なんだっけ?
カラオケの話だっけ?
ある日のこと。職場でのこと。
仕事中に、しゅうちゃんの持ち場へとフラフラと遊びに行く。そういうことは多々ある。面白いから。あまり度を越すと、職場のリーダータッシーに怒られる。しょっちゅう度を越すから、しょっちゅう怒られる。
ある日のこと。
しゅうちゃんの持ち場へ遊びに行くと、しゅうちゃんがこう言った。
「おれ、ラルクのモノマネ、練習してるんだ」
やってやってと僕が言うと、しゅうちゃんは歌ってくれる。
「かーわーいーったー♪♬♩・・・なんちゃらなんちゃら」
しゅうちゃんは、一節歌い終わると僕に聞く。
「どう?」
僕は、言う。真顔で言う。力強く言う。
「・・・似てる・・・」
しゅうちゃんは、顔をほころばせながら、ホントか?似てるか?と喜ぶ。
ここは大事。すごく大事。絶対に笑ってはいけない。終始真顔で通さなければならない。ひたすらに感情を込めなければならない。それが肝心要。
「似てるよ。似すぎ。ハイドかと思った。やっぱり・・・モノマネの天才なんだね」と僕は言う。
それから、週末を挟んで、また職場。例によって、しゅうちゃんの持ち場へとフラフラと遊びに行く。
心なしか、しゅうちゃんの機嫌が悪い気がする。気のせいかな?
どうよ!調子は!?と声をかける。
しゅうちゃんは、ちょっとプイっとした顔でこう言った。
「しんぐ、また俺のことを嵌めたんだな」
なにが!なにが!なにがよぉ!???と一応聞く。
しゅうちゃんは、週末に仲間たちとカラオケに行ったのだと。
そこで、最近練習した、しんぐ絶賛のラルクアンシェルのモノマネを披露したんだとか。
そこで、「全然似てねーよ!カケラも似てない!ハイドに失礼!ハイドに謝れ!バカ!カス!ボケ!」などなどと、超スーパー壮絶ブーイングを喰らったんだとか。立ち直れないほどの衝撃を全身に受けながら、またしんぐに嵌められたことに気づいたんだとか・・・。
僕は、しゅうちゃんのそういう話を聞くのが大好きでね。ゲラゲラ笑いながら、そういう話を聞いているんだけどね。
ゲラゲラ笑いながら、「そこまで言うことないじゃんねぇ」とか「似てると思ったんだけどなぁ」とか言うんだけど。そんで「ねぇねぇ、もう一回ラルクのモノマネして」と頼んでみたりするんだけど、しゅうちゃんは二度とラルクのモノマネはしてくれなかったんだよ。
カラオケの話だっけ?
ある日のこと。職場でのこと。
仕事中に、しゅうちゃんの持ち場へとフラフラと遊びに行く。そういうことは多々ある。面白いから。あまり度を越すと、職場のリーダータッシーに怒られる。しょっちゅう度を越すから、しょっちゅう怒られる。
ある日のこと。
しゅうちゃんの持ち場へ遊びに行くと、しゅうちゃんがこう言った。
「おれ、ラルクのモノマネ、練習してるんだ」
やってやってと僕が言うと、しゅうちゃんは歌ってくれる。
「かーわーいーったー♪♬♩・・・なんちゃらなんちゃら」
しゅうちゃんは、一節歌い終わると僕に聞く。
「どう?」
僕は、言う。真顔で言う。力強く言う。
「・・・似てる・・・」
しゅうちゃんは、顔をほころばせながら、ホントか?似てるか?と喜ぶ。
ここは大事。すごく大事。絶対に笑ってはいけない。終始真顔で通さなければならない。ひたすらに感情を込めなければならない。それが肝心要。
「似てるよ。似すぎ。ハイドかと思った。やっぱり・・・モノマネの天才なんだね」と僕は言う。
それから、週末を挟んで、また職場。例によって、しゅうちゃんの持ち場へとフラフラと遊びに行く。
心なしか、しゅうちゃんの機嫌が悪い気がする。気のせいかな?
どうよ!調子は!?と声をかける。
しゅうちゃんは、ちょっとプイっとした顔でこう言った。
「しんぐ、また俺のことを嵌めたんだな」
なにが!なにが!なにがよぉ!???と一応聞く。
しゅうちゃんは、週末に仲間たちとカラオケに行ったのだと。
そこで、最近練習した、しんぐ絶賛のラルクアンシェルのモノマネを披露したんだとか。
そこで、「全然似てねーよ!カケラも似てない!ハイドに失礼!ハイドに謝れ!バカ!カス!ボケ!」などなどと、超スーパー壮絶ブーイングを喰らったんだとか。立ち直れないほどの衝撃を全身に受けながら、またしんぐに嵌められたことに気づいたんだとか・・・。
僕は、しゅうちゃんのそういう話を聞くのが大好きでね。ゲラゲラ笑いながら、そういう話を聞いているんだけどね。
ゲラゲラ笑いながら、「そこまで言うことないじゃんねぇ」とか「似てると思ったんだけどなぁ」とか言うんだけど。そんで「ねぇねぇ、もう一回ラルクのモノマネして」と頼んでみたりするんだけど、しゅうちゃんは二度とラルクのモノマネはしてくれなかったんだよ。