ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

しゅうちゃんへ~かわっちからの手紙。

2015-02-09 00:04:56 | Weblog
焼肉屋のメニューを見て、「全部」と店員に言ったことがあるだろうか?
普通はない。あるわけがない。払えるわけもないし、食べられるわけもない。
だが、しゅうちゃんは言った。「全部」と。マコとエムケイが驚愕の眼差しでしゅうちゃんを見ていた。
まぁ、ほぼ0.1トンの体重を持つ男が二人いるので、食べきれないこともない。しかし、うける。・・・「全部」。

おだちゃんも合流して、さらに懐かしの同窓会のような集いは、否が応でも盛り上がる。
しょーもない話題で盛り上がり騒ぎまくるしゅうちゃんとエムケイの姿を眺めながら、バカだねぇこの二人とおだちゃんと頷きあうのも往時のまま。

この面々は、Trash Box Jamの面々でもあるのだが、アニーズガーデンの面々でもある。しっしーが加入する前のアニーズガーデン。この日はみほがいない。みほの諸事情により、今年のイベントは不参加が決定しているのである。
みほがいたらなぁ・・・としみじみ思う。

そして、もう一人。アニーズガーデンとTrash Box Jam、つまりこの面々に深く関わった人物がいる。「かわっち」である。
僕らと関わった人たちは、思い出しきれないほど多数いるのだが、深く深く関わった人というのはそうはいない。
かわっちはカメラマンである。アニーズガーデンのインディーズデビューCDのジャケットを撮ってくれたのはかわっちである。
個人的なことで恐縮なのだが(個人的なことしか書いていないが)、シングという人間を最も格好良く撮るカメラマンは、古今東西今昔を問わず、かわっちであることは間違いない。

写真には魂が写り込む。撮られる側の魂、そして、撮る側の魂。そんな写真を、かわっちは撮る。そんなことを、かわっちの写真を見て、僕は知った。素晴らしき才能とソウルを持った写真家である。

かわっちとは、しゅうちゃんと出会った仕事場で出会った。つまり、しゅうちゃんもエムケイもおだちゃんも、みんな一緒に働いていた。おまけにいうと、Trash Box Jamの初期メンバーのジンセイもいた。稀有な職場である。楽しくて楽しくて、毎日仕事に行きたいと思ったのは、後にも先にもあの場所しかない。

みんな夢を追いかけていた時代。早くここから抜け出したいと想い、願っていた時代。眠くてバカバカしくて、ゲラゲラと笑っていた時代。

ちなみに、僕がよく書く、「おれ、仕事辞めて、毎日歌だけ歌って生きていくよ」と職場の人に語り、翌日に仕事を辞めて、池袋の路上に歌いに出かけたって話の中の職場の人ってのは、かわっちだよ。

歳を重ねると、会う機会も減り、少しずつ疎遠になっていく。これは人の世の抗えない流れか。それぞれがそれぞれの事情を抱え、その中で生きていく。みんな、幸せな気持ちで過ごせていればいいな・・・と、想う。そして、いつかまた、逢えるといいな・・・と、想う。

かわっちから手紙が届いた。その抜粋を。



ブログをみて、知ったんだが、しゃちょうと会ってる(会った)のかな?

俺、今さ、仕事を掛け持ちしてるんだけど、たまにあの頃を思い出すよ。
松尾さんっていう、いつも酔っ払ってる、おじさん、覚えてるかい?
アパートで孤独死で見つかったと聞いて、ショックだった。
日向さん…どうしてるかなぁ…。

俺にとっては、みんながかけがえのない人です。
しんぐ そして…ブログで見たけど、しゃちょう(しゅうちゃん)…君たちに出会え、俺は幸せだと感じてる。