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2016年7月17日~「バレエの王子さま」
昨日は「バレエの王子さま」を観に行ってきました。
毎日暑いですが、それでも東京に着いたときはカンカンギラギラ照りではなくて、ほっとしました。
休憩時間にばったりステファンに遭遇!相変わらずかっこいい。ロミジュリの時と同様、ダンサーとの写真をインスタやツイッターにアップしてくれています。目の保養。
ステファンとダンサーのコラボも観てみたい今日この頃です。
2016/07/17 文京シビックホール
「バレエの王子さま」
- 第1部 -
オープニング
振付:ロマン・ノヴィツキ―
音楽:オスバルド・フレセド
全員
タンゴの音楽にのって、ちょっとコミカルな感じのオープニング
『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マリア・コチェトコワ
ダニール・シムキン
久々にマーシャを見ましたが、とても華やかな雰囲気になりましたね。
前はただちんまりと可愛らしい、そんな感じだったんだけども。
2人ともとてもよかったと思いますが、もっともっと流れるような感じや疾走感がアップするとなお好み。
『予言者』(世界初演)
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:テリー・ライリー
エドワード・ワトソン
ワトソンは二つ新作を披露。月の光のほうは耽美というかやや退廃的な雰囲気かつ、清涼感もあり、音楽の感じもあって、うっとりじっと見入ってしまう感じです。
そして夏の疲労からか、寝落ちしている人が多かった。前の人の頭がカックンと折れているので、舞台が見やすいのはいいのですが、、、やはり真夏のコンテは危険です・苦笑
こちらの預言者はワトソンらしい渾身の狂気、いや、鬼気迫る?そんな感じのプログラム。
彼の柔軟性を活かした作品だけども少し長い、変化があまりないというか、途中で飽きてしまう人もいるかも。でもね、とっても素晴らしかったです。
それだけに、やはり真夏のコンテを受け取る観客側の準備不足が勿体ないっていうか、体調ばっちりでお出かけってのが難しいんですよね。
それにしても、ほんとうに、ワトソンは王子さま?(いや、王子役が似合わないという意味ではなくて・・・)お殿様というか、王様っていうか。
この公演のタイトルのセンスというか狙いがよくわからないです。どうせならば、光濫社のぶっ飛んだタイトルネーミングの、あのやや無謀な感じのほうが受け止められるのですが。
タイトルとチラシのせいで売り方も中途半端。これだけのメンバーで、けっこう意欲的なプログラム構成なのに、タイトルで買わなかった人もいると思うんですよね。
売る側が何をどう狙いたかったのか、ターゲットをどう固定したかったのか、よくわかりません。
女性購買層を取り込みたかったの?(まあ、女性をつかむのは大切ですけども、これ、経済の基本)まあ、おかげで、あまり大柄な男性が客席にいないのはちびっこの私には見やすいですけども、、、そういうことじゃーないんだよなあ。
『バレエ101』
振付:エリック・ゴーティエ
音楽:イェンス・ペーター・アーベレ
ウラジーミル・シクリャローフ
シクリャーロフは年相応な感じになっていていいですね。見てくれがボリショイらしい素敵な王子な彼が、コミカル演技を短パンで必死にやるところがなんとも。
クラシックのポジションはさすがの麗しさでした。
『ファイヤーブリーザー』
振付:カタジェナ・コジルスカ
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
ダニエル・カマルゴ
これはもうねえ。伸び盛りというか若さというか、、、、白旗ですね。
若いって、ダンサーの身体って、ダンサーの可能性って、ほんとに素晴らしいんだ、というのを堪能できます。
特に凝った振付というものではなく、とにかく素材の持っているいいところを、素材の良さを知り尽くした人が、良心的に作り上げました、という典型的な作品でした。
カマルゴはジャガーみたいでしなやかでした。
『ワン・オーバーチュア』
振付:ヨルマ・エロ
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
マリア・コチェトコワ
右半身と左半身でデザインの異なるチュチュ。
マーシャはモーツアルトの曲が似合いますね!
『月の光』(世界初演)
振付:アラステア・マリオット
音楽:クロード・ドビュッシー
エドワード・ワトソン
『同じ大きさ?』
振付:ロマン・ノヴィツキ―
音楽:ハズマット・モディーン/ウェイド・シューマン/バハムート
ダニエル・カマルゴ、レオニード・サラファーノフ、ダニール・シムキン
面白かったです。
ユーモアという点では、なんだろうなあー、もっと崩す?もっと換骨堕胎?なんだろうなあ、もっとやっちゃってもいいと思うんだけども、なんか意外とカマルゴが大真面目で大人しかったかな。節度があると言いますか。
また観たいですね。
それにしてもサラファーノフってすごいんだなあ。
- 第2部 -
東京バレエ団
『エチュード』
振付:ハラルド・ランダー
音楽:カール・チェルニー/クヌドーゲ・リーサゲル
(ゲスト)
エトワール:サラ・ラム
レオニード・サラファーノフ
ウラジーミル・シクリャローフ
白の舞踊手(ソリスト):沖香菜子 岸本夏未
東京バレエ団
久々に東京バレエ団のエチュードを観ました。沖さんがきれいでした。
昔見た時の東バのエチュードのほうが個人的には好みですが、それでも全体的にとっても良かったと思います。
東バは時々「あれ?大丈夫かな?」という時があるんだけども(中堅どころが抜ける世代交代期とか)、こう、芸術って時間がかかるものじゃーないですか。お花が咲くときのように、ギュギュっとパワーを貯めてばーっと花開くといいますか。
昨日は「お?お花が咲き始めたかな???」という感じを受けました。
シルフィードのパートはついちょと前にシルフをやったばかりだからか、きれいでしたね。ここのパートではちょっとラムが霞んじゃったくらいですよ。(いやもちろんサラはものすごかったよ。)
サラ・ラムは素晴らしかったですけども、もーーーーっと高飛車な感じでもいいのではないのかなあなんて感じました。まああの抑制のきいた感じが素敵ではあるのですけれども、エチュードだし。パリオペぐらいガンガンにせめてもいいんじゃないのかなって。
というか、この雰囲気のサラを見ていると、彼女の和ものとかベジャール作品とか観てみたくなりました。
シクリャーロフはややお疲れなのか、ちょっといっぱいいっぱいなところもあるのですが、汗だくの大熱演、そして笑顔全開。
なんだろうこの雰囲気が、あの超ものすごく難しいヌレエフ版のドンキを踊り切れていないのに「どうよ!」とニッコニコで踊っていたスカラ座のダンサーたちを思い出しました。
その横でサラファーノフが涼しい顔でキメキメで踊っているのがすごいなあと。
フィナーレ
振付:ロマン・ノヴィツキ―
音楽:ジョルジュ・ビゼー
全員
フィナーレはカルメンの音楽で華やかに各自の得意技を披露。楽しかったです。
◆上演時間◆
第1部 14:00 - 15:00
休憩 20分
第2部 15:20 -16:15
<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>Plenty of inspiration for future projects after watching the Princes of Ballet with @TheTokyoBallet! pic.twitter.com/fn6vceyQph
— Stéphane Lambiel (@StephaneLambiel) 2016年7月17日
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