けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

評価の方向

2009-03-02 22:34:19 | football
08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 25
Valencia C.F. 1-2 Real Valladorid

バレンシアの得点:カピタン・マルチェナ・謎の波パフォーマンス(73)
バジャドリの得点:ホナタン・セスマ(6)、また入れる方向を間違えたアルビオル(31=p.p.)

ま、周知の事実ですが、負けました。なんかもう、失点試合が続いている中で、「今日こそ失点せずに試合をコンプリートしよう!」と思って試合を始めて、たった5分で先制を許すとか、もうだめだああああああ。

選手たちが、失点が続いてることを意識しすぎているのが、一番の問題かもしれません。連続失点など気にしていないチームであれば、たとえ開始5分か6分で失点しても、気持ち的に立て直すことができるはず。でも今のバレンシアでは、ダメです。ピボーテと最終ラインが腰が引けてしまっている。守備にばかり意識が向くようになっていて、でもじゃあちゃんと守れているのかというとそうではなく、ただボールがくるのを怯えながら待っているという感じ。間合いを詰めて抜かれるのが怖さに、バジャドリがボールをもっているのを見ながら、プレッシャーをかけに行けない。行けないのか行かないのか。このピボーテとディフェンスたちは何のためにいるんだ……。前半は、ひたすら怯え、ゴールを2つ献上して終了。

後半、15分頃の3人一挙換えで、ようやく持ち直した感じがありました。ピボーテが、守備のマヌエル・フェルナンデスと、攻撃のミチェルに代わった、という見方で良いでしょうか。ミチェルはもう少し前なのかと思いましたが(実際、入ってすぐは前目だったと思う)、最終的には、ピボーテの一角というポジションだったように思います。
ビセンテが入ったのも、この試合の流れを変えるには良かった。マタもシルバも、それが悪いとは言いませんが、サイドに開いてボールをもらっても、純粋にサイドからクロスを上げるよりは、中に切れ込んでくることが多い。うまく言えませんが、サイドに開いたなら中にクロス、というシンプルな考えのほうが、この試合には良かったんだろうな…と思うのです。後付ではありますが、モリエンテスならホアキンビセンテで最初から行っても良かったのでは、と。
これが、ウナイ・エメリがあまり好きになれない理由のひとつかもしれない。攻撃については最適の組み合わせを考えるというよりも、単に個人の、ウナイ・エメリが評価するところの能力で、良い選手を上から選んでいる、といった印象があるのです。常にビジャ、マタ、シルバ、ホアキン…なのは、確かにそれが最適だといわれればその通りだと思います。ですが、「組み合わせの妙」といったものがあるのは、どのチームを見てもわかること。スペインらしく、サイドからのクロスに中で背の高いFW…なんてのは、今となっては確かにやや時代遅れなところもあるかもしれませんが、それはそれで1つの攻撃オプションなのに。おそらく、守備の強化に一生懸命で、攻撃にまで頭が回っていなかったんだろうなあ、なんて思ったり。

この試合、先発フル出場のモリエンテス。この試合を実際に映像で見るより前に、スコアも得点者もわかっていました。その時点で私が思ったのは、「1トップのデランテーロでフル出場して、敗戦、無得点であるという結果は、デランテーロに責任がある」ということ。どんなにボロボロの試合であっても、いくつかあったであろうチャンスをセンターフォワードが決めていれば、流れは変わったはず…と。
そして、先ほど試合を見終わりました。個人的な感想。この試合のモリエンテスは、良いほうのモリエンテスです。できの悪いモリエンテス、というのは、試合から消えます。出てたのかどうかすらわからないくらい、ボールにもパス回しにも絡めません。しかしこの試合では、ポストとして、精度の悪いロングボールをチャンスのある場所に落とそうとするとか、多少無理なポジションでもヘディングで競りに行くとか、前線からの守備できっちりタックルしに行くとか、多かったとはいえないチャンスでシュートまで持っていこうとするとか、仕事はしていました。もちろん惜しかったチャンスは決めなければならなかった。前半の、2失点目の少し前に、ダイアゴナルに走って抜けたところとか、決められそうだった。走りはじめに少し躊躇があった感じで、イメージどおりに動けなかったのは残念。

チーム最高のゴレアドールたるビジャが不出場の試合で、その代わりとしてチームを勝利に導けるような貢献ができなかったのは、確かにモリエンテスの力が足りないからなのかもしれない。でも、バレンシア公式の「バジャドリ戦で最も良かった選手は?」アンケートで、モリエンテスが最高得票をもらっているのを見て(今のところ)、仕事は評価されてたのか、と思ったのも事実。ちょっとうれしかった。


とはいえ、負けは負け。アトレチコがバルサに勝ったのを喜んでいたら、バレンシアはそのアトレチコに順位を抜かれて6位になってしまいました。もちろん、常に4位をキープする必要はなく、最後の最後でCL圏内を手にできれば良いだけですが、そうするためにはこれ以上の脱落はしたくない。止まれ~失点~。


ちょっと全体に文章がくどくどしてるのは、リオハなんぞ飲みながら試合を見ていたため。お許しを。


回復トレーニング
月曜日はそのままお休みではなく、回復トレーニングだったバレンシア。負傷中のレナンやアングロに加えて、バジャドリ戦に先発した選手のうち、アルベルダ、シルバ、マドゥロは室内でケアを受けていたとのこと。バラハとカルレトは、個人的な事情によりトレーニング不参加。
先発した選手のうち、セサル、マタ、モリエンテス、モレッティ、アルビオル、マルチェナ、ホアキンは回復トレーニング。それ以外の選手は、通常のトレーニングだったと思いますが、人手が足りないのでカンテラから9人がトレーニングに加わりました。
火曜日は休養、水曜日はダブルセッションの予定。



ホアキン、こういう赤い特攻服みたいなの、どこで買うんだろう。いえ、別に買いたいわけじゃないんですけど。


月曜朝の一枚

2009-03-02 06:40:13 | football
緒言
バレンシアの試合はまだ見ていません。スコアは見ちゃったけど。でも今は何も言うまい。

何も言わないぞー。


場所が違う
イタリアはミラノの街、ジュゼッペメアッツア。インテルナツィオナーレ・ミラノvsASローマの試合にて。


ラウルさん発見される。マメンの隣はフィーゴの奥さん


家でアトレチコvsバルサ見るんじゃなかったんですか、ラウルさん。どこかのスタジアムに行くなら、ビセンテ・カルデロン行けば良かったのに。


アトレチコ、ありがとー!
来週もいい勢いで来そうだなあ……

カピタネス・ゴレアドーレス

2009-03-01 10:11:27 | football

けっこう得意げ。

08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 25
Real Club Deportivo Espanyol de Barcelona 0-2 Real Madrid Club de Futbol

マドリーの得点:2011年までとかケチくさいこと言うなグティ(69)とラウル(73)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ
MF:ラス、ロッベン(77、サビオラ)、スナイデル(60、グティ)、
FW:ラウル、フンテラール、イグアイン(60、マルセロ)

前半はいろいろ眠かったので後半から。

というかこの先発を聞いた時点で、これでは前が大混雑なんでは…という印象を受けてました。ラウルが思い切り下がってましたが、実際うまくいってなかったな。前目の選手で小さなパイを食いつぶしあってたような。後半に選手交代で中盤が入り、それなりに形になったように思います。
負傷から復帰して3試合目、ようやくグティの調子が出てきました。まだ動きが緩慢だし(前からか?)、エスパニョールのプレスが落ちてきた頃だったというのもあるかもしれませんが、スルーパスが良い感じで通ってました。奥寺さんの「グティに渡しておけばいいんですよ」のとおり、攻撃の組み立て、配球に余裕が出てきてました。
先制点は、そんな調子に乗ったグティさんがエリアの数メートル手前でファウルを受けて、上手に倒れて得たFK。グティは、足元うまいくせにあまりFK蹴ったりしないのですが(これまでのマドリーでは他に蹴る人が山ほどいた)、本日は直接FKでゴール。バーに当たったりカメニに当たったりしたわけですが、ゴールはゴールです。間違いなくグティのゴールです。真っ先に飛びつくのはセルヒオ・ラモス。
2点目は、グティから左のマルセロに出て、バランスを崩しながら折り返したところを、後ろから走りこんだラウルがダイレクトでゴール。真っ先にとびつくのはやっぱりセルヒオ・ラモス。前節のと似てますけど、前節より力強いゴールでした。でもラウルが後ろから走りこんでくるって。どうみてもラウルの動きは、「ピボーテの攻め上がり」としか見えませんでした。まったくこの人はなんて人なんだろう……。試合がうまくいっていないときの常でボールを触りに下がってきているというよりも、今日はもうラスの相棒がラウルなんでは…というような動き。攻め上がっていったセルヒオ・ラモスの後始末で、右サイドの守備のカバーにも何度も入っていたし。前が混んでいるのでエリア内に入るのはそんなになかったと思いますが、下がり目にいると思いきや、エリア付近でシュートも狙う。ポジションは「ラウル」としか言いようがない。
ということで、退団時期宣言をしてしまったカピタネス2名が、低調で危険なにおいのする試合を、決めてくれました。暫定でバルサまであと4ポイント~。

その他おもったこと
○サビオラ、久しぶり…元気でしたか。かわいそうなくらい日干しになっていたサビオラの虫干し、正直なところ何かができたとは思いませんが、4ヶ月近く仕舞い込まれていたデランテーロの久々の出場ですから、何も不満はありません。次の試合でももっと使って、CL用兵器として磨きをかけておいてほしいです。
○ロッベンなあ。アクセントとしてならこれ以上ない選手だと思います。でも、良くも悪くも全体の攻撃リズムとは違う選手なので、攻撃の多くをロッベン頼みにしてロッベンが止められてしまうと、どうしようもなくなる。先発より途中出場のほうが良い、とまでは言いませんが、どうにかして、ロッベンをアクセント的な存在にした攻撃の組み方を考えてください。
○奥寺さんにはあまり好かれてませんでしたが、マルセロいいよー。
○ラウルはこれでリーガ15点目。リーガエスパニョーラの歴代ゴール記録で5位に並びました。
○フンテラールにはまだまだ時間が必要。
○ペペとスナイデルは、次節(デルビー・マドリー)有給休暇
○ワイドオープン氏、エインセをアインセと言いかける。ヘインセだったら正解にしたのに。
○ワイドオープン氏、CL敗退濃厚とか言うな。フォローしても同じだ。


ラウル・ゴンサレス・ブランコ
バルサとのクラシコで敗れた後、僕たちは目標に向かって、1試合1試合を積み重ねてきた。バルセロナとの距離を縮めることができるのは、すべての勝ち点を手にすること以外にない。今僕たちは、バルセロナを難しい立場にする、良い状況にあるんだ。
今日、僕たちは素晴らしいリズムを維持した。チームはこの試合を十分に完遂した、特に水曜日に力を尽くした後では何よりのことだ。明日は休養を楽しんで、テレビでアトレチコ対バルサの試合を見るつもりだよ。でも、バルセロナは、すぐれた監督がいるすばらしいチームで、どの試合も困難であるということを忘れる必要はない。

ホセ・マリア・グティエレス・"グティ"・エルナンデス
この試合をものにできたことで、俺たちはとても満足している。そして、俺のゴールがそうできたこと(勝利)に貢献したのも本当だろう。本当に最高のタイミングで決まったと思う。俺たちにはゴールが必要だったからだ。そしてラウルのゴールが落ち着きを与えてくれた。俺たちは落ち着いているし、唯一望むのは、明日アトレチコが勝ってくれることだけだ。



おまけ
ウォーターマークが入るのが面倒で、普段Getty Imageを見たりはしないのですが、たまたま、


この2人は音楽の趣味が合うのかー。