情を引き起こすものだった。2-1になったところから、チームはミスを犯さないようにしていた。」
「本当にビッグゲームで、最終的に我々は悲しむことになり、彼らは喜ぶことになった。2年前には、私はピッチに飛び込んでいったが、一方で嘆くことになったのはバイエルンだった。」
モウリーニョは、来シーズンもこのチームを率いていくつもりでいることをはっきりさせたが、またフロレンティーノ・ペレスの意向もあることを示した。
「何か私の頭の中にあるとするなら、それはこの人々とタイトルを勝ち取ろうということだ。このチームの一団には、成長するだけの大きなスペースがあり、それはクラブについても同じこと。時間の経過にしたがって変化していかなければいけないからだ。皆のメンタリティは、コミュニケーションや思いやりを持つことで、少しずつ変わっていくはずのもの。そして、もしこのクラブやこの子たちが、私がさらに何かをもたらすことができるだろうと信じているなら、私はそう願っているが、私は続けていくつもりだ。」
モウリーニョはまた、延長が終わった後に起きたことについても話した。
「通常であれば、ペナルティの間は苦しいものだ。しかし私は、私のことよりも、選手達のために悲しい気持ちでいる。これは辛いことだ。今は、強くなるべき時だ。昨シーズン、我々はコパを手にし、多くのことがあったトーナメント(CL?)は制覇できなかった。現在、我々はリーガを手にできるところにいる。あと6ポイントだ。そしてさらに別のステップを踏み出すことになるだろう。私はこの人たちを自慢に思う。批判することなどなにもない。このチームと共に仕事をすることに、満足を感じているよ。フットボールとはこのようなものなのだ。」
クリスチアーノ・ロナウドのペナルティのミスについて質問を受け、モウリーニョはこう答えている。
「誰かが失敗しなければならないものだ。失敗するのは、蹴った者だけだ。私は、クリスチアーノがメッシより優れているかどうかとか、その逆だとかいう、極端な意見を持つ人間ではない。2人ともに特別な選手だ。今シーズンは、クリスチアーノの方がずっと良いと思うが。今日はクリスチアーノが失敗した。昨日、メッシが失敗したように。それでも人生は続いていく。我々が足りなかったのか、ノイヤーが優れていたのかはわからない。しかし2時間に渡って限界までプレイした後で、ペナルティに立ち向かうのは簡単なことではない。選手達は、信じられないくらいの緊張感の中で、動物のように戦ってここに至ったのだ。」
ペナルティの可能性があったグラネロのプレイについては「私は見ていなかった。ホイッスルが吹かれた他の2つのも見ていなかった。そう言うのがマドリーだ。私には、これまでのCLのセミファイナル暦の中で、決定的な例(吹かれるべきものが吹かれなかった)がいくつかあったが、しかしこの試合をそこに含めないようにしたい。今日の試合は、この先5年の中で私が語っていくようなものだ。昨シーズンのCLセミファイナルや、ボールが入ってなかった試合のようではなく(リバプールと対戦した時)。」
「バルセロナは、チェルシーと戦う3日前にクラシコを戦わねばならなかった。これは本当に厳しいものだ。イタリア時代、私は、チャンピオンズの試合の前のリーグ戦を金曜日に開催するように働きかけた。ここでは、私の意見は価値を持たないようだ。しかしバイエルンは勝利し、私は他のために少し喜ぶことも学んだ。ただ、彼らにファイナルで勝ってほしいとは思ってない。私はブルー(チェルシー)だから。ただ素晴らしい試合を期待する。」
「ロッカールームは、誇りを持って活気付いている。すべてを出し尽くしたのなら、落ち着いて家に帰ることができる。選手達に隠れる理由などない。」
最後に、カンプノウでのチェルシーの守備的な戦い方を公然と非難する人々を、激しく批判した。
「2年前のインテルに対するのと同じように、チェルシーの試合を非難する人々がいるが、そういった人間は、努力がどういうことか、戦術がどうかということを知らないのだ。何も知らない。私は、誰がヒーローかを知っている。チェルシーは、ファイナルに進出するに値するのだ。」
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各所できちんとした日本語になっているインタビューが読めますが、自力で載せておこうと思いまして。
敗退が決まった瞬間は、試合があまりにもな展開でグッタリしてしまい、「負けたな」と思うくらいでなかなか実感も沸きませんでした。が、こうしてインタビューとか試合後コメントとか見ていると……やっぱり心の琴線に触れるというか、じんわり来るものがあります。まだ乗り越えていかないといけない問題はいろいろあるけだろうけど…乗り越えて、いいチームになっていってほしいなあ。

試合は、立ち上がりから一気に点を取った後は少しペースが落ちて、受身に回ってしまった感じ。マドリー側もペナルティを取られて決められ、結果がイーブンになった後は、モウリーニョのインタビューにあるとおり、ミスを犯さないよう慎重になっていった感じがしました。残念だったのは、試合直後の感想にも少し書いてますが、試合を決めに行く、点を取る冒険をしなかったこと。90分の中の後半も、攻撃の選手達も常に守備に入ることを意識しているような、慎重で無理にいくような空気もない。ラスト15分か10分かで、ギアを入れ替えて攻撃に転じるような動きがあるかも、と期待していたんですが、それもなく。パスを回せるスペースもできてきてたし、何度か決定機に近いチャンスは作っていたのに……。


膝をつき、PKを凝視するモウリーニョ

また来年

2012-04-26 06:55:46 | football
11/12 UEFA Champions League Semi Final 2nd-leg
Real Madrid C.F. 2-1 (PK:1-3) Bayern

マドリーのゴール:クリスチアーノ(5=PK, 13)

画像:120分
画像:PK、試合後

選手、監督、コーチ陣、スタッフ、見ていたマドリーファンの皆様、お疲れ様でした。
ここまでやったんだから仕方ないという思いもあり、しかし重苦しい90分の中のどこかで、攻撃のスイッチを入れて絶対に点を取りに行く、という冒険をしてほしかった思いもある。絶対に信頼している先発選手だけじゃなく、もっと控えの選手も広く使えるようになっていってほしい。
とりあえずリーガは絶対に取ろう。んで、来シーズンまた、デシマを狙っていこう。

しかしまあ、疲れました……会社行きたくないー。