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D is for "Jeff Duff"!!!!

D is for "Jeff Duff"!!!!

 

Dはジェフ・ダフのD!!!!

 

ジェフ・ダフという人をなんと表したらいいのか難しいのですが、さぞかし昔は生きづらかったのではなかろうかと思います。

ジェフ・ダフまたはダッフォ(Duffo)は1956年生まれのオーストラリアの、、、シンガー、、ジャンルはなんだろう?よくわかんないけど、ダッフォはダッフォなんだよねぇ。

私はグラムロックの人、というのがしっくりくるけども。

1971年~1975年はジャズ・フュージョン系のバンドKushのヴォーカルをつとめていました。

メルボルンで活動していたけれども、脱いだり綺麗に着飾ったり、女装やレオタードでステージに立ったり。

ダッフォは自分はストレートだけど、綺麗な服を着たいし、化粧するのも自分にとっては息をするように自然なことだと言います。

あと「細いからちょっと大きめのシャツの裾を縫えば簡単に作れたよー。レオタードなんか売ってないしさ。」と言ってます。

さすがにあの時代のメルボルンでは浮きまくり、窮屈だった彼は渡英し、グラム、パンクの道でさらにぶっ飛び、、、今はオーストラリアに戻りましたが、我が道を歩み続けています。

  中性的だとか両性具有的とも評されますが、私は単にオシャレっつーか、綺麗なもの、美しいものが大好きな人なんだな、と感じます。

  ま、時々物議をかもしていたらしいですが。

 controversialという単語は彼のおかげで覚えたようなもんです。

いや、昔は今のようによってたかって誰かを攻撃するようなスピード感はなかったから、逆にマシだったかもしれませんが、

それでも賛否両論というか否が多かったんじゃないのかな。

あの時代にそりゃー、オーストラリアでは異端視されたであろうよ、うむ。

ジェフ・ダフのアルバムアートはこちら

ジェフの公式サイトにとびますが、そこからちょっと見てみようという人はこのギャラリーを見てもらえば彼がやりたいことの一部がわかると思います。

さすがに公式に載せるものなので、昔逮捕されそうになった時の写真みたいな過激なものはないですが、まあ、目のやり場に困るものも無くはない。

 

 

「表現する」ことを生業とする人は、自分のオリジナルを発信する人もいれば、何かしら役柄を演じる、というものがあると思うのですが、

ジェフ・ダフという人はオリジナル作品も発信するんだけども、もうほぼ人生の大部分をデヴィッド・ボウイのトリビュートに費やしている人です。

彼が表現するのはデヴィッド・ボウイのレガシーなわけです。

デヴィッド・ボウイが亡くなった時、もしかしたらショックでジェフは死んでしまうかもと心配しましたが、今も彼は健在です。

あいかわらず物議を醸すこともしばしばですが。

 

すごいよ。

あの年齢で脱いじゃうとかさ。(いや、別にのべつ幕なしに脱ぎまくっているわけではないが。)

もう十分コントロバーシャルな存在だったりするのに、老いてなおその道を行くジェフちゃん。

凄すぎる。

彼をみていると、私が幼心に、これは見ちゃいかんやつや、とレコード売り場でアルバムをほかの人の後ろへ隠してやったプリンスなど非常に可愛らしいと思う。

普通に、(普通ってなに?ですが)、世間の人がぎょっとしない恰好の時は、ちょっとタレ目のイケてるおじいちゃんなんだよねぇ。

たぶんファルコが生きていたら、そしてもっと痩せてひょろっとしたら、こんなおじいちゃんになっただろうなあ。

 

Ground control to Major Tom

Bowie - Symphony in the Vines - Duffo , Balbi, Stace & George Ellis.........Five Years

 

彼のほんとの心はわからない。ボウイ本人を大好きという部分もあるでしょうが、ボウイの作品・芸術を真剣に愛しているんだろうなあ。

(ちょっと違うけれど、ジェーン・ホロックスのリトル・ヴォイスのお母さんじゃないけども「毎日聴いてたらそっくりに歌えるでしょ」って?

いやいやいや、そんなんありえんてーーー!)

誰だって好きで好きで好きすぎるとその歌い手さんの真似っこから入るでしょうが、ジェフはそれがもう突き抜けているんですよね。

ものまね、、でもないんですよねぇ。そっくり、ということに重きは置いてないんですけども。

だけども形から入る、としたら、そこらへんの入り方はものすごく研究している。

   ジェフはボウイの遺作のラザルスも自身のレパートリーに入れています。こうして彼は、ボウイのレガシーを表現し続けるんだろうね。

 

まあとにかく、なにがしかの表現者、アーティストのファンになったとしましょう。

ごく一般の人はステージを見に行く。もしくは音源を聴く。

作品を愛でるだけという人もいれば、その人自身も好きになり、関連グッズに手を広げることもあるでしょう。

その人自身を好きになった時は、その人を知ることに腐心することもあれば、その人と同じことをやってみたくなる。

それが普通はファッションを真似するとかなんだけども、これが実際に自分も歌手だったり役者だったりする場合はどうなるのか?

 

ジェフはただ時々自分の趣味の範囲でカバー曲を歌う、とかじゃーなくて、トリビュート作品を発表する、ステージにしてしまう、とこまでやってしまってるわけですよ。

 

ボウイが亡くなってから彼の人生を映画化するとか、舞台化するとか、そういう作品として出来上がっているものの、演者の一人として参加するのではなく、

自分で作ってショーを始めてしまったわけですよ。それもボウイが生きている時から。もうずっとずっとそれをやり続けているわけ。

すごいよね。うん。

近年はボウイの公式でも、ジェフのショーを認めちゃってたしね。。。。

 

 

 

ところで、私が初めてジェフちゃんを聴いた時はダッフォ名義の作品なのですが、その時は偽ボウイ、と思うよりも

なんだこのジュリーみたいな桑田佳祐は?でした。

なんか声もだけど、歌いまわしが桑田佳祐に少し似ているんだよね。

 

 

 

私が彼の作品で一番好きなのは

Here Come the Freaks 初出のアルバムバージョン 

Alone and Paranoid というアルバムに収録されています。

 

Here Come the Freaks こちらはギタリストの Joseph Calderazzo とのアルバム Holiday in Transylvaniaのバージョン

Joseph Calderazzoったらピアニストが有名ですが、その方ではなく、オーストラリアのギタリストです。

Holiday in Transylvania は名作ですぞ。

私はヴァンパイアラヴァーも好きですね。

 

Here Come the Freaks (Live) およびそのライヴ 

このライヴ盤ではHide and Seekの演奏が圧巻です。震える。

 

 

これはちょっと変わり種。ボウイをフランク・シナトラの世界観で表現したもの。

なんじゃこりゃ、と思うか、いいね、と思うかはあなた次第。

 

 

 

 

 

   私はこのアルバムが一番愛着あるかなあ。

 

 

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