ラウル:喝采を受けることを求めてはいないけど、もしそうしてもらえるなら、素晴らしいことだ
「シャルケで続けるつもりかどうかについては、何の決断もしていないよ。僕が言える唯一のことは、クラブが僕に良いオファーをくれたこと。その答えは個人、家族の問題だ。僕たちは、シーズンの中でも重大な地点にいる。明日、僕たちはヨーロッパ・リーグでの重大な試合を戦うし、ブンデスリーガでは、クラブにとって非常に重要な3位を狙って戦い続けている。だから、僕はフットボールに集中している。」とラウルは、アスレチック・ビルバオとの戦いを翌日に控えたプレスカンファレンスで話した。
「明日は特別な日になるだろう。これが、僕がサン・マメスで戦う最後の試合になるから。」とラウルは付け加えた。そして、対戦相手について次のように説明する。「僕が対戦してきた中でも、最強のアスレチック・ビルバオと言えるだろうね。誰もが、マルセロ・ビエルサの仕事に喜んでいる。コパの決勝にも進出している。唯一、リーガでの戦いはイレギュラーではあるけど。でも、誰もが彼らは素晴らしいと話しているよ。」
「(ビルバオに)到着した時に、皆が示してくれた歓迎や愛情がすごく嬉しかったよ。あそこで待っていてくれた人たちに、もっと写真を撮ったりサインしてあげたりする時間が取れなかったのが、すごく残念だ。ホテルに戻った時に、時間が取れるだろうから、そこで気持ちにお返しができればいいと思っているよ。」
そしてラウルは、ビルバオについての自身の思い出についても語った。「このスタジアムで、レアル・マドリーとして戦うことは、いつでも名誉なことだった。すごく緊張感のある試合、素晴らしいショー、そして素晴らしいライバル関係があったね。僕にとってはいつでも、スタジアムの雰囲気を楽しむことができる、特別なピッチだ。シャルケの選手としてここへ戻ってくる機会をもらえたことは本当に光栄なことだよ。僕はすごく嬉しいし、とても満足している。皆が、1stレグと同じような素晴らしいショー、素晴らしい試合を目にできればと願っているよ。僕たちにとっては、何もかもがとても難しい状況だけれど、明日僕たちは、本当に真剣な試合ができるように、ゴールを決められるように、勝利できるようにトライしていくつもりだ。それが僕たちに必要なことなんだ。」
ラウルは、これまでレアル・マドリーとして、サン・マメスで15試合を戦ってきた。そして不思議なことだが、明日、サン・マメスで初めて戦うチームの証として、ピチーチの胸像に花束を捧げることになるのだ。「そのことについて僕たちは話をしてきたし、僕にとっても何か特別なことに感じられるだろう。僕がシャルケの選手としてここへ来るのは初めてのことで、そして確実に、サン・マメスでの最後の試合にもなるだろう。2、3年のうちに新しいスタジアムができることを考えるとね。その頃には確実に僕はプレイしていないだろうから。」
記者たちは、サン・マメスでギグスが受けた大喝采に言及し、ラウルにも、同様のことを期待しているかと尋ねた。「それはアスレチックのファン次第だね。僕が言えることは、ここへ到着して以来、彼らが多くの愛情を示してくれているということ。そして僕にとって、ここで戦うのはいつでも名誉なものだということ。観衆が決めることだ。僕は試合を戦うため、勝利するためにここへ来たんだ。勝ち抜けられたらと願っているよ。でも、僕が唯一言えることは、ここにいられて最高に幸せだと感じていて、皆が素晴らしい試合を楽しんでくれれば、ということだけ。喝采されることを楽しみにここへ来たわけではない。ただ、もし観衆がそうしたいというのなら、とても素晴らしいことだろうね。」
そして、試合自体については次のように語った。「僕たちは非常に難しい状況にある。1stレグでは、僕たちは70分の間本当に堅実にやっていて、アスレチックに優っていた。でも最終的に2点目を入れられたことで、僕たちはがっくりしてしまった。僕たちは、アスレチックが試合の最初からもっとゴールを決めようとしてくること、でも僕たちが最低でも3ゴールは決めなければいけないことを理解している。彼らの環境で戦うのだし、彼らは素晴らしい試合を、勝利を、彼らのファンに見せたいと思っているだろう。素晴らしいチームとの、素晴らしいスタジアムでの試合に臨むのだということを、僕たち皆が理解している。その困難さは最大だけれど、でも、奇妙な事態だって起こるものだ。僕たちが勝ち抜けを決めて、セミファイナルのことを考えられるように願っているよ。」