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今野敏 安積班シリーズマラソン


最近はまっているのは今野敏の安積班シリーズです。

今野敏さんの著作は多いのですが、その中であえて手を付けていなかったのが安積班シリーズ。
いや、老後の楽しみにとっておこうかな、とかじゃーないんですが、あえて、、、そう、あえて、「今じゃない」みたいにね、とっておいてある作品がいろいろあるんですよ。
素直に読めばいいのにねぇ。

有名どころで例を挙げると、、、司馬遼太郎のいくつかの作品も未読でとっておいてあります。
これはまあ、子供の頃の反抗。何しろ周りの大人が司馬信者ばかりで、あんまり褒めちぎるから、逆にあたしゃー、読まんぜ、みたいになってしまったのですが、素直じゃないよねー。王道を外したがるひねくれたガキだったんですわ。
逆に今は、いつ読もうかな、みたいにワクワクしています。きっと楽しいマラソンになるでしょう。
彼の作品の場合、大活字本もいっぱい出てるから、ほんとに老後の楽しみにうってつけじゃーありませんか。

安積班シリーズがなんで後回しになったかというと、、、安積の名前が剛だもんでね、、、うちの上の弟が剛なんですよ。だからなんちゅーか、同じ名前だと、あと廻し。なんやそれ、ですね。
めでたく安積警部補、現在は「安積剛志」と、同じツヨシでも一文字感じが増えてた表記に統一されましたので。

で、なんで最近読もうと思ったかというと、、、ツイッターで井上夢人さんの作品を読んだ人たちが盛り上がってて、いいなあ、、、もう、全部著作読んじゃってるとなあ、、新しく井上作品に出会ってみんな楽しそうだなあ~、、って羨ましくてさー。そんじゃー、なんか、SFとかバーチャルとか、そういう設定で事件モノ、、、というのを探してて、ちょっと違うけども、ゲームの「蓬莱」がモチーフの安積班シリーズがふと目に留まり。

おお、ここ、まだ未開の土地じゃん!
今野作品、好きなもの多いんだもん、きっと面白いだろうと、いうわけで、安積班シリーズマラソンに入りました。


で、、、もうすぐ全部読み終わっちゃうのが残念ですが。
ま、このシリーズはライフワークだそうなので、まだ先の楽しみがありますね。


今野作品の中でもこのシリーズはドラマ化されていて、とても人気のありますね。
あ、ドラマは見ていませんが、家族が見ているのをちらっと、見たことはあるような、、、で、今回いろいろ読み通して、私の中の黒木刑事のイメージが、、、ドラマの映像のチラ見で、、、実際のドラマでは村雨役だった俳優さんが、どうも黒木のイメージになっていますね。ま、ドラマは見る機会ないと思いますが、、、、



このシリーズの中で好きなキャラクターは、わかりやすいというか、飛び道具というか速水かな。というか、速水と安積の会話の流れが好きですね。
いいなあ、同期って。
いないんですよね、私、同期が。憧れるよー。
(途中入社というか、パートからの正社員登用だし。でもいいの、大切な、素敵な同僚や上司がいるもんね)

相良もけっこういいやつじゃん。


意外といいところで美味しいところをさらっていく管理職の面々も、ちゃんと仕事のプロだな、という人たちが多くて。


ちゃんとみんなそれなりに生きているんだから、まっとうで、、「なんだこいつちっせーなー」じゃあないんですよね。

いいお仕事をしている人を眺めるのって、ワクワクします。




ってわけで、また引っ越し前に本がどんどん増えていくのでした。


そういえば、家はどうやら完成した模様です。いよいよエクステリア工事です。
引っ越しまだかいなー。

内装の見学や、鍵とか電気系統(オール電化だし)の説明とかが工事のない土日に予定されていますが、杉山清貴&オメガトライブの香川公演の日にあたってますので、私は行けません。ぶっつけ本番、引っ越しの日まで楽しみをとっておきましょう。

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映画「赤い雪」と「シシリアン・ゴースト・ストーリー」 


杉山清貴&オメガトライブの三島公演の感想やら、国立科学博物館、國學院大學博物館、あとはバレエの感想もまだまだなんですが、、、

とりあえず、映画の感想をば。


この時期になると、会員を更新する、シネギャラリーですが、更新ついでに少し前の休日、映画を2本観てきました。

上映の順番から、シシリアン・ゴースト・ストーリーを見てから赤い雪だったんですが、順番としては、赤い雪が後だと、一日いろいろ引きずりますね。打ちのめされるまではいきませんが、いえ、かえって打ちのめされるほどの衝撃があればいいんですけども、そんなに親切にわかりやすい映画じゃないんですよ、赤い雪は。

今時の、毒にも薬にもならない、誰も傷つけないような、誰にでもわかりやすいような作りになっていないので、久しぶりに「ざ・映画を見たよ!」という気分になれました。
考えなきゃいけないよ、たまには、人間、頭使わないと。

もちろん私だって、映画館を出るときにわくわくハッピー、笑顔で帰られる作品も大好きです。
それでも、壮大な?マークを抱えながら帰途につくのもこれまた一興でして。


赤い雪 Red Snow 予告編



映画「赤い雪」公式サイト


「赤い雪」は抽象的、観念的な描写も多い作品です。
これは好みが別れると思いますが、私は楽しめました。
まず何と言っても、出演者の演技が素晴らしいです。
嬉々として悪役を演じる佐藤浩市、、もっと鬼畜っぷりでもいいんじゃないかー、と思います。もうこんなやつ、そばにおったら、いややわ、、なんですが、やっぱりどこかかっこよく見えてしまうんだよね。(まあだから、騙される人が寄ってきて被害にあうんでしょうが)どんどん振り切ってほしいです。もうさ、鶴見辰吾とか佐藤浩市とか三浦友和が変な役をやってくれると、上手いなあとほれぼれしてしまいますね。
なんとなく、子供の頃ちらっと見た、、倍賞美津子と三国連太郎のからみ、、みたいな構図を思い出しました。あっちのほうがもっとどす黒かったかな。

菜葉菜のはすっぱぶりもすごかったです。あんなに小柄で細いのに、スクリーンの中での存在感がお見事でした。旅館の若い従業員が怖いもの見たさで彼女の悪事をただ見る場面も、、蛇ににらまれた蛙みたいでした。


夏川結衣も、こういう闇っぽい役を演じているほうが好きなので久しぶりに見られて嬉しかったです。


永瀬正敏は、クライマックスの雪の場面の演技がすさまじく、しばらく彼の叫び声が頭から離れませんね、これはひきずるなあ。


もっとわかりやすく、こちらの恐怖心をあおるとか、悲劇に感情移入させる作り方もあったと思うんですが、それをあえてやらなかったのかな、どうなんだろう。

ラストシーンは合成とかじゃないみたいですね、ロケの模様がアップされていました。

(井浦新は、なんか、田辺の誠ちゃんを思い出しました。彼、今なにやってんですかね。)




映画『シシリアン・ゴースト・ストーリー』予告編


映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」公式サイト



赤い雪もシシリアンも、どちらも奇しくも「大切な存在が突然消えてしまう悲劇」を端を発した物語なのですが、シシリアンのほうは、悲劇は悲劇ではありますが、ストーリーはカタルシスがあります。
事実をもとにした作品ではありますが、ドキュメンタリーではなく、ファンタジー、に翻案されています。

私は元の事件とこの映画を紐づけして観に行ったわけではなく、何も情報を入れずに行ったのですが、映画を見ていて、「イタリアマフィアにつかまって、そんなに長い間、生きていられるものなのかな?」と少し不思議で、もしかしたら、3、4年たって、生還できちゃうって映画なのかな?なんて、はかない期待を抱いてしまいました、、、、

主人公カップルはこの年代特有の、男の子のほうが天使のように美しく、女の子がキリリと美青年というか、オトコマエでカッコいいのです。
冒頭、学校帰りの彼ら、男の子のほうはなんとも「その見た目でその子供っぽいリュックかい?」で、女の子はもう、おしゃれ番長、可愛いんだなあ、もう。もう、ふたりともそこにいるだけで、6.0満点な愛らしさです。
お友だちとの、赤毛のアンみたいな、窓辺のやり取りも素敵。

壁の絵に入り込む描写は、デイモスの花嫁を思い出しました。この場面が一番好き。

男の子が移送される場面、、海の香りがする、、ドライバーとの会話の場面では泣いてしまいました。




あ、こうして思い返してみると、シシリアンを先に見てしまったほうが、結果良かったのかもしれません。
赤い雪があとで、いろいろツッコミどころをつらつら考えて帰宅するほうが、逆に精神衛生上いいのかも。シシリアンは映画に感情移入してしまいますので。


ジュゼッペの魂が天国で幸せであることを祈ります。

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世界15カ国で翻訳された北欧グラフィックノベルの傑作 シリア内戦下に生きる少女の物語『ZENOBIA』を翻訳出版したい!





クラウドファウンディング、私も少なからず、、、いや、少ないかな、これはと思った企画にはできるだけ参加していますが(スケーター支援や出版関係)、直近の締め切り間近なのは、ZENOBIAの日本語版出版への取り組みです。

洋書だとこのぐらいの金額です。洋書でもいいや、読んでみたいな、とお考えの方でもし、日本語出版にご協力できるかた、ご賛同お願いいたします。


できれば日本語に翻訳されて、学校図書館などに少し配布されたり、日本語以外の言語では読めないなあ、、、と躊躇される方の目に触れればないいなと思っています。


私も日本語で入手したいなと思っています。そうすればチビたちにも見せてあげられるし。

ゼノビア、、って名前だけでもワクワクします。本の内容はワクワクするようなものではないでしょうけども、、、
(でも、子供の頃、シバの女王と女王ゼノビアっていったら、断然なんちゅーか、ゼノビアのほうがかっこいいなー、なんて思っていました。えへへ)


クラウドファンディング実施中!世界15カ国で翻訳された北欧グラフィックノベルの傑作 シリア内戦下に生きる少女の物語『ZENOBIA』を翻訳出版したい!



ところで、この作者の画風、、日本の漫画家で、20年くらい前かなあ、デビューした方で、こういう感じの絵を描いていた方がいたんですけども、女性で、、、誰だったかなあ?
デビューした時ね、「こんな才能が、失礼ながら、ごく普通の主婦として埋もれていたなんて、驚き」とかなんちゃらかんちゃら、そんなコピーがついてたような気がします。

ああ早く、家できないかしら、、、倉庫にある本が、恋しい、、っていうか、ほんとに、物の名前が出てきません(苦笑)困ったな。

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