挿入挑戦○回目シリーズ最終回☆今回で6回目です。
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『なんか…当たるようになってきたんだよ』
前回ホテルでセックスした後に、そう慶が言った。意味が分からなくて聞きかえすと、慶はちょっと顔を赤らめて言いにくそうに言葉を継いだ。
『だから………なんかすっげー気持ちいいとこがあんだよ』
本来こんなものを受け入れる仕様になっていないところに無理やり入れているというのに、気持ちいいところがあるなんて、にわかには信じがたい……。確かに本とかでは、入れられている男が気持ちよさそうにしている描写があるけれども……。
家に帰ってからよくよく思い出してみる。慶は『こないだの前』からだと言っていた。
こないだの前以前と、こないだの前以降の違い………
「あ」
そうだ。声、だ。声の出し方が変わった、かも。
それは、後ろの痛さになれてきて、前に集中できるようになったからだと思っていたんだけど……もしかして後ろの刺激からの声だったのか?
「だとしたら……」
思いだしただけで、ズボンがはち切れんばかりに勃起してしまった。そうだとしたら、嬉しすぎる。おれのもので慶が感じてくれてるなんて……。
慶の、あの声。喘ぎ声……。少しかすれていて色っぽくて……
我慢できなくて、自慰行為をはじめる。自慰行為。自分を慰める、と書く。うまいこと考えられている字だ。
慶のことを考えていたら、あっという間にいってしまった。まあ、自分でしたらこんなもんだ。さっさと残骸をふき取る。まさしく単なる『処理』。
それに比べて、慶とのセックスは………
「気持ち良すぎる」
「へ?」
いつものラブホテルのベッドの中。
足を絡ませて、慶の額に口づけてからつぶやくと、慶が不思議そうにいった。
「何だよいきなり?まだなんもしてねえだろ」
「充分してるよ。慶とこうやって裸でくっついてるだけで、もういきそう」
「変なやつ」
くすくすと笑う慶。愛おしすぎる……。
「こないだ自分でしてて思ったんだよね」
「んんんっ」
首筋にキスすると、慶がくすぐったそうに首をすくめた。かわいすぎる……。
「んー?自分で?」
「そう。自分で自分を慰めてたの」
「自分で慰め……って、ああ、自慰ってことな」
「うん」
おでこをコツンとする。慶の完璧な形の瞳が目の前にある。
「慶のこと考えたら、速攻でいっちゃって」
「………」
「でも気持ちがいいのはイク直前とイッた瞬間だけだし、終わったあとはなんか虚しいし、そもそもしてる最中も単なる処理作業でしかないし……」
「………んっ」
少し大きくなっていた慶のものにそっと触れると、慶がビクリとして声をもらした。嬉しくなってしまう。
「んー。慶の声も気持ちいい。もっと聞かせて?」
「……変なやつ」
「……っ」
慣れた様子で慶がおれのものをしごいてくる。慶の細い指……器用で繊細で……。
「慶……」
「ん……」
吐息まじりの声。ああ、もうたまらない……。
唇を重ねる。慶の柔らかい唇…。触れるだけで震えてしまう。そのまま体を押し開く……
「こ……っ」
動揺したように体を起こしかけた慶を押し返す。
唇を重ねたまま、左手で慶のものをしごいたまま、ジェルをつけた右手の人差し指と中指を慶の中に侵入させたのだ。しっとりと締め付けられる…。
「あ……っこう……っ」
中で指を少し折ると、ビクビクビクっと慶がのけぞった。そのままかきまぜるように出し入れをする。慶が喘ぐみたいな声を漏らしながらおれの腕を強く掴んだ。
「……気持ちいい?」
「ん……っ」
慶、涙目になってる。
「気持ちいい、けど……っ」
「けど?……っ」
慶がぐっと手を伸ばし、おれの大きくなったものに触れてくる。
「……こっちのが、いい……」
「………っ」
細い指に亀頭をなぞられ、体中に快感が走る。
うわごとのように慶が言葉を続ける。
「こっちのが……熱くて……固くて……」
「……っ」
「奥まで突けて……」
指で出来る限りの奥までつっこむと、慶は「んんんっっ」とのけぞりながらも、吐息まじりに言った。
「そんなんじゃ、足んねえ……」
「………」
そして、ねだるようにおれのものを掴んだ。
「お前のが、欲しい……」
「……っ」
ブチッと自分の中で何かが切れた。それは理性と呼ばれるものだったのかもしれない。
強引に慶の足を掴み、押し広げる。露わになったその蕾に、そそりたった自分のものを勢いよくツッコむ。
「……んっ」
慶が痛かったのか少し眉を寄せたけれども、構うこともできなかった。そのままの勢いで腰を動かす。動くたびに慶の内側に擦れて、どうしようもない快楽の波が押し寄せてくる……。
そうして本能のまま、動物のように腰を振り続けていたのだが……
「あ……ん、そこ……っ」
慶の口から喘ぐ声と一緒に吐き出された小さなつぶやきに、はっと冷静さを取り戻した。
今、慶、「そこ」って言った!
今の……お腹側に向かって斜めに突き上げる感じ……かな。
「ん……、ここ?」
「んんんっ」
慶がベッドをバンバンバンっと叩いた。正解、だ。
「ここが、いい?」
「あ………っ」
再びのけぞる慶………。うわ……どうしよう……愛おしさで体が破裂しそうだ。
「慶……慶」
「こう……っ」
慶のかすれた声。
「そのまま……っ、それ……イイ……っ」
「ん……」
慶の足が腰にしがみついてくる。角度を変えないよう気をつけながら突き上げていく……。
「んんんっ……、あ、あ……っ」
快楽と苦痛は似ているのだろうか。慶が痛さを我慢するように眉を寄せている。それなのに、少し開いた唇からは、いつもの慶からは想像できないような喘ぎ声が聞こえてきて、慶のものも、もうはちきれそうに膨張している。
「慶……かわいい」
「んんっ」
そっと慶の熱くなったものを掴んで数回扱くと、
「あ……っ」
あああああ、と慶がのけぞった。勢いよく吐き出された乳白色のものがおれの下腹部にかかる。熱い……。
数秒の静寂のあと、パタンと慶の腕から力が抜けた。大きく息をつく慶……。なんて色っぽいんだろう……。
「慶……」
「ん……」
ぽやっとこちらを見かえした慶……。
もう、休みたいよね。ごめんね。でも、
「続けても、大丈夫?」
「あ……っんんんっ」
返事を聞かないまま、慶の奥を突き続ける。慶の中……ビクビクしてる。気持ちいい。
「こ……すけっ」
慶の手がシーツを握りしめている。ごめんね、と思いながら激しく腰を振り続ける。
「………んんっ」
「………慶っ」
イク限界で引き抜くと、慶がぎゅっと掴んでくれた。そのまま扱かれ……
「………っ」
くううううっと声にならない声が出る。勢いよく出すぎて、慶の胸の方にまで飛んでいってしまった……。
「あーーーーーーーーーーーー」
再び腕をパタンと投げ出して「あーー」と言った慶。いつもの、慶の声だ。
「こんなに気持ちのいいことがこの世の中にあるとはな……」
「何それ」
笑いながら、胸の方までとんだものをふき取ると、慶もおれの下腹部を拭いてくれた。くすぐったくて幸せ。
慶が真面目な顔をしていってくる。
「ほんとハンパねえぞ。しごいて出すだけとは比べ物になんねえ」
「……ホントに?」
慶ばかりが受をさせられていることに対するフォローかな……。
そう思って、胸が痛んだが、
「いや、マジで。やみつきになる。お前に申し訳ないくらい」
「申し訳ない?」
「ああ」
慶は引き続き真面目な顔をして肯いた。
「あのな……おれずっと考えてたんだけどさ……」
「うん?」
「これはあくまで提案で、お前が良ければなんだけどな」
慶がぴっと人差し指を立てた。
「おれ達、これで決定にしないか?」
「……え」
それは……おれがする側、慶がされる側で固定するってこと?
聞くと、慶はこっくりと肯いた。
「おれはこれすっげー気持ちいいし」
「………」
「お前が無理してされることもない、つか、正直おれ、お前みたいにできる自信もねえし」
「え」
「してやれなくてごめんな」
「そんな……」
違う。違う。慶のせいじゃない。それはおれが過剰に痛がったから……っ。
「慶、ごめん、おれがちゃんと……」
「いや、たぶん、向き不向きの問題ってとこもあるよな」
慶がまっすぐにこちらを向いてくる。
「そういうわけで、おれはこっちがいいんだけど……。やっぱお前もやってみたい?」
「え、ううんっ」
ブンブンと勢いよく首を振ってしまう。正直なところあの異物感に長時間耐えられる自信はない。
「慶がそれでいいなら……」
「ん」
肯いた慶の頬に軽く口づけると、慶がくすぐったそうに首をすくめた。いちいちかわいい……。
「でも、ホントにいいの? 慶? だって……」
「お前こそ。ぜってえおれの方が気持ち良くなってるぞ?」
「そんなことないでしょ」
反対側の頬にもキスをする。
「おれは慶がおれので感じてくれてるの見るのもすっごく気持ちいいよ。めちゃめちゃ興奮する」
「それはーーー」
みるみる赤くなっていく慶。ほんとかわいいよなあ。
「まさか『お前のが欲しい』なんて言葉、慶の口から聞けるとは……」
「わーわーわー」
慶が耳をふさいで、わーわー言い出した。
「聞こえない聞こえないーーーっ」
「それに、『そこ』とか『それイイ』とか……」
「あーもーうるさいっ」
「んんっ」
唇でふさがれた。慶……幸せすぎてこわいよ。
「ね……、もう一回したい」
何度でも快楽の頂点につれていきたい。おれなしではいられないようにしたい。醜い独占欲が頭をもたげてきて苦しくなってくる。手の先が冷えてくる。
慶、慶………、おれは………
「んじゃ、次、騎上位な」
「え」
慶の明るい声に、はっと顔をあげる。慶の黒曜石みたいな瞳がくるくるとおれを見つめている。
「でも、ちょい休憩してからにしようぜ。一回風呂入るか」
「う、うん!」
慶、慶。大好きな慶。慶がいてくれるからおれはまともでいられる。
このままずっと一緒にいられますように……願いを込めて、ぎゅううっと愛おしい慶を抱きしめた。
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と、いうことで。挿入〇回目シリーズ最終回、でした!
挿入3回目くらいから開発されはじめた慶さん。
ようやく浩介にも「そこ」って教えてあげられた^^;
そして、受攻論争にもようやく決着がつきましたー。
これで浩介の悩みが一つ減りましたな。
ちなみに、
1回目:受攻試行慶視点/浩介視点
2回目:試行2回目
3回目:試行3回目
4回目:試行4回目
5回目:試行錯誤
でした。
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*直接的性表現を含みます。
高校卒業して4ヶ月後。
4回目の挿入挑戦です。慶視点で。今回こそ、開発される(する?)予定。
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金曜日の夜、弁当を買ってラブホテルにきた。
浩介が家庭教師をしている子の好きな歌手が歌番組に出るそうで、一緒に観ることにしたのだ。
おれも浩介もめったに歌番組をみないので、新鮮と言えば新鮮。
番組の途中で弁当を食べ終わり、片づけまですませると、
「慶、慶」
浩介がニコニコと、自分はソファの奥まで腰かけて少し足を広げて座り、股の間をトントンとたたいた。
ここに座れ、ということらしい。
素直に座ると後ろからぎゅうっと腰に手を回され抱きしめられた。すごい幸福感……。
「聴いたことはあるけど…って感じ…」
「そうだな。歌ってるのこういう人達なんだなあ…」
芸能人に疎いおれ達……。
お目当ての歌手ははじめの方で歌ったので、あとはなんとなくダラダラと見ていたけれど、
「……っ」
後ろから耳をくわえられ、ビクリとなる。
「お前、何を…っ」
「んー…耳がおいしそうで…」
いいながら首筋に唇が落ちてくる。
「お前……っ、耳じゃねえのかよっ」
「だってうなじもおいしそうで……」
「!」
いつのまに、Gパンにも手をかけられていて……
「こ…浩介っ」
「ここもおいしそうで…」
「ちょ……っ」
たぶん、もう、体が覚えているのだろう。浩介に触れられると、自分でも呆れるくらいすぐに反応してしまう。
「………っ」
うわ……もう先走りまで出てる。浩介の指先がぬるぬるしてる。先を刺激され、ビクビクっとなる。いくらなんでも反応良すぎだろ、おれ。
「慶……かわいい」
「うるせえっ」
耳元で囁かれますます赤くなったのが分かった。
ついばむようなキスが繰り返されながら、下に組み敷かれる。
なんかこいつ手馴れてきた感じが……
「……んっ」
思わず声が出てしまう。下は優しく優しくしごかれながら、シャツをはだけさせられ、唇が首から胸、腰……とおりてくる。
「こう……っ」
唇がおれのものにまで下りてきた。飴でも舐めるかのように、味わうように、浩介がしゃぶりついてくる。
まずい。もうイッちまう……。早すぎだ。
「ちょっと待て、浩介…」
「んー?」
くわえたまま、目だけこちらを向ける浩介。優しい瞳。心臓がぎゅっとつかまれたようになる。
「……イッちまう」
「うん」
「もったいない」
「え」
キョトンとなった浩介の頬にそっと触れる。
「まだイキたくない」
「え?」
「イッたらもったいない」
真面目に言うと、
「けいーー」
浩介が、くーーーっと言いながらソファの下にしゃがみこんだ。
「もーーなんでそんなかわいいのーー」
「別にかわいくねえよ」
「かわいいよー無理矢理したくなるよー」
「あほか」
ゲシゲシと肩のあたりを蹴ると、「んじゃ」と浩介が立ち上がり、こちらに手を差し伸べた。
「続きはベッドで」
**
ふざけながら洋服を脱がせ合い、素っ裸になった時点でふかふかの布団の上にダイブする。さっきのお返しとばかりに、すでに大きくなっていた浩介のものを掴み、しごく。すばやく潤滑の効用のあるジェル状のものをぬってやると、
「でも、慶……」
また、浩介が眉を曇らせた。浩介は自分が受をできないことに罪悪感を感じているのだ。
でも、一度だけバックから入れた時、ものすごく痛そうだったし(だからこそ、おれに対しても「痛い?」と何度も聞いてくるのだろう)、正常位ですることは体が固すぎて、入れる以前にその体勢でいることがきつそうで……だからとりあえずはおれが受やってればいいんじゃねえの?って言ったのに……。いい加減、こいつもしつこい。
「だからそれはおいおいで、な」
「でも……」
「でもじゃねえよ。……って、浩介……」
こちらを見ている浩介の目がウルウルしだしたのを見て、うーん、と唸ってしまう。
しょうがないので、げしっと胸のあたりを蹴り、仰向けにさせる。
「……んじゃ、してみるか?」
「う、うん……」
ほっとしたような浩介の顔。ばかだなあ。そんなこと気にしなくていいのに……
今のやりとりの最中に元気がなくなってしまった浩介のものを再度掴み、ゆっくりとしごく。浩介が戸惑ったように身じろぎをする。
「慶、なんで……?」
「黙ってろ」
手の中で熱を帯びてくる浩介のもの。この数回の交わりですっかり手になじんだ浩介のもの……。
おれが腰をあげると、浩介が緊張した面持ちで膝を立て、おれを受け入れようと少し腰をあげた。
浩介の目に怯えの光が灯っている……。こんな状態のお前に無理に入れることなんてできないだろ……。
「……慶?」
「だから黙ってろって」
腰を下ろさせ、またがる。ゆっくりゆっくりと、大きくなった浩介のものの上に座っていく。浩介のものを自分の中に受け入れる。全部、入………った。
「………っ」
声にならない声がでる。体の中心に浩介のものがあたる。正常位より騎上位の方が奥まで突かれる感じがするのは気のせいだろうか。
「慶……っ」
「だから黙れって」
目を見開いた浩介の腰を手で押さえ、浩介が自分の中に溶け込んだのを見計らってから、ゆっくりと腰を動かしはじめる。ぐっと奥まで突かれるたびに、息が止まりそうになる。脳天に電気が走る。
「慶……」
「……っ」
おずおずと伸ばされた浩介の手に包まれ、一気に固さを増すおれのもの。と、同時に……
「………あ、う……っ」
勝手に声が出てしまう。前回と同じだ。このまま突き進むのがこわいような、でもその先にある『何か』を知りたいような、そんな不安定な感覚……。
「慶、痛いんじゃ……」
「ちが……っ、このまま……っ」
体が勝手にのけぞる。こらえきれなくて、腕の位置を前から後ろに変える。浩介の太腿に掴まるようにして、胸をそりながら腰を動かし続ける。
突き上げられる。心臓の奥の方と頭の中全部が沸騰してあふれ出そうになっている。
「あ、あ、あ………」
こ、声が……止まらない。やばい。おかしくなりそうだ……。
浩介の息遣いも最上級まで荒くなっている。
「慶、もう……っ」
「んんん、もう少し、ま………っ」
言い終わるよりも前に、体の中の何かがはじけた。ここが、頂点。
「あああ……っ」
声と共に解放される。おれのもの。放出される。すべてが。頭が真っ白、だ。
「け、慶っ」
「あっと」
その快楽の余韻に溺れる前に慌てて引き抜く。引き抜かれたあともビクビクビクっとなっているおれの入れるところ……いったいどうなってるんだ。って、考察はあとで。
我慢のしすぎで涙目になっている浩介の首元にキスしながら、強めにしごいてやると、
「………んんっ」
すぐに浩介のものからでた熱いものがおれの腹のあたりにかかってきた。搾り取るみたいに、しごき続けていると、浩介が息も絶え絶えな感じで言った。
「慶……もう、無理」
「ん」
浩介のものを触ったまま、足を絡ませて横にコロンと寝そべる。
浩介が天井を見ながらポツン、と言う。
「慶……結局……」
「いーじゃねーかよ」
目の前にある浩介の乳首をペロッと舐めると、浩介がくすぐったそうに身もだえた。
「もう、慶……」
「だからどっちがどっちやってもいいだろ?」
「でも……」
まだ心配そうな浩介。まったくこいつは……
「何? お前、今の気持ち良くなかったのか?」
「えええっそんなことあるわけないでしょっ。もうめちゃくちゃ気持ち良すぎて、気失うかと思った」
「ならいいじゃねえかよ」
再び浩介の乳首に吸いつくようにすると、浩介がクスクス笑いだした。
「もー慶ー」
「ん」
ぎゅうっと抱きしめられ、抱きしめ、幸せを味わう。二人でいるだけでなんでこんなに幸福なんだろう。
「……って、あーーー」
「げ……」
お互いの腹にかかったお互いの乳白色のものが、今の抱擁でグチャグチャと腹に引き伸ばされてしまった……。もうどっちがどっちのかも分からない。
「すぐ拭けばよかった……」
「風呂行くぞ、風呂」
うへーと言いながら風呂に向かうおれ達。なんだか笑える状況だ。
「んー慶ー大好きー」
後ろからついてくる浩介が、おれの頭のてっぺんにキスしてくる。幸せで蕩けそうになる……。
「今度も弁当持ちでこねえ? なんか飯食いながら一緒にテレビとかみるの楽しい」
「うんうん。賛成!」
今度は。次は。明日は。いくらでも未来の約束ができることが嬉しい。
おれの未来には、いつでも浩介がいる。
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以上、終了です。
で、5回目の「R18・試行錯誤」につながるわけですが……。
試行錯誤を書いた時点では、まさか2・3・4回目を書くとは想像もしていませんでした。
ちなみに、
1回目:受攻試行慶視点/浩介視点
2回目:試行2回目
3回目:試行3回目
でした。まあ、試行錯誤以降はそんな変わり映えないんじゃないすかね。
あ、でも、開発後の話を書こうかな。挿入〇回目シリーズ最終回!ってことで。
それからあと書くとしたら……浩介が慶の顔にぶっかけちゃった事件くらいかな……。
でもそれ、浩介さんが病んでるので、くらーい話になっちゃいますね……。やめますかね。はい。
(*2016年4月、ぶっかけちゃった話書きました → 『~その瞳に*R18』)
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