結局マドリーの試合を見てしまいました。WOWOWのせいで、結果・経過等の情報断ちを心に決めていらっしゃる方は髭イケルのアップ画像から下は、ご覧にならないようにお気をつけください。(放送が終わったのでヒゲイケルは小さくしました。アップ画像を眺めたい方はサムネイルからリンクしてます)
Liga Espanola 1a division Jornada 7
Real Madrid C.F. 4-2 Real Valladordid
マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(14、18)、マルセロ(45+1)、イグアイン(81)
バジャドリの得点:ナウセト・アレマン(29)、マルキートス(55)
GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、アルビオル、マルセロ
MF:ラス、シャビ・アロンソ、グラネロ、ファン・デル・ファールト(74、イグアイン)
FW:ラウル(84、ドレンテ)、ベンゼマ(74、カカ)
報道どおり、ベルナベウのパルコにはジダンが姿を現しました。が、ジダンよりもカメラによく抜かれていたのは、クリスチアーノ・ロナウド。スタッフ(メイドさんみたいなお姉さん)が持ってきてくれたらしいおやつを食べながら(しかもこぼしたものも拾ってちゃんと食べる。えらい。)観戦していました。全部見られてるから気をつけてね。
さて試合。箇条書きではないですが、一応時系列っぽい感じです。
結局カカはベンチスタートで、ファン・デル・ファールトが中盤左として出場、右にグラネロ。これまで何度かあったように、左にぎゅうぎゅう人が寄ったり、中が混雑したりしない。どちらもサイドに張り付いているわけではなく、グラネロは中から左まで行くし、VDVも中に入ったり最前線まで行ったりしているのですが、でも、わりとバランスが良かったと思う。
前半、印象が良かったのはグラネロ、ラウル。グラネロはよくボールに絡んでいたし、もちろんラウルも。この動きが良い2人で先制点。右サイドからのグラネロのクロスを、ラウルがヒールかな、さらっと流し込んでゴラッソです。さらにその5分後、ここまでほとんど上がっていなかった(と思う)マルセロが、スピードに乗って上がって折り返したクロス、これに中央に走りこんできたラウルが勢いそのままにシュート、2点目。攻撃のボールの回りが良い上に、前半20分もかからずに2点を取り、しかも2点ともラウル、と実に良い流れ。久しぶりに、マドリーの試合が楽しかった。この辺りまでは。
前半29分に失点します。これはFKを直接決められてしまったもので、狙ったのか?というような、ゴールポストに当たった強いボールが跳ねて反対側のネットに入る、というゴラッソ。これはイケルでも止めようがないし、仕方ないとしか言えませんが、その後がなー…。しばらくバタバタしてしまい、バジャドリに簡単にエリアまで持っていかれるシーンがいくつか。結局前半はそれ以上失点はせずに済みましたが。
前半ロスタイムにマルセロの追加点。左から中へ切れ込んできて、右脚でこれもゴラッソ! 3-1。ゴールしたマルセロは揺りかごをしながらベンチまで走って行き…カカかイグアインかな、一緒に喜んでたのは。他の選手たちもベンチ前まで来てゴールを祝福していうるうちに前半が終了し、皆そのままロッカールームへ。
後半、交代なしでスタート。グラネロやVDVにチャンスがあり、良い立ち上がりかな…と思いきや、またも失点。シャビ・アロンソのミスパスがマルキートスに渡り、ペペが交わされ、アルビオルとセルヒオ・ラモスは間に合わず……。そしてまたこの後しばらくの間、バタバタしてしまいバジャドリに攻撃を許す時間が続く。守備がバタバタするだけでなく、前半良かったグラネロなども存在が薄くなっていってしまいました。なにしろ1点差ですし、かなり微妙な雰囲気が続く。
後半が始まってしばらくして、イグアインやディアラが、その少し後にカカが、ウォーミングアップへ(ピッチ脇のお客さんたちから拍手をもらっているのが何か良い)。この中から最初に交代で出たのは、イグアインとカカ。でも、結局この交代までにだいぶ時間がかかりました。あまり良くない時間が続いていただけに、もう少し早めに代えたかったとも思うのですが、何しろ2人とも南米帰りなだから、配慮したのかなあ。カカはVDVと、イグアインはベンゼマと交代。
この試合のVDVは、けっこう良かったと思います。ドリブルでボールをキープして柔らかいパスとか、前へ出てシュートとか、守備の意識もあった(簡単に交わされるところもあったけど)。得点という結果がほしかったかもしれませんが、らしいプレイができたんじゃないかと思います。ベンゼマは、何かが悪いということもありませんが、目だって良いところが見られなかった。何かまだ、どう使ったら良いのかがわかりづらい気がします。
で、結局この交代から5分後に4点目、イグアインのゴール。これがまた良いゴール。シャビ・アロンソからの長い、ダイアゴナルのクロスがバジャドリの最終ラインを抜けてイグアインに渡り、イグアインは前へ出てきたGKの頭の上を、ふわっと越すバセリーナ。きれいでした。イグアインは、このまま調子を上げていけるのでは、と期待。
残り10分を切ったところで、スタンディングオベーションで送り出されたラウルに代わって、ドレンテがIN。この後は、オフサイドラインを破られて(アルビオルが微妙だった)打たれたシュートを、結局ゴールライン上でアルビオルが何とか止めるというマッチポンプなシーンもありましたが、スコアは変わらず4-2で終了。
試合を見て楽しかったかといわれれば、(最近のマドリーの試合の中では)楽しかった方だと思います。良かったところもあったし、悪かったところもある。中盤の守備があまり効かなかったようだし(ラスもシャビ・アロンソも疲労かなあ)、良いリズムを1試合続けられないという欠点は、開幕以来ずっと続いているように感じます。でも、代表戦の後がいつもあまり良くないこととか、負傷者が増えていることとか、そういうことを考え合わせると、とりあえずは、勝って良かったといいたい。次はミラン戦です。
711
試合がどうこうよりも、今日はとにかくラウルの日。この日、ラウルはレアル・マドリーのユニフォームを身につけて通算711試合目になりました。既に106年間のクラブ史上の最多記録となり(CLマルセイユ戦で達成)、それを伸ばし続けています。試合前にはフロレンティーノ・ペレスとバルダーノがピッチ上に降りてきて、記念のトロフィー授与。そしてその記念の日に見事なゴールを2つ。こういうことができる人なんだよなあ、ラウルって。本当にすごい。
こちらは通算320(レアル・マドリーの選手としての公式戦ゴール数)かな。リーガでの総ゴール数が226で、これは上にまだ3人いるそうなので(トップはビルバオのレジェンド、テルモ・サラの251ゴール)、次はこれを目指して。
ラウル・ゴンサレス・ブランコ
「ここまで残してきたものすべてが嬉しい。でも、何よりも重要な勝ち点3を取れたことを誇らしく感じている。
ここまで達成できるとはまったく思っていなかった。デビューしてから15年になるところだけど、これだけの試合数に到達することなど考えるのも難しいことだった。とても満足いているし、チームメイト、このクラブをを助けていきたいという気持ちを感じているし、何よりも、重要なことを達成し続けていきたいという強い希望を持っている。」
「僕を助けてくれる人たち、いつも僕の傍にいてくれる家族、僕を信じてくれる人たち、すべてのことが特別だ。でも既に、水曜日のことを考えている。僕たちはヨーロッパでまた別の重要な試合がある。準備を続けていかなければならない。」
(以下、試合について)
「僕たちは、90分間の継続ができていない。」
「運がある試合だった。僕たちはとても良い始め方をしたけど、バジャドリはFKからゴールを決め、試合を落ち着かなくさせた。僕たちは試合のコントロールの仕方がわからなかった。4ゴールを決めたことで僕たちが良かったと言うかもしれないが、難しかった。」
「僕たちには新しいプロジェクトがあり、多くのチームメイト、考え方やコンセプトが、以前あったものとは違っている。忍耐を持つことが必要だ。僕たちはトレーニングし続けているし、僕たちが望むことに近くなっていると信じている。敗れた試合はセビージャ戦の1試合のみで、この先はまだとても長い。5月まで行かないといけないんだ。」
(最後のゴールに付いてのコメントは、ジョークの部分がわからなかった……)